「わけが分からない映画でフラストレーションたまる…」L.A.コールドケース たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
わけが分からない映画でフラストレーションたまる…
池袋グランドシネマサンシャインにて鑑賞。
「ジョニー・デップとフォレスト・ウィテカーが共演するクライム・サスペンス」というので観に行ったのだが、全編にわたって「わけが分からない映画」でフラストレーションがたまる作品だった。
冒頭に「実話に基づく物語」と表記あり、「へぇ~、どんな実話に基づくの?」と思って観始めると、1990年代のアメリカでラッパーが銃殺される事件が次々と起こる。
そして、それらの銃殺事件が未解決(コールドケース)として追及していたLA警察の刑事ラッセル・プール(ジョニー・デップ)は事件発生から18年経っても真相を追い続けていた。そんなラッセルの元に、事件の謎を追っている記者(フォレスト・ウィテカー)がやって来て、2人は一緒に事件の真相に迫っていくが……という展開になっていく。
こんな展開だと知れば、なんか面白そうに思えるのだが、そもそも自分はヒップホップなど全く聴かないのでラッパー銃殺事件のことは知らない状態…(^^;
また、元刑事と記者が追及する銃殺事件をメインに描いていれば、ヒッピホップシーンなど知らなくても楽しめたかも知れないが、銃殺事件を追いかけるだけでなく、ロサンゼルス警察の警官たちが麻薬取引や汚職などしている事も並列で描かれ、ロサンゼルス警察の上層部も事件追及を妨害する場面なども更に並行して描かれる。
⇒ この映画、いったい何を描きたいのか……というのが分からなくなる多重構造になっており、観客に何を伝えたいのか不明。
エンドロールの表記では、この映画、2018年製作の作品のようだった。
コロナ前に作られたアメリカ映画が4年も経って日本公開されたというのは、やはり「興業面で難しい…」という判断なのかは知らないが、こんなにも観客に不親切な映画ではヒットするはずもないと思う。……というのは、ホントに個人的な意見だが。
<映倫No.48458>