劇場公開日 2020年10月23日

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「贖罪、例えば愛。例えば『ハートブルー』のように(意味合いはまるで違...」ストレイ・ドッグ よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5贖罪、例えば愛。例えば『ハートブルー』のように(意味合いはまるで違...

2020年10月26日
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贖罪、例えば愛。例えば『ハートブルー』のように(意味合いはまるで違うが)葛藤し、例えば『レザボア・ドッグス』のように時間軸は入り乱れる複雑な語り口…かつ、親切設計。他にも様々な《L.A.ノワール》や70年代の刑事ドラマ等が頭を過る瞬間がある。直射日光下と夜、撮影や音楽(選曲)面での明確・明暗な《差》。圧倒的メイクも手伝って《ニコール・キッドマンの素晴らしい演技》・圧倒的熱演が引っ張る。セバスチャン・スタンも良い。宿敵・長髪のトビー・ケベルは若い頃 = ニルヴァーナ時代のデイヴ・グロールに似ていた。僕の好きなスクート・マクネイリーは思ったより活躍しなくて残念だった。ブラッドリー・ウィットフォードは流石の薄気味悪さで「エルボー!」と絶叫していた。正直、始終面白かったやすごく魅せられたというわけではないかもしれないが、脚本家チームやカリン・クサマ監督の手腕、そしてスタッフやキャストの熱量・献身によって、実に見応えのある作品に仕上がっている気がした。

P.S. オフィシャルサイトに監督の長いコメントまで翻訳して載せているのに、邦題変えちゃう辺り、笑っちゃうな。

勝手に関連作『ヒート』『ユージュアル・サスペクツ』『タクシードライバー』『預言者』『ナイトクローラー』『コラテラル』『フレンチ・コネクション』『セルピコ』『L.A.大捜査線/狼たちの街』『ハートブルー』『ロング・グッドバイ』他

今年映画館鑑賞58本目たぶん

とぽとぽ