「狙いは抑止力」ジョーンの秘密 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
狙いは抑止力
第二次世界大戦時、原子爆弾の研究・開発をしていた英国研究機関の女性が、ソ連側にその情報を漏らしたとして云十年越しに逮捕され、そのスパイ行為に至った過去を見せていく作品。
当時、優秀な女学生だった主人公、ジョーンが出逢ったのは、所謂赤の人達。
逮捕のきっかけとなった人物、ミッチェル卿、イケメンで演説上手なレオ、その従姉のソニア。
その後、図らずも(⁉)自分の能力を活用できる原爆研究所で働くこととなったジョーンだが、レオに恋してしまった彼女は、共産主義の思想のもと、原爆の情報をよこせと執拗に迫られることとなり、レオを拒絶するようになるのだが…。
史実を元に作られた作品であり、そこに少しミステリー要素も含ませながら、逮捕されたジョーンと捜査官の会話の中に、回想として彼女の過去を見せていく。
まさに自分が観たかった作品!!といった内容と展開で、このテの作品は難しくなりがちだけど、自分でも充分理解ができるほどのわかりやすさで、非常に面白かった。
日本の名前が出てきたときは胸がギュッとしましたね。
個人的な政治・経済の思想は無いけれど、まさに今日の世界において、何だかんだそう簡単に戦争が始まらないのも、ある意味その考え方が一役かっているともいえるのか。
最後のスピーチを聞くに、結局は恋心を超えたところまでも染まっていった…ってことですかね。
息子弁護士さんとのやり取りもとても良かった。約50年越しにまたひとり。
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