「黒人(有色人種)差別の根の深さを思う」ルース・エドガー ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
黒人(有色人種)差別の根の深さを思う
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リスぺクタビリティ・ポリティクス(差別されないように模範的な行動をすること)が自分に求められていると感じている優等生の主人公ルースと、それを仮の姿と見抜き、その裏に暗黒があるのを確信している黒人の教師ウィルソン。そして、何があっても息子を信じなければならないと思っている母親と、世間並みの客観性を持つ父親は、自分達の間に子供ができなかった苦悩をまだ乗り越え切っていない。結局、花火(爆竹?)の犯人も落書きの犯人もわからないが、このままだと教師ウィルソンは失職するし、自滅する。ルースの高校の校長も、何が評価されて校長になったのかと思う人物だが、ルースの両親にしろ校長にしろ、平時は問題なくその役割を果たしていられたのだろう。キーとなっている韓国系の女子生徒も、ルースと同じ(ある種の)二重人格なのかもしれない。
最初は表面的だったルースとウィルソンの対立が、直接対決でお互いに意見をぶつけ合う場面があるが、もっと早くこれが出来ていれば、助け合うことができたのでは、と思った。
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