「勝たせ犬、咬ませ犬」アンダードッグ 前編 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
勝たせ犬、咬ませ犬
記念すべき今年100本目!去年は40本だったのに今年は2倍以上見てしまいました。自粛期間もあってより一層映画が大好きになれた気がします。過去の映画はもっと見てかないとね。レビューに戻ります
北村匠海出演で前編後編に分かれている映画ということで鑑賞。予告もそこまで見ずに、期待もそこそこで。
面白くはありました。
けど、結構退屈で間延びしていた。
これ前編後編に分ける必要あったのかな...
かつて掴みかけたチャンピオンの夢を諦めきれずに咬ませ犬としてリングにあがり続ける末永晃(森山未來)。
児童養護施設で秘密の過去を持っている将来有望天才ボクサーの大村龍太(北村匠海)。
大物俳優の二世タレントで番組の企画でボクシングの試合に挑戦することになった売れない芸人の宮木瞬(勝地涼)。
前編でメインとなるのは末永の過去と宮木との戦い
役者はもうカンペキ。
森山未來は今作で初めてだったが、ものすごい俳優だなと思った。クズっぷりといい、思い詰めた表情といい、どうしようも無い男なのに何故だか惹き付けられる。
勝地涼は頼りなさとみすぼらしさを好演。当て書きされたのかと思うほどハマっている(褒め言葉だからね?)。だが、共感出来ず好きにもなれず。
B級映画で薄味のイメージがある武正晴監督だが、今回は本気を出したなと感激。彼の代表作である「百円の恋」はボクシング映画なので、見るのを躊躇っていたが今作を見るとそんな思いはどこかに消えてしまった。実は武監督はこういった系統の映画を作る人だったんだな、百円の恋も見てみようと思います。
だが、前半はかなり退屈。
送迎して過去を掘り下げてボクシングをするという、別に1時間もかけて話すような内容でもない。それなら子供時代をもっと描くべきだったのでは?見どころ無し
ラストのボクシングシーンは1.2.3ラウンドはかなり胸熱で興奮したが、4ラウンド辺りからわざとらしく見てて辛かった。確かに宮木が抱える思いを拳に込めてぶつけているのはかなりグッときたが、とても勝利したようにも見えなかったし末永が何をしたかったのか理解不能。わざと負けたのか?本気で負けたのか?
それでも前編としてはなかなか良かったのかな?後編、気になったし。
さて、前編より尺が長い後編。面白さはいかに...。