「ウイスキー党の方ならきっと心地良く酔えると思います」グッバイ、リチャード! グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
ウイスキー党の方ならきっと心地良く酔えると思います
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「男はフラれた時、ウイスキーを飲む」とリチャード教授が言ってました。
大麦などの素材、美味しい水、目利きの職人…それらの様々な要件を揃えて後は時を待つだけの上質な蒸留酒。
〝何も足さない〟ジョニー・デップ
〝何も引かない〟ジョニー・デップ
まさに、そんな昔のウイスキーのCMのコピーのような印象の映画。
もしかしたら、脚本は最小限の状況設定だけで、台詞などはジョニー・デップのアドリブですか⁈と勘ぐりたくなるほどの〝自然体〟
医者から余命を告げられてから、本人的には多少の心境の変化はありましたが、家族や周囲の人たちにも、何かしらの〝達成〟とか〝劇的な変化〟は起こりません。映画的にはつまらない、とさえ言っても過言ではないと思います。
なのに、見終わった後の清々しさ、としか言いようのない不思議な感覚……なかなか他の映画では味わえないものがありました。
見逃したら勿体ない、とまでは思わないけれど、わざわざ観にきただけの価値はあったよね⁈と周りの人達に確認したくなるような映画でした。
(ビール党の私にはちょっと酔い方が難しかったかな)
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