「〝抑止力〟もコマの一部」ジョーンの秘密 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
〝抑止力〟もコマの一部
劇中で、えっ、そんなに❗️としばらく思考停止したのが、ソ連の死者数でした。確か、レオが言ってました。
「この戦争の死者6000万人のうち、2000万人がソ連だ」
ネットで調べたら、本当でした。
以下、主な国の死者数を記します。( )の中はその内の民間人の数です。単位:万人
ソ連 2060(700)
中国 1320(971)
英 38(24)
仏 60(40)
米 29(0)
独 690(267)
日本 310(80)
※オーストリアとポーランドで亡くなったユダヤ系民間人は335万人。
この数字を、当時の状況に置かれていた中で知ったとしたら、ソ連にも〝抑止力〟を与えたい。
そんな気持ちが起きるのも分からないではないような気がしてきました。
(日本人としては、中国の民間人の死者数の大きさもとても気になります。)
コロナ禍による死者数を戦死者と比較する報道がたまにありますが、最近のアメリカでの感染拡大を見てると、今年中に先の大戦の戦死者数を超えるかもしれません。
立場が違えば仕方ない、とはいえ、10万人単位の死者を一発で出すことのできる〝抑止力〟もまたコマの一部でしかない現実の恐ろしさは十分に伝わってきました。
コメントする