「恐怖と不安でとても疲れる作品」バルーン 奇蹟の脱出飛行 zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖と不安でとても疲れる作品
初めから終わりまでドキドキ、ハラハラしっぱなしでとても疲れました。映画の中に完全に入り込み、亡命を企てる家族の一員にでもなったかのように錯覚しちゃうほどよく作られた映画でした。
・いきなり気球で亡命(脱出)するチャンスがやってくる。そのスタートから失敗までの過程がもう恐怖。さらにその失敗での証拠を数々残してしたまったことへの不安がさらに恐怖を倍加。
・シュタージの包囲網への恐怖と同時に「市民」の視線への恐怖がいいリズムで襲ってくる。とてもヒリヒリする感覚。
・と同時に、物語は一気に加速していく。シュタージから逃れるためにも亡命は不可避。シュタージとの見えない競争に恐怖。
もう、ラストまで恐怖と不安が容赦なくやってきます。
事実をもとにコンパクトにまとめてはありますが、これ、現実の中にいたら自分の精神状態が保てるだろうか?というくらいすごい作品でした。
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