劇場公開日 2020年8月7日

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「当時のそれぞれの正義感」ジョーンの秘密 sallyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0当時のそれぞれの正義感

2020年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

現在、同じく公開されている「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」を見たので、本作品にも大変に興味を持ちました。

第二次世界大戦に関わる本作品ですが、両作品とも、当時の対ソ連に関連した映画です。

両作品とも、当時のヨーロッパの事情をしっかり把握していないと理解に苦しむ作品ですが、人って本当にそれぞれ、考え方が違うんだな・・・・

日本でも北朝鮮の可能性に賭けた人たちもいますが・・・・

よくも悪くも、それぞれの言い分も分かるし、誰が悪い訳じゃないんだけど、見ているこちらは現実を知っているだけ有って複雑な気持ちになります。

確かに、ソ連側に情報を出した事で、同じ立場になった事からそれ以上の悪化にはならなかったけど、しかし、それでもそれに関連した緊張は今でも続いている・・・・・

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」も本作品も実話だけに、当時、国家に逆らっても、自分自身を危険にさらしても自分自身の正義感を通す様は、本当に凄いな・・・エネルギーのいることだからね。

毎年、この時期にヨーロッパの戦争事情関連の映画が公開されていますが、非常に毎年考えさせられます。

ジュディ・デンチの若い頃を演じているソフィー・クックソンですが、ジュディ・デンチの若い頃の役柄だけに緊張も有っただろうけど、堂々たる演技で、気落ちせずに演じている部分は、見直します。

しかし、本作品を見て主人公に、言いたい事を言いたい人もいるでしょうけど、しかし、仕方がないよね、当時の事を考えたら・・・

考えさせらました。

sally