劇場公開日 2020年9月4日

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「ベランダと屋根と」宇宙でいちばんあかるい屋根 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ベランダと屋根と

2020年9月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

薄暗く森閑とした郊外の住宅地を俯瞰している。沢山の屋根が所狭しとひしめき合う。その1つ1つにそれぞれの生活があって、知らない誰かがそこで生きている。
ただのなんでもないような景色なのに美しい。始まってたった30秒で鳥肌がたった。

悩み多き中学生のつばめが雑居ビルの屋上で出会った空を飛べるという老女、星ばぁ。

キックボード、くらげ、水墨画、糸電話、ベランダ、そして屋根。
星ばぁと過ごしたひと夏の冒険。
ファンタジーっぽいところもあるけど雰囲気に合っていて違和感なく観れました。

つばめ役の清原果耶の魅力全開。ほんとに演技力だけでなく佇まいや表情も素敵。
そして周りを豪華俳優陣がしっかりサポート。(吉岡パパが好きです😊優しい。)

珍しいストーリーではないけど、当然のように泣ける。
たとえ相手が目の前にいなくても人は心でしっかり繋がれるんだなと、なんだか浄化された気持ちになれるベランダのラストシーンはめちゃくちゃ秀逸。

あと忘れてはならない牛山先生!何気にかなり重要キャラ。あの自由な習字教室もいいなぁ~

はるたろう