キング・オブ・シーヴズのレビュー・感想・評価
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いぶし銀の名優たちが揃い踏み
英国映画でお馴染みの”いぶし銀”の男優たちがここに勢揃い。とりわけ、Fワードを口にしつつ、そこに気品すら漂わすマイケル・ケインの存在感は流石だ。他にも、ジム・ブロードベント、レイ・ウィンストンらの登場に合わせ、若き日の出演作の映像を挟み込みながらキャラを肉付けしていく趣向が面白い。願わくばこのまま彼らの演技の応酬にじっくり身を委ねたいところなのだが、しかし背後にガンガン響く60年代音楽、どこか早足な編集、安易な年寄りネタが、その”ゆとり”をいささか邪魔してしまっている気も。確かに題材、キャストを調理する上でこのサジ加減は難しいところ。ベテランのマーシュ監督もかなり苦労したのではないか。などと注文つけるとキリはないのだが、贅沢さえ言わなければ、彼らがただそこにいるだけでまずは楽しい。特に終盤、各々が歯ぎしりさせながら本性を剥き出しにする辺りは真骨頂と言えよう。その顛末を優しい目で見守りたい。
マイケル・ケインを堪能
全体的に単調だが、面白いのは盗みのシーンより後半のほう。みんながみんな信用していない。 最後まで、リーダーはやっぱりブライアンなのだ。 マイケル・ケインの声が素敵。 バジルはどこに…
イングランドテイストがたっぷり楽しめる作品
ここ10年、じいさん達による強盗ものが洋の東西で目にしますが、これは「実話」 各犯罪メンバーキャストの、若い時のカットを、上手く挟み込んでいる事も有るのか、かつてのイギリス犯罪映画の雰囲気楽しめた作品、最近のM・ベイ作品の様な刺激は無いものの、こんなテイストの作品も良い。 ラスト、エンドロール直前の落ちも、「えっ、そうなの⁉️」ってな程度だが、チョッとした驚き。
まぁね
老いてなおクズな男の物語。実話ベースだからアリだとは思うけど ちょっと作品としてのテーマは見えにくかったと思う。 気の良さそうな爺さんだったテリーが、バジルを威嚇するシーン。 あれが白眉だったように思う。
私たちに未来はないからな
お年を召された方々がちょっとしたきっかけで再び強盗に手を染める。実話を基にというかだが、犯罪としては穴だらけ、やってる事もトロトロでよくあんなんで盗めだなという感じで軽く描かれているが、この裏には被害者もいるわけで笑ってばかりはいられない。盗みの後はこれでもかと言う程強欲丸出しの内輪揉めで見ていてもちっとも楽しくない。バジルも何だったんだと消化不良。
英国で実際に起きた『最高齢』『最高額』の金庫やぶりのお話。 齢を重...
英国で実際に起きた『最高齢』『最高額』の金庫やぶりのお話。 齢を重ねたものの感情と行動のギャプ。仲間同士の騙しあい、裏切り。最後どんでん期待したけどそのまま終了。面白かったです。
シリアスか、それとも笑いか。中途半端。
マイケル・ケイン主演&じーさんずの、強盗物。 そう思ってみたのだけど。 ぶっちゃけ中途半端。 実話だから仕方ないけど。 胸のスク話か笑える話か。 どちらかに持って行ったほうが、よかったような?。 チーム感にも欠けててる展開なのが残念。 ラストがかっこよかっただけに。 途中でフラッシュバックする映像は。 出演者の過去作なんだろうな。 そっちを見たくなりました。
自分にはできないこと
自分にはできないことを、映画の中では見せてくれる。この映画もその一つですね。微妙な心の揺れをさり気なく、信用してないのに信じてるような。実話の映画化。エンドロールからのエンディングがなんとも言えない余韻を残す映画ですね。映画としては好きですね。
大衆はStoryを求めて映画を観る
これは...何のために撮ったのか判らないんですけど。 あれですよ。何か、TV番組にあるじゃないですか。世界まる見えだったか、仰天ニュースだったか。名前はうろ覚えだけど。 豪華老優を揃えて、それ、やってみました。的な。 イギリスではニュース性があって、注目度も高いんでしょうけど。一本の劇場用商業映画として、日本人の私たちが見た時には、ドラマ性に乏しくってですね。細部の造り込みのクオリティは高いけど、何か、ドキドキしないもんw 事実は創作よりも面白い、事もあれば、つまらない事もある。 って事で。
消化不良感は大。最高齢が引き起こす、不思議な窃盗事件。
【賛否両論チェック】 賛:最高齢の窃盗団による破天荒な金庫破りの顛末に、観ていてその真相を考えさせられる。 否:特に抑揚がないストーリーが淡々と進んでいくので、思わず眠くなってしまいそう。自分で想像せざるを得ない部分も多いので、消化不良感もかなりあり。 どことなくキアヌ・リーヴス主演の「フェイク・クライム」を思い出しました。取り立てて抑揚らしい抑揚がなく、淡々と進むストーリーの中で、破天荒な最高齢の窃盗団が巻き起こす事件の顛末に、どことなくハラハラさせられます。 ただ悪く言ってしまうと、 「実は・・・これはこうでした!!」 という種明かしや解説、回想シーンなんかもなく、ただただ起きたことを紹介しているだけなので、 「これは・・・こういうことだったのかな?」 と自分で推測するしかなく、かなり消化不良感が残ります。勿論よくよく見ていると、恐らくヒントであろう描写はありましたが、観ている側には全然優しくない印象を受けてしまいました。 下ネタも結構あったりするので、一緒に観る人は選んだ方が良さそうな作品でもありますが、サスペンス好きな方は、観ておいて損はないかもしれません。
お年寄り泥棒集団
お年寄り泥棒集団の話。 貸金庫から現金・金塊・宝石類を鮮やか(?)に盗み出す この年寄りたちは、実在の泥棒たち。 「年寄りあるある」を交え、仲間を猜疑心の塊で見るので すごくリアルな姿のお年寄り泥棒集団でした。 それぞれの俳優の若いころの画像を効果的に使って おしゃれな感じの映画になりました。
もうひと堀欲しかった
平均年齢60歳で、あの強盗をやってのけるとは…。 もう少し、それぞれの強盗を犯すに至った心理を知りたかったかも。 お金に困っていたからなのか、昔の栄光や快感、 スリルを味わいたかっただけなのか、暇潰しなのか、 それぞれだとは思うけど、それなりに今の生活は安定していた者もいたよね?! そして ポッとでの若者に振り回されたのは、耄碌したせい? 百間練磨の彼らが、あんな若者に?! ちょっと悔しい。
老人コント
予告編でイメージした、老人版「オーシャンズ」ではなかった。 『ハットンガーデン・ジョブ』って映画と同じ実際の事件を使いながらも、志村けんと加藤茶の老人コントみたいな「老醜」コメディ仕立て。 盗み出した後が長かった。 盗品をちょろまかし合ったり。 お互いの悪口を言い合ったり。 二枚舌の騙し合いに、誰がリーダーか、誰が取り分多くできるかなんてマウント合戦が続く。 気持ちは若いが、身体はいうことを聞かず、意固地かつ視野狭窄を起こした年寄りの姿は、自分もこうなるのかな、と微妙な気持ちにさせられました。 「うちのおじいちゃん、杖ついてまともに歩けないのに、若い女の子と浮気しちゃって、肉体関係あるみたいなんだ」みたいなとこを眺めているような、まんじりとしない感覚がつきまといました。
老いてもなお・・・
2015年、ロンドン最大の宝飾店街の貸金庫から現金や宝石約1400万ポンド(20億円)が盗まれた「ハットンガーデン事件」。その金額の大きさとともに窃盗団の平均年齢が60歳を超える高齢者集団だったことが注目を集めた事件を基に、アウトサイダーの本質に迫った作品。 特に緻密な計画を立てたわけでもなく、迅速に窃盗行為を実行しだした場面には少し面食らった。この映画の本質は寧ろ、その行為よりも人間ドラマを描きたかったのだと推測したのだが、どうだろうか。 にしても監視カメラ、車の登録ナンバー等々、あからさまに素性が明らかになる事を予測してない無防備さは年齢的なものから来るものなのか。 結局若い警報機のプロだけが国外逃亡に成功し未だ逃げおおせていたのが象徴的。残りのメンバーは自宅で一斉逮捕。もしかしたら途中から単独行動に出ていたマイケル・ケインだけがどんでん返しで警察を出し抜くのではと期待したがあっさりと逮捕されたのは意外であった。 ラストは公判に向かうメンバーたちが囚人服からスーツに着替えをするところ。マイケル・ケインが、”刑務所の暮らしより死後が心配”と言ったのが印象的に残った作品であった。
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