グッバイ、リチャード!のレビュー・感想・評価
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ぶっ飛び具合に笑えて泣ける
よくありがちな、余命映画とは全然違う。
気持ちいいくらいにぶっ飛んでる。これくらい好き放題しないとね。
夫婦の冷めた感じがまた良かった。
レズの娘に対しての対応も父親としてサイコーだよ。
ラストの方の自分の病気を公表するときに放ったリチャードの言葉に泣けた。
みんな平等に死ぬ、だから好きな事して生きないとね。一度っきりの人生、後悔しないように。
ジョニー・デップだから成立した
余命宣告を受けた大学教授リチャードが残された時間をどう生きるか。
って、まぁ内容はありがちな話。
ただこれは…ジョニー・デップだからなんとか成立してるけど、自暴自棄になった中年男のコメディとしか受け取れなかった。
学生には人は必ず死ぬ!たった一度のチャンスを掴み取れ!と説きつつ自らは酒浸りからのマリファナに行きずりの関係とかやりたい放題。
共感どころかちょっとイライラする😆
この手のストーリーでこんなに心動かされない事がかつてあったかな。
私は好みではなかったです。
ラストも突っ込みどころ満載。奥さんも娘もさすがにひどいし、おい!犬、犬!ってなるし(笑)
なによりやっぱり最後くらいパシッと道を選んでほしかった。
開き直れる強さ
肺がんにより余命宣告をされてしまった大学教授が、そんなタイミングで娘から妻から逆に衝撃的カミングアウトを受け、残りの人生好きに生きると決めたことから巻き起こる物語。
前半はややお下品なコメディ風。後半になるにつれ、いよいよ死を悟った主人公が周りの人物との関わりの中から、美しくも独特な死生観をみせていく。
この主人公の、余命宣告を受けてからのある意味開き直った生き方は、見る人によっては強さにも、またある人によっては弱さにも感じられるのでは。
自分に置き換えたら、「延命措置しない!あとは楽しむだけ楽しむ!」なんて口で言うのは簡単だけど、実際にそうなったら…多分震えて過ごしているかな。
そんな自分には、この主人公の開き直りが一種の強さに思えた。
とはいえ、娘や親友とのやりとり、たまに見せる情緒不安定な姿をみると、やはりどこか捨て身になりきれていないというか、怖いと思う部分もあったんだろなと思うと胸が締め付けられる。
その他、親友のピーターが印象的。あんな友達をひとりでも持てたのだから幸せですね。
また、劇中やエンディングを彩るBGMも切なげでグッド。
仕事で疲れ切った状態での鑑賞だったので、元気なときに観ていればと少し後悔(笑)
あと、どうでも良いけど、「ピーターと君にしか話していない」 って…。
てことは、あの人は何も知らされないまま緊急連絡先にされていたのか。
しかもそれっきりだし。
細かいところが気になってしまった(笑)
ジャック・スパロウ
死を迎えた教授と生徒たちの触れ合いが話の中心かと思いきや、どちらかと言えば、家族や友人との関係性の方が話の中心となり、やや残念。
酔ってフラフラしているジョニー・デップはジャック・スパロウにしか見えなかった。
不条理だが完璧
いつ頃の話なのだろうか。携帯電話やスマホが登場しないから20世紀であることは間違いなさそうだ。主人公リチャードの愛車は多分80年代のベンツだから、その頃だと思う。
ジョニー・デップはときどき目を瞠る演技をすることがある。「ツーリスト」や「トランセンデンス」の演技がそれだ。本作品の演技はそれらの作品にも増していい演技だったと思う。デップの魅力は不安定さにある。揺れ動く感情や愛憎、それに世界観。人間とはかくも危なっかしいものなのだなと、彼の演技を見て改めて思う。
本作品は英文学の大学教授リチャードが肺癌で余命半年を宣言されるシーンから始まる。以降は大学教授とは思えないほどFuck!!を連発。作品の中で少なくとも100回は言ったのではないか。そして実際にFuckもしてしまう。それもゼミの最中でしかも店のトイレでしかもその日会ったばかりの店員が相手ときているから、もうぶっ飛んでいる。このあたりのジョニー・デップはとても楽しそうだ。
品行方正の見た目をかなぐり捨て、これまで抑制していたことからすべてのブレーキを取り去って、何にでもチャレンジする。タバコもマリファナも浮気も、時には男色まで。そんなやりたい放題の生活の中で、迫る死を少しずつ受け入れていく。癌に蝕まれて徐々に身体の調子が悪くなっていくが、それも含めて世界は不条理で、しかし完璧だと喝破する。あたかもニーチェがこの世のすべてを肯定したようだ。
英文学の学生たちには、文学は社会にとって大変に重要だと話し、世の中の98パーセントはクソみたいな連中で、文学をやる人間は孤独の道を歩むことになるが、それでも負けないで頑張って欲しいと鼓舞する。自分が鼓舞されたかったように学生を鼓舞するのだ。ジョニー・デップ渾身の演技である。
ラストシーンはT字路だ。右に行くのか左に行くのか。しばし考える。果たしてリチャードの決断はどうだったのだろうか。次のシーンに驚かされる。ここでも世の中のルールを蹴飛ばすあたり、最後の最後まで破天荒を貫いたリチャードの矜持が垣間見える。見事な人生だ。
邦題の「グッバイ、リチャード!」は軽すぎる感があり、原題の「The Professor」は固すぎる。作品の最後に出てきた文字「Richard says Goodby」がいい。邦題にすると「リチャードはさよならを言う」とか「リチャードの別れの言葉」といったことになるのだろうが、当方なら、手塚富雄翻訳のニーチェ「ツァラトゥストラかく語りき」に因んで「リチャードかく語りき」にしたい。またはレイモンド・チャンドラーの「The long goodbye」に因んで「リチャードの長いお別れ」でもいい。本当にずっとリチャードが語りつづけ、それが心地よく聞ける映画だった。
ハズシの美学
肺ガンにより治療をしても1年~1年半、治療をしなければ半年という余命宣告をされた英文学教授が生き方を変える話。
余命を告げられるところから話が始まり、家族3人集まる食卓で告げるのかと思いきや、娘は実はレズビアンであると告白、嫁は学長と不倫していると告白されて余命の件は話せずという流れ。
マジメなのか惚けているのか、みる人によっては不謹慎な死に纏わるおふざけを折り込みつつ、ベタさも感じるふざけた展開と哀しさと。
欲望か悟りか諦めか開き直りか、明るいのにどこか寂しく、それでいて人間いかに生きるべきかと人生を考えさせる作品で、とてもおもしろかった。
W123型のベンツ
もう、冒頭の服を着たまま沼に突入するシーンから好きでした。
何をやっても面白くない…連続FACK!私も2~3年に一度あります。分かるなぁ~沼に突入したことはありませんが…
割りとナチュラルなジョニー・デップやっぱり格好いい。(悪態をつくと、ジャックスパローがチラつきますが…)愛車はW123型のメルセデス・ベンツ・セダン。純正鍋蓋ホイールではありませんがベンツマーク入り、シビれます。ぐるりと一周モールがついている車らしい、車、名車であります。
身だしなみはいつもキチンとベストにタイをして、7・3に分けカールした前髪が左目にかかる…壮年の男性はみんなあの髪型にすべき!
今まで自分を押さえて真面目に生きてきたのに、ガンを宣告され180度方向転換します。
治療しないで、残された人生を謳歌することに決めて、でも何だかグレ始めた高校生のレベルみたいな楽しみ方で笑えてくる。
それもそのはず、なんとガンの告知を家族に知らせようとした食卓で、娘はレズビアンだと、妻はあっけらかんと不倫を告白する。しかもその相手が悪い。リチャードの大嫌いな学長なんデス。そんなこんなで自分がガンだとは云えずじまい。
でも大人なリチャードは妻と協議の結果お互いに節度をもって自由にしようと提案。その時、妻に貴方のモノは役に立つのか?と尋ねられる。試してみたら、もちろん‼…この辺りの下ネタのやり取りがスマート。
事あるごとに、親友役のダニ―・ヒューストンが慰めて?くれるし、ワンコのジブルスのショボくれた感じがとてもいい。
ちゃんと自分の人生を生きよう!全ての人にエールを送る映画です。
ありきたりだが
1人の大学教授のガン宣告を通して、
いかに人生を生きるか(活きるか)を
観ているものに問いかけている。
この教授、必死に病魔と戦ったりはせず、
かといって今更ながら大きな野望を抱きチャレンジしたりもせず、せいぜい、今までしてきた我慢を止めただけなのだが、実はこれが一番難しいのかもしれない。
1人で生きるには寂し過ぎるし、かといって家族は時として鬱陶しいし、人はただ生きるだけでも悩ましい。
だからでしょうか?
最期を伴にするのが愛犬というのも納得です。
ラストシーンは素晴らしかったですね、個人的には大好きです。
ジブリン(芸名)がエンドロールに名を連ねてた
あのメルセデス好きなんです。ナイスチョイス!
舞台劇で再演されることを前提にしているような進行。
ジョニデだからこの感じになるけど、演る人によって味わいが変るかな。
同世代だから家族がこんなに放置いてくれるとは思えない。理想的な幕引きではあるけど。
リチャードに始まりリチャードに終わる映画!
自身の余命に葛藤を抱きながらも自己の集大成となる人生の美学を導き出し、それを最後まで貫く姿がとても素敵だったと思います。
また、自分の人生に深く携わってくれた人には、いかなる理由があっても最大限の敬意と優しさをもって接している姿にも、映画の主人公ながら非常に感銘を受けました。
大学教授になるぐらいまで勉強をこなして、周りの人間に忖度する事なく100%自分の意志を優先させるなんて事はなかなか出来ないかもしれませんが、少しでもそんな勇気が持てたらと思わせてくれた作品でした。
日頃からジョニーデップに特別な思い入れを持っているわけではありませんが、彼の演じるリチャードはとても良かったです。
タイトルなし
余命を知ったときにとてもイラつきあたり散らしてもう我慢はしない!というリチャード。 自分が余命宣告されたらそんなに強くいれるだろうか?まずは落胆し悲観にくれてしまうんじゃなかろうかと思う。
そういう弱い部分はあまり見せず、余命をどう生きていくか、残された時間の大切さなどを説いていく、ストーリーとしては単純なもの。
それをジョニーデップがスーツを着こなし格好よく演じているのがたまらなくイイんだと思う。
死とともに人生を歩む
この世で唯一絶対的な真実は「ヒトは必ず死ぬ」ということ。ヒトによっては早いか、遅いかの違いだけ。
余命宣告を受けたリチャード教授の残り半年の人生の生き方、終い方には賛同できない人も多いと思う。自分自身が納得できるような終い方ができるかどうか。迫りくる「死」ときちんと向き合えるか。個人個人が解くべき問題で、絶対解などない。
彼の場合は、死を目前に家族や仕事の「束縛」から解放され、本当の「生きる自由」を手にする。
もし周りに早くから告白していたら、早々に入院させられ自由を「剥奪」されてしまったかもしれない。
それは彼が望むことではないし、他方、人によっては一日でも長く生きていたい人もいると思うので本作における彼の選択は「正解」というわけでは決してない。
必ずむかえる自分の「死」。日々の忙しさにかまけているためなのか、きちんと死と向き合おうとしない、いやあきらかに避けている。
この映画はそんな自分とあらためて会話するきっかけになるはず。
ややもすればウサンくさい、三流芝居の世界になりがちな話を、リアリティのあるシンプルな世界観をさらっと表現するJohnny Deppの力量にあらためて脱帽。
彼の最後の「不敵」な笑みには何が隠されていたのか。
泣いてしまった俺の気持ちを返してほしい
何このラスト?涙腺がキューっと閉まっちゃったよ。落とし穴にズドンと落ちた感じ。
そこまでは、実によかったんだよ。ジョニー・デップらしい演技だったし、ブラックな笑いの中にも哲学的なセリフがあって、自分の過去のいろいろなことを思い出したり、今後のことを想像しながらストーリーを追っかける楽しみがあった。
しかも自分はリチャードと同じ一人娘を持つ父親だから、娘に対する気持ちもすごくわかる。
それにしてもこのエンディングは、ほんと残念。
ウイスキー党の方ならきっと心地良く酔えると思います
「男はフラれた時、ウイスキーを飲む」とリチャード教授が言ってました。
大麦などの素材、美味しい水、目利きの職人…それらの様々な要件を揃えて後は時を待つだけの上質な蒸留酒。
〝何も足さない〟ジョニー・デップ
〝何も引かない〟ジョニー・デップ
まさに、そんな昔のウイスキーのCMのコピーのような印象の映画。
もしかしたら、脚本は最小限の状況設定だけで、台詞などはジョニー・デップのアドリブですか⁈と勘ぐりたくなるほどの〝自然体〟
医者から余命を告げられてから、本人的には多少の心境の変化はありましたが、家族や周囲の人たちにも、何かしらの〝達成〟とか〝劇的な変化〟は起こりません。映画的にはつまらない、とさえ言っても過言ではないと思います。
なのに、見終わった後の清々しさ、としか言いようのない不思議な感覚……なかなか他の映画では味わえないものがありました。
見逃したら勿体ない、とまでは思わないけれど、わざわざ観にきただけの価値はあったよね⁈と周りの人達に確認したくなるような映画でした。
(ビール党の私にはちょっと酔い方が難しかったかな)
ジョニーデップらしい作品
予告で謳ってる通り、余命を宣告され余生をどう過ごすか…まぁこれが話しのメインストーリーであり特別それ以上の事もない。
ただこの余生の過ごし方をコミカルに、そして個性的な価値観のを持つリチャードをジョニーデップらしく演じ魅了してくれる作品。彼のファンならどこか見慣れている姿でもありながら、安心感もあって観賞できるのではないか。
ストーリー的にはよくある話で特段新鮮味もなければストーリー内容によって特別引き付けられる事もなかった。
ただやっぱりジョニーデップという役者のコミカルさやあのクドくて屁理屈な姿がすごく惹きつけられる。毎度真似たくなるような役者である…
作品の内容というよりかはジョニーデップを楽しむ為の作品として個人的にはそれなりに楽しませてもらった。
マリファナを食べるところと生徒にフ⚪︎⚪︎させるところは声が漏れて笑ってしまったかな。
近年は私生活でもトラブル続きでお得意様のディズニーとは少し距離があるようだが、やっぱりジョニーデップの作品をこれからも見続けたい。
トムクルーズやディカプリオ、ブラピなんかもそうだが、歳を重ねる事にさらに味が出て、名前だけで客が呼べるジョニーデップ。今後も期待したい。
ジョニデかっけー
余命半年を告げられた文学教授が「好きにやるんだ」と決めて魅力全開になってく話なの。
ありがちな話だと思うんだけど、好き放題やるエピソードがいいのね。
そして演じるジョニー・デップがいちいちカッコいい。
開き直った教授がやることはまっとうで、本当は、余命宣告受けてなくたって、こうやりたいんだよね。色んなしがらみなんて忘れて。
でも、やれない。そこが人生の面白いところなんだろうな。
人生とは
「グッバイ、リチャード!/The Professor」
2020年7月31日
オンライン試写会
余命宣告されたリチャード
残された時間で見つめ直す人生観
何にも縛られない新しい生き方で
とてもリアルに映るジョニデ演じるリチャード教授よかったな〜
笑って、泣いて、楽しく愛惜しい時間が流れていき
たどり着く人生の答え、そしてセリフひとつひとつが切なくもグッときちゃった...
人生はくそったれで、愛おしい!
教訓
ストーリー的には、まあなかなか。
死を宣告された上で、リチャードが心の中で色々葛藤している様子が上手く描かれてる。
ラスト、リチャードが一人車で泣き笑いしながら去って行くシーンでは、軽く涙した。
リチャードの台詞そのままだけど、「善く死ねるように、善く生きること」ということを伝えたい作品なんだろうなと思った。
将来的にいつか死ぬ じゃなくて、いつ死ぬかわからない。生まれた時から、常に死と一体になってることを承知で、毎日悔いのないよう生きなきゃいけないっていうことを述べている。
タイトルなし
余命180日と宣告されたとき
残された人生にどう立ち向かうか
どう生きるか
.
"Be yourself. Be true to yourself"
存在しているだけでなく
今を生きろ
責任を負って行動し
自分に正直に生きろ
チャンスは一度きり逃すな
大切なのは善く生きること
人生をその手につかめ
そして人生を楽しめ
.
コミカルに描かれているが
リチャードの表情からは
痛みその切なさが…
人生の終わり
困難に直面したとき
何が大切かを教えてくれる
.
.
さよならを言うのは
いつでも醜くとても辛いことだ
そんな中
尊厳を保ちつつユーモアを忘れない
究極のさようならを描いてる
─JD
.
.
endcredit
Dedicater to Betty Sue Depp
😢
.
死を前に何ができるか…
そう考えるなら まず
生きている今を大切に過ごしたい
.
.
字幕なしBlu-ray鑑賞後
7月31日オンライン試写会にて鑑賞
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