「8万5千人の出迎えで街に来て誰にも見送られずに街から去ったサッカー選手の物語。」ディエゴ・マラドーナ 二つの顔 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
8万5千人の出迎えで街に来て誰にも見送られずに街から去ったサッカー選手の物語。
アルゼンチンが生んだ稀代のサッカー選手の毀誉褒貶の物語。
1984年から1991年のイタリアのナポリの時代を中心に描かれています。
ナポリに来るときは8万5千人の出迎えられますがナポリから去るときは誰にも見送られずに去ったそうです。
彼の活躍で所属するナポリがリーグ戦で優勝し、また、アルゼンチンチームがワールドカップメキシコ大会で優勝し、彼は絶大な人気を得ます。これが光の部分なら、コカイン使用やマフィアとの交際は闇の部分になります。この闇に部分のために彼はナポリを去ることになります。
ワールドカップでの神の手ゴールや五人抜きシュートのことは知っていましたが、それほどサッカーに詳しいわけではないので、知らない豆知識がたくさんあって楽しかった。
ただ、映画鑑賞後に調べてみると情報が偏っていて、映画においてナポリ退去後に引退したように映っていますが実際はその後も選手を続けていますし、コカインはナポリ前のバルセロナ時代からやっていたそうです。
この作品を作成するにあたり、本人に都合の悪い描写もありますが、本人がインタビューに対応していることから、真に都合の悪いことは描かれていないでしょうね。
真実を追及するドキュメンタリーではなく、ある種のファンムービーであることを前提に楽しむ作品でしょう。
なお、2019年製作のため2020年暮れの本人死亡には触れられていません。
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