「【狂気性×愛×青春】」恋するけだもの じぇんぬさんの映画レビュー(感想・評価)
【狂気性×愛×青春】
やってくれたな白石晃士監督・・・
久しぶりにキュンキュンしちまっただ…
いくら暴力描写や心霊要素があっても一貫して白石監督の作品には”愛”と”青春”がある。
職場でいじめられるひ弱な男が、街で噂の女装男に一目ぼれされる…
そんなトンチンカンなストーリーにここまで心踊らされると思わなかった…
登場するキャラたちの偏愛っぷりにはほとほと理解に苦しみ笑ってしまうけど、
真剣に自分と対峙してくれる人こそ、大切にすべきだというメッセージ性がよく伝わる。
白石組を推している人にはご褒美みたいなキャスティングだし、そこに甘んじることなく
脚本構成の完璧さ、後半のアクションまでカタルシスの持続でドーパミンが溢れ出る…
アクションシーンの、”けだもの×けだもの”がぶつかり合う部分は特にいい。
武器に拳銃とスコップを使う新しさと、スコップの防御活用に一本取られた。
一見へんてこりんなビジュアルをここまでの完成度に持ってきた監督と俳優陣に拍手を送りたい。
特に江野さんと主演の田中さん…ありゃ演技じゃねえよ…ガチだよ…
なんでそんなシーンで涙を流せるんや…
最近の白石作品は顕著に”青春”を感じる爽やかさがあり、日活ロマンポルノ「愛してる!」に続いて
【狂気性×愛×青春】を肌に感じ更なるステップアップを感じました(偉そうに言うな⇦)
DVDは一本持っておきたいほど大切な作品になった…
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