「それはモーニングムーン」アンダードッグ 前編 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
それはモーニングムーン
元日本ランク1位の落ちぶれた嚼ませ犬の晃と、彼のファンだったヤケに馴れ馴れしいプロ試験を控えた龍太、大物俳優を両親に持つ合コン芸人と呼ばれる番組の企画でボクシングを始めた瞬という3人の話。
デリヘルの運転手をする晃の過去とやさぐれた現在をメインに話が展開していき、龍太は人物紹介程度、中盤以降は空回りする現実に抗いたい瞬が絡んでくる展開。
やけにデリヘル嬢明美とのことを多くみせているけれど、ここについての思い等は何なんでしょう?まあ、やさぐれ感を重ねる為のものということかな、と後編でしっかりみせてくれることに期待して。
後半慌ただしく登場した、瞬目線でみると胸アツ感動な展開で、隣の席にいた女性は鼻水じゅるじゅる。
晃目線やボクシングとしてみると正にあり得ない話で、それこそそんなアホな…。まあ、それが狙いではある訳だ。
晃に関する物語はムダが多いし中途半端なものも多いけど、前編映画としては一応一段落ついていた終わり方だしね。
それぞれに、鬱屈とした男達のプライドや奮起の物語が、重く哀しく寂しくとても面白かった。
…そして、8回戦!?
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