「また一人素敵な女優さん見っけ!」宇宙でいちばんあかるい屋根 marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
また一人素敵な女優さん見っけ!
皆さんはすでに見つけられてたんでしょうね?!
清原果耶さん、これまで出演作を観たことがなく(出てたことを知らなかっただけのものもあり)全くノーマークで、来年のNHK朝ドラの主役にっていう報道で名前を知ったくらい。
調べると脇役や子役で結構出てたんですね。勉強不足でした!
『星ばあ(桃井かおりさん)』との結構口の悪いやり取り、でもそんな彼女に背中を押されてひと夏でひとまわりもふたまわりも大きく成長していく少女の転換期。涙をボロボロ流してなくシーンには思わずやられてしまいました。10代でこの演技力、本当にこれからが楽しみです。
脇もいいですね。『星ばあ(桃井かおりさん)』は安定の存在感ですし、亨くん(伊藤健太郎さん)もいい人感満載で、髪ツンツンの人と同じ人とは思えません。またお父さん(吉岡秀隆さん)とお母さん(坂井真紀)の心情がよく伝わってきて、つばめ(清原果耶さん)がこころなく暴言を吐いてしまい、お父さんにたしなめられるシーンでは思わずこちらも涙してしまいました。(寅さんが天国から意見しそうですが)
それから書道の先生(山中崇さん)もとっても重要な役どころで最近の映画やドラマには欠かせない役者さんですね。(JTのCMの猫顔の役者さんとしてくらいしか記憶がなかったんですが)
最近観た『幼な子われらに生まれ』でも再婚家庭で新たに子供ができることの難しさを感じましたし、『あん』の樹木希林さんのごとく『星ばあ』の正体はいったい何だろうか?(「見える人には見える」みたいなセリフもあって。)っていう不思議感もあって(『DESTINY 鎌倉ものがたり』などのファンタジーものとは趣向が異なりますが)いい意味での素敵なファンタジー作品になっています。『新聞記者』の監督(藤井道人さん)作品とは後で知ってびっくりでした。
またエンディング曲のCoccoプロデュース楽曲「今とあの頃の僕ら」を歌い上げる果耶さんの澄んだ歌声も心にしみてきます。余談ですが今日のFM番組でも話されてましたが初めて買ったCD(じゃなくて配信らしいですが)が小学校のころにDLしたPerfumeらしいです!若い)
心温まる素敵な映画でした。幅広い年齢層の方に観てもらいたい作品です。