「未来を照らすひと夏のであい」宇宙でいちばんあかるい屋根 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
未来を照らすひと夏のであい
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毎年初夏に渡り飛んでくるツバメは
みなさんの住まう家々の屋根の軒先に
雨風をしのぐため巣をつくり
つがいになって家族をつくる。
そこで孵って育ったヒナは
ひと夏のあいだに飛べるまでに成長して
夏の終わりを告げるように家族みんなで旅に出る。
そして来年には新しい家族をつくるため
また家々の屋根に集う。
ツバメのなんと、めまぐるしい成長!
またなんと、活動的なことでしょう!
でもヒトの成長は、ヒトそれぞれ...
焦っては飛び出して
心も体も傷つくこともあるだろうし
勇気を持って飛び立てず
いらだち歯がゆい思いもするだろう。
そういう時、一緒に寄り添ってくれた家族や仲間が
成長できた時の、証と絆になるでしょう。
【 昼のお星は眼に見えぬ
見えぬけれども あるんだよ
見えぬものでも あるんだよ】
…と、金子みすゞ さんの詞のように
絆や愛情といったものは
目には見えないものだから
ヒトは疑心暗鬼になったりするけれど
星のように輝くヒトがそばにいてくれたなら
未来への道しるべを照らしてくれて
それに呼応して自分も輝こうとすれば
今まで見えなかったものが、見えるようになるのでしょう。
それを成長と言わずなんと言おう!
澄みきった 清原果耶 さんの、その透明感ならではの
複雑な成長期の機微なこころ模様に惹き込まれ
いつしかかつての自分を思い返えしていて
なんだか自分のこころも掬われた気持ちになりました。
思い込みの【こだまでしょうか? いいえ、誰でも...】
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