「清川元夢さんを偲んで」泣きたい私は猫をかぶる 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
清川元夢さんを偲んで
『機動戦士ガンダム』のテム・レイや『新世紀エヴァンゲリオン』冬月コウゾウの声でアニメファンには有名
今回はヒロインが憧れるクラスメート男子の祖父の声を担当
本業は舞台俳優
8月17日肺炎のため死去
享年87
監督は『きんぎょ注意報!』のベテラン佐藤順一など
脚本は『暗黒女子』『惡の花』岡田麿里
『全裸監督』が観たくなりネトフリに加入
その前に隣の市のTSUTAYAで貸出中だったこの作品を鑑賞
ネトフリオリジナルアニメだけどなぜかDVD化してる
だがレンタルとして扱っている店は比較的少ない
県庁所在地ならどこかの店に置いているかもしれないがそれ以外だと稀な岩手県宮城県レンタル店事情
猫が人間の姿になるといえば昔りぼんで連載していた高田エミ先生の『ねこ・ねこ・幻想曲(ファンタジア)』を思い出すがこれは逆
猫好きにおすすめ
絵は好き
人間が嫌で猫になったけどやっぱり人間に戻りたい女の子の話
猫店主という化け物に渡された猫のお面を被ると猫になる
初めは猫になったり人間に戻ったり自由にできたのだが大好きな男子に嫌いと言われ大ショック
もう猫のままでいいやと厭世的になったのがいけなかった
猫店主奪われた人間のお面は継母が10代の頃から飼っていた飼い猫がゲットし人間に変身
ヒロインは人間に戻れるのか
ただただ悲しい辛気臭い話でなく少しコメディー的なやりとりがあってそれが救い
クールな男子にピエロな女子
猫抜きならとてもありふれた展開
ヒロインは中学生笹木美代
猫に変身して憧れの男子に甘える日々
雌猫だけど彼は死んだ飼犬の生まれ変わりと信じて太郎と名づけ可愛がる
あだ名は無限大謎人間だからムゲ
この設定は必要なかった
ミヨとかササとかで良かった
極端なあだ名禁止という昨今の教育現場は嫌いだけど
主役に志田未来を迎え声当て専門の人たちで脇を固める構図
志田未来はわりとうまかった
違和感はない
声当ての猛者たちに溶け込んでいた
猫の声はちょっと下手だけど江戸家猫八レベルの必要はなくこの設定ならむしろそれで良い
志田未来のほかに学校の先生役で小木矢作の小木
話題性で声当て専門以外を起用することに難色を示す忌々しいアニメオタクはいるが話題性を求めてなにが悪い?
あの人たちの主義主張は何から何まで共感できない
屁理屈だよ
小木はどちらかといえば嫌いだけど
最初はなにこいつと思ったけど
宇崎ちゃんみたいで
だけどいつのまにかヒロインを応援している自分に気づく
日乃出サンライズ
越中詩郎以来の臀部を武器にする女でも
そういえば中学生の頃に第二次性徴期の高まりか助平なことばかり言っていた女子がいたが10代で母親になったな
だけど両思いに達する強引な展開は興醒め
好きなタイプじゃなくても強く想われたら相手も折れて結ばれることもあるかもしれない
松嶋菜々子は反町隆史のこと好みじゃなかったらしいしそれをわざわざ公表するくらい
エンドロールも続き
脚本に多少の問題あり
好きな異性がいたら想いをぶつけろ
当たってくだけろ
ストーカーぎりぎりでもいい
恥かいてもいい
プライドなんか捨てちまえ
提灯アンコウの雄のように生きろ
どんどんガツガツいかなきゃなにも結ばれないってことだね