佐々木、イン、マイマインのレビュー・感想・評価
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出来ないからやるんだろ?
これまたタイミングが無く見れなかった作品。
評判は良いので、そこそこ期待して鑑賞。
もちろん、これもレンタルです笑(100円だったから)
いいじゃん。面白い。
今年公開された「くれなずめ」に雰囲気めちゃくちゃ似ている。男臭い青春映画って、やっぱり居心地良くて楽しいなぁ。こりゃ映画館で見たかった。
藤原季節はらしさ満載。こういう映画に出がちだけど、全部ハマる。映画の雰囲気自体藤原季節っぽいし。この人の涙、すごく響くのよね。萩原みのりとの相性も良くて、何があったなんてわかんないんだけど応援したくなる。悠二が深みのある面白いキャラクターで、言葉に表すのは難しいがとにかくいい。焚き火のように盛んに燃えている訳じゃない。タバコの火のように薄らと燃えている。そんな人(伝われ)
お初にお目にかかります、佐々木を演じた細川岳。いやぁ、すごい。理由なんて無いけど、この佐々木という人物が愛されるのがわかる気がした。そう思わせる細川岳の大胆かつ繊細な演技よ。謎のオーラがある。人を引き寄せる何かがある。この世で1番生命力に溢れている。素晴らしい役者で、素晴らしいキャラクターでした。
特段変わったことが起きる訳でもない。
基本ずっと平穏な日々を描いている。
なのに、ずっと見れる。ずっと面白い。
クスッと笑える場面や共感できるシーンが多くあって、見応えもあるし心揺さぶられる。くれなずめよりもいい青春映画だった。
ただ、インパクトは弱いかな。
これ以外は特出した所もないし、平凡で単純な映画。予想ができるし、映画としてどうかと思う部分もある。回収しきれていないネタがいっぱいあるし、感情移入とかは出来ない。
でも、いい映画でした。
こういうミニシアター系の映画、最近本当に面白いよね。良作が多い気がします。
佐々木が好きかと聞かれたらうーんと詰まってしまうが
何だろう…一色まことがコミカライズしたら合いそう。あの、カッコいいのかカッコ悪いのかうまく説明できない感じが。
触媒みたいな人って得てして本人は上手くいかなかったり…する? 所々でハッとするところはあるものの、全体としてはあまり好きではないかな。藤原季節くんはさらに売れそう。
全てが圧倒的!!!!!!
予告を見て、これは良さそう…と気づけた自分を抱きしめたい!!!
演出、配役、文句のつけようがない!
藤原季節さんもとても素晴らしかったが、心に残るのは
佐々木親子!!!
この方達のような俳優が、一番見たい。尊い。
たまらない。素晴らしい。
田舎の閉塞感、希望のない感じ、シチュエーション、編集、やりすぎてない感じ、なんて素晴らしい監督なんだ!!!
久々に震えました。
振り返れば奴がいる
20代社会人の半人前感、適合しきれていない焦燥感の現れか。赤ん坊に諭され、前を向く。振り返れば佐々木がいてくれる。タイトルの通り主人公の心に住む佐々木。地元に居続けて何も成長しない。実際の佐々木が成功しようものなら、違う者を心に住まわせるのだろうか?
線路沿いの自転車シーンは、CMのようでもあるが、それでも映える。
最後はドッキリ?主人公の妄想?
地元ではフォーラム仙台で公開されていた
タイトルにインパクトがあったので興味があり映画館で観ようと思ったが思いのほか早めに公開終了した
イオンシネマの多くで上映されるようなタイプの映画ではない
某映画監督の遺作のように長くはないし丁寧に作っているし政治的メッセージはない
シム・ウンギョンと松坂桃李の共演作の某より酷いかと聞かれたらそれほどでもないので星2つ
と思ったが最後があまりにもいただけないので1.5
男中心の青春映画で中心的人物が亡くなる話といえば最近では『くれなずめ』を思い出す
あれはコメディー要素がありくだらないがそれなりに楽しめた
こっちは苦痛しか感じなかった
小西桜子や萩原みのりの全裸なら良かったかといえばそういうことでない
主人公に共感できなくても作り話は楽しめる方だがこれだけはなぜかダメだった
疎外感さえ感じた
レビュアーの大多数はこういう映画が好きなのか
僕には合わない
娯楽生が全くないし面白くもなんともない
カンヌで賞を取るような退屈な作品
海外の作品を有り難がり日本映画をとことん蔑む映画通は少なくとも及第点をあげるかもしれない
たしかにトイレ以外でチンコを出していた男子はクラスの人気者だった
当然のことながら女子の評判は悪かったが
生徒会長に立候補するくらいクラスの男子に支持されていた
だけど案の定落選した
僕はそんな一学年下の後輩を冷ややかな目で見ていた
佐々木という男が好きか嫌いかで評価が分かれるのだろうか
これを面白いと感じる人たちが今の邦画全体をを支えているわけではないんだなと
レビューを参考にして映画を観るかどうか判断する人は少数派らしい
そうかもしれない
佐々木コールが鳴り止まない
とても良かった。
現在27歳の彼らだけど、
アラフォーくらいの方がしっくり来る時代背景のように
思う。
現に僕は、あ!こんな事僕にもあったな、
汚ねぇ部屋で友だちとダラダラ過ごしてたな。
チャリ2ケツしたな、
くだらないノリで永遠笑い転げてたな、
って懐かしく切なくなりました。
高校時代と20代後半のパートに別れてるのだけど、
何者でもない20代の空気感も非常にリアルで
ヒリヒリしました。
ユウジが挑もうとする舞台と佐々木への想いが交錯して行く
ラストは胸がが熱くなり、
終わってもしばらく佐々木コールが心の中で、
鳴り止みませんでした。
佐々木!お前は馬鹿な奴だけど、
真っ直ぐ楽しく生きたよな!
誰よりも太く誠実に生きたよな!
今は少し休んでるだけだろ佐々木!
佐々木、佐々木、佐々木、佐々木!
みんな頑張れ、俺も頑張る!そう思える映画でした。
刺さらない青春
全体にナルシズムが強く感じられ、
そこが見ていてきつかった。
青春時代の俺らってこんなに楽しくてバカやってたんだぜ、的な内輪の話を見せつけられてるような。
そして彼女役の子の顔立ちがモデルモデルしてて、
声もなんだか自分の可愛さを捨てきれない猫撫で声で、そこもなんだかなという感じ。何故高評価なのか自分はわかりませんでした。
佐々木はどこにでも居る
自分も高校は理系クラスだったので、女子が数人のみ。
そして、佐々木のような存在の友達は何人かは居た。
佐々木は弱い男だったのか? 逆にタフだったのかはわからない。
佐々木が行った人生初のある行動は、多分、天にも昇るような気持ちを彼に味合わせただろう。
男子高校生だったころの、苦しいような楽しいような気分を思い起こさせる名作。
鈴木卓爾の父親役はだいたい好きです
佐々木、青春に似た男、っていうキャッチコピーが、ほんとその通りだと思った。細田岳演じる佐々木。藤原季節もとても良かったけど、結構思った以上に佐々木に圧倒されたなぁ。
佐々木と一緒に学生時代を過ごした同級生達が、青春時代を思い返すとそこに佐々木という男子が居たことが思い出の諸々に焼き付いて来るんだろうし、ただ馬鹿をやってた奴だからとかじゃなくて、佐々木自体の人間としての魅力とか哀愁とか全てがそうさせてる気がしたよ。
主役以外の人達も皆良かった。男も女もみんなすごく良かった。
特に好きだったのは、たまにしか帰ってこない父親(鈴木卓爾)と佐々木の、少しの間だけ取るコミュニケーションのシーン。切ないし寂しいんだけど、心に残ってしまった。
また良い青春映画の誕生を見れて良かったよ。
【大切な友の顔を脳裏に刻み込み、哀しみを乗り越え、僕らは単調で厳しき”大人の日々”を必死に生きていく・・。】
■学生時代の親友は、一生の友である・・、と勝手に思っている。
彼らと過ごした、何気ない毎日。
自由で、気儘で、他愛もない会話をし、
冬山登山で死にかけ、
一晩中、地下鉄を通す坑内を、瓦礫を乗せた重いトロッコを押し、
女の子の話をし、
ロックを朝から晩まで聴き、
大学へもロクに行かず、本を耽読し・・。
もう、あのような自由な時間が私に訪れる事はないであろう・・。
<Caution! 以下、内容に触れています。>
◆物語は、石井(藤原季節)、多田、木村(森優作:個人的にカワウソ君って呼んでいる・・。可愛い顔である。)、そして、佐々木(細川岳)の高校時代と、現代とを行き来しながら物語は進む。
◆感想
・佐々木のキャラが半端なく立っていて、彼を観ているだけで画面に引き込まれる。
佐々木コールが起これば、パンツまで脱いで踊り出すし、
父と二人暮らしの部屋の中は、足の踏み場もない程汚いし、
けれど、石井、多田、木村はいつも、彼とつるんでいる。
- こういう、人を引き付ける不思議な奴っていたなあ・・。
私も比較的そういう立ち位置だったけれど、パンツは脱がなかったし、
部屋は高校、大学とも溜まり場だったけれど、綺麗だったし、
なにより、私自身が、佐々木よりずっと小賢しかった・・。 -
・佐々木の人の眼を気にすることなく、自由に振舞う態度。そして、時に口にする金言。
”出来ないから、やるんだろ!”と真面目に、石井に食ってかかったり・・。
損得勘定なしに、飾る事無く、純粋に生きている男には、魅力があるのであろう。
そして、佐々木が抱える、遣る瀬無い哀しみ(父の不在、経済状態など)も、彼らを引き付けるのであろう。
・佐々木の、滅多に家に帰って来ない父の死が、先生から生徒たちに告げられるシーン。
佐々木の無理をした、佐々木コールの要求に対し、石井の言葉”無理すんなよ・・”
・”俺には、普通の就職は無理”と、パチプロになった佐々木。
危うさも感じるが、漢気を失っていないシーン
”列に並べよ!”が沁みる。
ー ナカナカ心の中で思っていても、やり過ごすのに、彼は・・。-
・佐々木が亡くなったと”彼の友人の女性”
ー 佐々木が、カラオケボックスで初ナンパした。普通なら、気味悪がられるだろうに・・。流石、佐々木の人間力である。-
から連絡が入り、あの汚い佐々木の家の前での彼らの呆然とした表情。
ー 佐々木が、石井、多田、木村に遺した影響が如何に大きかったかが、分かるシーンである。-
・石井は、夢である役者を目指す日々だが、昼間は”箱職人”として、単調な日々を送り、元カノ(荻原みのり)とも同じ部屋で、ズルズルと同居している。
・多田は、営業マン。
・後半、”ええっ!”と思ったのは、木村の奥さんが、高校時代の憧れの君、一ノ瀬さん(小西桜子)だったこと。頑張ったな!
・石井が、葬儀の前、喧嘩してしまった元カノの所に全力疾走し、”今まで有難う”と頭を下げるシーン。 彼が、”青春時代との決別を告げるシーン”であるが、その後押しをしたのは、死した、佐々木である。
<あの、印象的なラストは石井、多田、木村の願望が生み出した幻であろう。
彼らは、単調で厳しき”大人の日々”を過ごす中、佐々木の事が頭のどこかに残っており、
彼の且つての姿に、励まされていたのであろうから・・。>
<2021年2月13日 刈谷日劇にて観賞>
本当の人間を描いた作品
佐々木をただの面白い奴、頭の悪い奴として描くんじゃなく、みんなの前でああいうことをするのには、それなりに理由があって本当は弱いんだとそう考えれる描写が好きだった。
世間やメディアが理想とする高校生あるいは大人の人間像には、心をもたない人形のような姿があるが、本当はそうじゃない。
私の中に「佐々木」はいない。それが悲しい・・・
俳優を夢見るも、うだつの上がらない日々を送る悠二。久しぶりに友人と飲んだのをきっかけに、学生時代の友人「佐々木」を思い出す。現在に至るまで、佐々木は悠二の行動に影響を与えていたことに気がつく。学生時代の佐々木の思い出がたっぷりと語られる。そんな中、佐々木の携帯から着信があり・・・
なにかと中途半端で過去を引きずっている悠二が、過去と決別し新たな人生を歩んでいく話。
この映画は佐々木役の細川氏にとっての「佐々木」をモデルにしているそうで、だからこそ細部にリアリティがある。心情描写が秀逸で、無理をする佐々木のシーンではうるっときた。派手な映画ではないが、先が気になり引き込まれる。
残念なことに、私も周囲もつまらない優等生だったので、私に「佐々木」はいないが・・・。
青春時代バカをやっていた人はかなりハマると思う。
いろんな所を触ってくる
いろんな所を触ってくる、卒業アルバムみたいな映画だった。
悠二とユキの関係には折角かさぶたになったところを剥がして触られるような、苗村さんと佐々木の距離感にはもう忘れてしまったドキドキが感じられる粘膜を、そして佐々木と仲間たちとの日常にはいつまでも思い出が湧き上がるツボを触られたような、そんな映画だった。
誰でも一生に一度は撮れるような、でも他の誰にも作れないような、かけがえなくて切ない、特別な映画だった…
傑作です。 20代後半の私にはめちゃめちゃささりました。 でもどん...
傑作です。
20代後半の私にはめちゃめちゃささりました。
でもどんなひとでも多かれ少なかれシンパシーを持てる作品と思います。
今作で描かれるテーマのうち自分に特に響いたのは、『人生はときに残酷なまでに一方通行かつ連続的なものだけど、人はそれにささやかでもあらがっていける。幸せに向かうことのできる存在である(そうあってほしい)』ということだと感じました。
私は『過去の選択の積み重ねが現在を作り、現在の決断が未来を創っていく』という一見前向きな人生観があまり好きになれません。
現状が望まないものであればあるほど、大切な思い出の価値は損なわれ、バッドエンドへの布石に成り下がるからです。
今作で描かれる”もう会わなくなった友人とのくだらないがかけがえない日々”と”ゆるやかに窒息していくような閉塞感を抱えたいま”との対比のなかで、そんなことを考えていました。
佐々木の結末にだれよりも涙を流していた多田のいう「だれもなにもわるくない」という言い聞かせるような発言がやさしく、心が震えました。
エンディング少し前までは傑作だった凡作
緻密かつ非常に丁寧に描かれた青春映画でした、エンディングの10分前までは。
「最後の最後で、何故こんなつまらないオチをわざわざ選択したのか!?」と脚本を書いた監督とプロデューサーでもある佐々木役の人に問いたい。
「メジャーな日本映画はベストセラーな原作頼みでチャレンジしないしつまらないし海外にも配給されないが、日本のインディーズ映画界は素晴らしい才能で溢れているから海外映画祭に出品すれば必ず話題になるだろう!」と終了10分前まで周囲に勧める準備をしていたが出来なくなってしまった。
次に期待。
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