佐々木、イン、マイマインのレビュー・感想・評価
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前半、後半、エンディング・・・
心が揺さぶられた。これほどまで前半、後半、そしてエンディングと印象の異なる映画も珍しい。見終わって良く練られた映画だと思った。佐々木と言うキャラが強烈なトリックスターとして、この作品を回していく。後のドライブマイカーにも通じる様式も見て取れる。映像作品として斬新でありながら青春群像劇としてきちんと成立しているところが凄い。
佐々木のキャラが良い。監督の主張はわからないが、こんな友たちいると...
佐々木のキャラが良い。監督の主張はわからないが、こんな友たちいるといいな、と思わせる。映画としてうまい訳ではないが、キャラクターの魅力に尽きるな。
生きるのは難しい
映画館では見損ねて、DVDにて鑑賞。
高校時代の同級生・佐々木を、十年あまりたった時点から振り返って回想するストーリー。
といっても回想するメインの男(藤原季節)もまだ生き方が定まらず、同棲中の女の子とも近く別れる予定で・・・と、要するにまだ生き方を模索中の男が主役だからこそ、佐々木の生き方が忘れられなくなるわけでしょう。
悪くはないけど、ラストの奇抜さを除くと、ありがちな映画かなと思いました。
女優では、佐々木とカラオケで知り合う女の子を演じる河合優実が良かったかな。
私の中三のとき、ちょっと佐々木と似た奴がクラスにいた。
やったらバカやって、生徒たちの一方の中心にいる男子生徒。
でも卒業後の進路が違うから、私とはしばらくご無沙汰だった。
彼は工業高校に進んで、やがて地元で就職。
私は普通高校を出てから地元を離れて大学生活を送り、やがて地元でもなく大学生活を送った場所でもない第三の土地で就職。
彼と再会したのは、卒業後20年以上を経た同窓会の席上。
妙に大人しくなっていて、まだ独身なんだと称していた。
でもそれはウソ。その次の同窓会では、従姉と結婚して子供も二人いると正直に告白。
なんで最初から本当のことを言わなかったのか、よく分からないが、昔の自分を振り返って照れていたのかも知れない。
でも、そのまた次の同窓会で、彼が息子を亡くしたことが判明。
バイクの事故だったらしい。
気の毒だとは思ったが、息子が彼に似た性格なら、ありそうだなと思った。
彼や私が中三や高校生だった1960年代後半から1970年代初頭、日本はまだ貧しくて普通の庶民にはバイクは高嶺の花だった。
だから彼も死なずに済んだのかも知れない。
なまじ経済大国になってしまった20世紀末の日本では、彼のようなタイプは生きることが困難になってしまったのかも知れない。
この映画を見て、そんなことを考えた。
う〜ん…
あんましやった
中途半端な感じ凄いする
他の人のレビューとか見ると評判いいけど
そんなにいいとは思わんかった
佐々木みたいな奴今までにおらんかったし(酔うと脱ぐ奴はおったけど)
演劇もなくて良かったかな
途中も最後のも
ただ役者の演技は魅力的に感じた場面もあったのでそこだけは良かった
出来ないからやるんだろ?
これまたタイミングが無く見れなかった作品。
評判は良いので、そこそこ期待して鑑賞。
もちろん、これもレンタルです笑(100円だったから)
いいじゃん。面白い。
今年公開された「くれなずめ」に雰囲気めちゃくちゃ似ている。男臭い青春映画って、やっぱり居心地良くて楽しいなぁ。こりゃ映画館で見たかった。
藤原季節はらしさ満載。こういう映画に出がちだけど、全部ハマる。映画の雰囲気自体藤原季節っぽいし。この人の涙、すごく響くのよね。萩原みのりとの相性も良くて、何があったなんてわかんないんだけど応援したくなる。悠二が深みのある面白いキャラクターで、言葉に表すのは難しいがとにかくいい。焚き火のように盛んに燃えている訳じゃない。タバコの火のように薄らと燃えている。そんな人(伝われ)
お初にお目にかかります、佐々木を演じた細川岳。いやぁ、すごい。理由なんて無いけど、この佐々木という人物が愛されるのがわかる気がした。そう思わせる細川岳の大胆かつ繊細な演技よ。謎のオーラがある。人を引き寄せる何かがある。この世で1番生命力に溢れている。素晴らしい役者で、素晴らしいキャラクターでした。
特段変わったことが起きる訳でもない。
基本ずっと平穏な日々を描いている。
なのに、ずっと見れる。ずっと面白い。
クスッと笑える場面や共感できるシーンが多くあって、見応えもあるし心揺さぶられる。くれなずめよりもいい青春映画だった。
ただ、インパクトは弱いかな。
これ以外は特出した所もないし、平凡で単純な映画。予想ができるし、映画としてどうかと思う部分もある。回収しきれていないネタがいっぱいあるし、感情移入とかは出来ない。
でも、いい映画でした。
こういうミニシアター系の映画、最近本当に面白いよね。良作が多い気がします。
佐々木が好きかと聞かれたらうーんと詰まってしまうが
何だろう…一色まことがコミカライズしたら合いそう。あの、カッコいいのかカッコ悪いのかうまく説明できない感じが。
触媒みたいな人って得てして本人は上手くいかなかったり…する? 所々でハッとするところはあるものの、全体としてはあまり好きではないかな。藤原季節くんはさらに売れそう。
全てが圧倒的!!!!!!
予告を見て、これは良さそう…と気づけた自分を抱きしめたい!!!
演出、配役、文句のつけようがない!
藤原季節さんもとても素晴らしかったが、心に残るのは
佐々木親子!!!
この方達のような俳優が、一番見たい。尊い。
たまらない。素晴らしい。
田舎の閉塞感、希望のない感じ、シチュエーション、編集、やりすぎてない感じ、なんて素晴らしい監督なんだ!!!
久々に震えました。
俺の人生にも佐々木がいたかもしれない
面白い映画を探すときによくYoutubeで映画系ユーチューバーさんが投稿している「今年の映画ベスト5」みたいな動画を参考にするんですけど、本作は「2020年の映画ベスト5」に数名の方が名前を挙げていた作品でした。
めっちゃ見たかったんですけど地元の映画館では上映していなかったため、DVDのレンタルが始まった今のタイミングでの鑑賞になりました。内容に関する事前知識はほとんどありません。YouTubeで本作を紹介している動画をいくつか見ましたが、やはりネタバレを気にしてか内容に関する話をしている人はいませんでしたね。
結論から言えば、かなり私に刺さりました。
高校時代の友人に、本当に佐々木っぽい人がいたので凄い既視感がありましたし、感情移入して観ることができました。果たして彼は本当に「クラスのお調子者」だったのか、「集団心理で道化を演じていた普通の学生」だったのか。今の私にはもう分かりませんが、ふと思い出してしまいました。
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俳優を志して上京したものの全く芽が出ず、仕事も恋愛も上手くいかずに自堕落な日々を送っていた石井悠二(藤原季節)。ある日高校時代の友人である多田(遊屋慎太郎)と再会したことをきっかけに、高校時代にクラスの中心的人物だった友人の佐々木(細川岳)のことを思い出す。悠二は役者の後輩に誘いを受けて舞台に出演することになるが、舞台の内容が高校時代の記憶とリンクし、段々と佐々木との日々を思い出していく。
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完全に余談なんですが、鑑賞中に悠二の元カノとして登場する女の子がめちゃくちゃ可愛くて「どこかで見たことあるな」とずっと気になっていました。鑑賞後に調べてみて分かりましたが、『街の上で』で自主製作映画の監督をしてた映画サークルの女子大生の高橋さんを演じてた女優さんですね。萩原みのりさん、名前覚えました。
高校時代に仲良しだった友人グループの一人に再会したことで高校時代を思い起こすようになった石井。クラスの中心人物で高校時代の友達グループの仲間でもあった佐々木との思い出を思い起こし、それが現在の自堕落な石井に重なっていく。物語の構成が面白かったですね。
作品の雰囲気としては大きな盛り上がりどころは特にない生々しい日常を切り取ったような感じです。先日鑑賞した『街の上で』も似たような雰囲気の作品だったんですけど、『街の上で』はお洒落気取りで独特な雰囲気と全く笑えないのに妙に尺が長いギャグシーンが個人的に全く理解できなくて苦手でした。しかし本作『佐々木インマイマイン』は男子高校生のバカバカしいノリとか意外に繊細な男子高校生のメンタルとか、そういうのが共感できて個人的に刺さりましたね。雰囲気は似ているしレビューサイトでの評価はどちらもかなり高いんですけど、ここまで個人的な評価が違うというのは私自身も驚きです。もしかしたらこの手の作品は、観客のバックグラウンドによって評価が全く異なるんじゃないかと思い知らされました。
非常に面白く、パワーのある作品でした。結構賛否分かれそうな描写もありますが、刺さる人は多いと思います。オススメです!!
振り返れば奴がいる
20代社会人の半人前感、適合しきれていない焦燥感の現れか。赤ん坊に諭され、前を向く。振り返れば佐々木がいてくれる。タイトルの通り主人公の心に住む佐々木。地元に居続けて何も成長しない。実際の佐々木が成功しようものなら、違う者を心に住まわせるのだろうか?
線路沿いの自転車シーンは、CMのようでもあるが、それでも映える。
最後はドッキリ?主人公の妄想?
地元ではフォーラム仙台で公開されていた
タイトルにインパクトがあったので興味があり映画館で観ようと思ったが思いのほか早めに公開終了した
イオンシネマの多くで上映されるようなタイプの映画ではない
某映画監督の遺作のように長くはないし丁寧に作っているし政治的メッセージはない
シム・ウンギョンと松坂桃李の共演作の某より酷いかと聞かれたらそれほどでもないので星2つ
と思ったが最後があまりにもいただけないので1.5
男中心の青春映画で中心的人物が亡くなる話といえば最近では『くれなずめ』を思い出す
あれはコメディー要素がありくだらないがそれなりに楽しめた
こっちは苦痛しか感じなかった
小西桜子や萩原みのりの全裸なら良かったかといえばそういうことでない
主人公に共感できなくても作り話は楽しめる方だがこれだけはなぜかダメだった
疎外感さえ感じた
レビュアーの大多数はこういう映画が好きなのか
僕には合わない
娯楽生が全くないし面白くもなんともない
カンヌで賞を取るような退屈な作品
海外の作品を有り難がり日本映画をとことん蔑む映画通は少なくとも及第点をあげるかもしれない
たしかにトイレ以外でチンコを出していた男子はクラスの人気者だった
当然のことながら女子の評判は悪かったが
生徒会長に立候補するくらいクラスの男子に支持されていた
だけど案の定落選した
僕はそんな一学年下の後輩を冷ややかな目で見ていた
佐々木という男が好きか嫌いかで評価が分かれるのだろうか
これを面白いと感じる人たちが今の邦画全体をを支えているわけではないんだなと
レビューを参考にして映画を観るかどうか判断する人は少数派らしい
そうかもしれない
佐々木コールが鳴り止まない
とても良かった。
現在27歳の彼らだけど、
アラフォーくらいの方がしっくり来る時代背景のように
思う。
現に僕は、あ!こんな事僕にもあったな、
汚ねぇ部屋で友だちとダラダラ過ごしてたな。
チャリ2ケツしたな、
くだらないノリで永遠笑い転げてたな、
って懐かしく切なくなりました。
高校時代と20代後半のパートに別れてるのだけど、
何者でもない20代の空気感も非常にリアルで
ヒリヒリしました。
ユウジが挑もうとする舞台と佐々木への想いが交錯して行く
ラストは胸がが熱くなり、
終わってもしばらく佐々木コールが心の中で、
鳴り止みませんでした。
佐々木!お前は馬鹿な奴だけど、
真っ直ぐ楽しく生きたよな!
誰よりも太く誠実に生きたよな!
今は少し休んでるだけだろ佐々木!
佐々木、佐々木、佐々木、佐々木!
みんな頑張れ、俺も頑張る!そう思える映画でした。
刺さらない青春
全体にナルシズムが強く感じられ、
そこが見ていてきつかった。
青春時代の俺らってこんなに楽しくてバカやってたんだぜ、的な内輪の話を見せつけられてるような。
そして彼女役の子の顔立ちがモデルモデルしてて、
声もなんだか自分の可愛さを捨てきれない猫撫で声で、そこもなんだかなという感じ。何故高評価なのか自分はわかりませんでした。
佐々木はどこにでも居る
自分も高校は理系クラスだったので、女子が数人のみ。
そして、佐々木のような存在の友達は何人かは居た。
佐々木は弱い男だったのか? 逆にタフだったのかはわからない。
佐々木が行った人生初のある行動は、多分、天にも昇るような気持ちを彼に味合わせただろう。
男子高校生だったころの、苦しいような楽しいような気分を思い起こさせる名作。
鈴木卓爾の父親役はだいたい好きです
佐々木、青春に似た男、っていうキャッチコピーが、ほんとその通りだと思った。細田岳演じる佐々木。藤原季節もとても良かったけど、結構思った以上に佐々木に圧倒されたなぁ。
佐々木と一緒に学生時代を過ごした同級生達が、青春時代を思い返すとそこに佐々木という男子が居たことが思い出の諸々に焼き付いて来るんだろうし、ただ馬鹿をやってた奴だからとかじゃなくて、佐々木自体の人間としての魅力とか哀愁とか全てがそうさせてる気がしたよ。
主役以外の人達も皆良かった。男も女もみんなすごく良かった。
特に好きだったのは、たまにしか帰ってこない父親(鈴木卓爾)と佐々木の、少しの間だけ取るコミュニケーションのシーン。切ないし寂しいんだけど、心に残ってしまった。
また良い青春映画の誕生を見れて良かったよ。
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