薬の神じゃない!のレビュー・感想・評価
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Dying to Survive
主役のシュー・ジェン氏が良かったな。
前半と後半でガラッと変わり。
意志を持つと強くなる❗
有罪判決後、マスク姿の支援者が沿道を埋めつくし。うん、うん。
面白かった。
文句なしに面白かった。
前半は、勢いで何とかするという感じが良かった。そういうのってあるもんね。
女の人の部屋に行ったときの何ともいえない感じがとてもよかった。
後半、髪が短くなってからはひたすらいい話だけど、気持ちよかった。
過去を知り人を知り未来を望む
お見事でした!
タイトルが今一つ食い付き辛い印象は拭えず勿体ない気もしますが、内容は素晴らしい。過去の事実を元に脚色した本作、前半と後半でだいぶトーンの色彩が変わるのが、何よりも良かった。社会派の映画だからと言って、邦画の様に地味に纏めてないのも個人的には好みでした。
誰かの都合で出来ている世の中。それにあがらうのもまた、誰かの都合。それでも、其々の都合の落とし所が広く幸せならば、それはより良い社会、より良い未来、と言っても良いのではないのだろうか。
そんな事を思いつつ、劇場を後にした。
シリアスだけどキッチリとエンタメ!
実際に起こった、白血病治療のジェネリック薬の密輸事件をベースにした物語。
金に困った滋養強壮剤販売の男が、白血病患者から頼まれインドからジェネリック薬を密輸するようになるという流れ。ジェネリック薬だが中国で認可されていないため密輸となること(そして結構な重罪)、高額な薬代に苦しむ白血病患者とその家族、中国で唯一白血病治療薬が認可されている製薬会社の利権を守ろうと暗躍する姿をキッチリと伝えながら、エンタメ作品として楽しめるものになっていた。
徐々に仲間が増えていく流れや、仲間の絆が強まっていく流れはチームものとしてちゃんとしていたし、警察だけじゃなくて悪徳業者も敵役として存在感があったし、金儲けのために動いていたチョンが変わっていく姿も王道でいい。そして、何よりも裁判後に移送される車のシーンだ。白血病患者たちが沿道に並ぶところは感動してしまった(こういう「今を生きる」方式に弱いだけなのだが)。
マスクをする者が白血病患者というイメージは、リュが亡くなったときにも活かされていて、うまい脚本だなと思う。楽しめて考えさせられるというとてもいい映画だ。
悪だと思っていたことが善であるという感じと、最後お金儲けじゃなく、...
悪だと思っていたことが善であるという感じと、最後お金儲けじゃなく、人を助けたいという部分に主人公がなっていく様は非常に良かったが、前半は疲れのせいかうとうとしてしまって、少し取りこぼした。
こってり系中華そば
中国の映画って、やっぱり食事風景と裏路地が魅力的。
麺を啜るズルズル音だったり、スープが無くなるほどグツグツ煮立ってる火鍋だったり、
いかにも臭いがスクリーン越しに伝わってくる屠殺場だったり、すし詰めの労働者宿だったり、
そうした決してよそ行きでは無い姿が、何故か好ましく見える。
どうしても、この作品が現地でウケた思想的背景を探ってしまうのだけど、欧米列強の悪者がいる感じ(なんなら元妻も海外移住しちゃうし)だとか、それに世間的弱者が立ち向かう清々しさだとか、、、
分かりやすい構図が良かったのかな。
抜群に上手い主役と、いかにもこってりなお約束展開と、お涙頂戴フィナーレとで、
裏切らない視聴感です。
今週(23日~)では隠れた名作。お勧めです。+予習必要かも。
※ 映画の特質上(中国が舞台)、一応、政府批判などは意図的に避けているようですが(それでも政府がOKだしたので、「いい意味で悪い点は直していきたい」ということなのでしょう。いずれにせよ、エンターテイメントと政治思想は別である点は断っておきます)
今年41本目。
タイトルからするとコメディ映画という気がしますが、そうではなくシリアスな映画です。
ストーリーについては多くの方が触れているので省略し、「背景の背景」について触れたいと思います。
(ややネタバレ)
何とか何とか
何とか何とか
何とか何とか
何とか何とか
何とか何とか
(あと5行)
本日はいい天気ですねぇ。
本日はいい天気ですねぇ。
本日はいい天気ですねぇ。
本日はいい天気ですねぇ。
本日はいい天気ですねぇ。
本日はいい天気ですねぇ。
多くの方が書かれている通り、実際にあった事件を(政府批判の問題を抱えるため)微妙に時代をずらしています。
ここで問題になるのは、実は「ジェネリックって何?」っていう問題です。中国から見れば、韓国や日本、モンゴルなど近隣諸国からでも良いのに、なぜインドなの?というお話。実はここには、インド特有のジェネリックの事情が絡んでいます。
日本をはじめ多くの国ではジェネリックといえば先発品が出た後、数年たって後発品が出ます。このとき、薬価はすでに先発品のデータを使っているので安価で済みます。逆に日本をはじめとした多くの国では「先発品のデータがある」ために、ジェネリックといえども一定の担保はあり、政府が進めているようにジェネリックに、といっているわけです。
ところが、医薬品は主に成分やその配合具合がメインになりますが、インドでは「物質特許」を認めてこなかったことが一つの背景にあります。あまりにもひどいので最近は少し改正されましたが、それでも抜け道は多いのです。つまり、「物質特許」がないため、合成方法などを(形式的に)変えれば「製法特許」は回避できるのです。そして、そのような事情でインドでは大量に、日本でいう「ジェネリック」とは違う「定義の違うジェネリック」が大量にできてしまったのです。
※ なお、各製薬業界の批判を受けて、インドもルールを多少変えたりしていますが、本質は変わっておらず、いわゆる「エッセンシャルドラッグ」(=一般的によく使う定番薬)は、もうインド頼みになっている実情があります(対アフリカなどで)。
作中でも、明らかに「普通のジェネリック」と考えれば生産性が取れないものを向こうから交渉しているように、「作りたい放題」と化しているわけです(日本だと、ジェネリックでも先発品の4~5割はしますね)。ここは、こういう問題があるのです。
当然、製薬業界の各企業もこのことは問題視はしています。しかし、今(2020)はCOVIDの問題、そして、インドのこのゆがんだ「ジェネリックの制度」は、インドがそうした「ゆがんだジェネリック医薬品」を、貧しいアフリカ諸国などに輸出しているという事情もあるため(=それで助かっている命もあるため)、あまり「うるさいことは言えない」のが実情だったりします。もちろん、明らかに「安全性が担保できない支離滅裂な科学水準の国の制度」なら、「いい加減にしろ」になるわけですが、発展目覚ましいインドではそういうことは少なく、事実上、「取り締まることは可能だが、そうすると困る人がもっと出てくる」ので、事実上野放しにされているのです。
この映画は実はそういう背景が隠れていて(だから、明らかに原価割れしているような値段でやり取りしていたりする)、その点を知らないと、つまり、換言すると「日本のジェネリック制度」など、「一般的なジェネリック医薬品のルール」だけだと、この映画はその本質がわかりづらく、そこがポイントでしょうか。
採点は下記0.2を切り上げて5.0までにしています。お勧めです。
0.2 … 上記で触れたような点、つまり、中国にも「純粋なジェネリック医薬品」はあるのですが、ここにインドが絡むと、インド特有の制度が絡むために「ジェネリック医薬品」の定義が曖昧になり、上記のような事情を知らないと何がなんだかわからず、混乱を招くかなと思えた点です(ただ、こういう部分はかなりマニアだし、ちゃんと調べれば出てくるけど、そうそう初見ではわからない)。
この点の説明が薄いので、ちょっと見ている人が「日本基準のジェネリック制度」を念頭に見ると「なんでインドなの?」ということになります(科学水準としても、日中関係は別にしてもルールや製法水準が確立している日本と取引したほうが長い目で見ると得なのは明らか)。
とはいえ、今週(鬼滅の刃はいつまでやるんでしょう…)の作品の中では隠れた名作と思います。
惜しくは放映されている映画館がすくないという点でしょう(それは映画の責任ではないので減点要素に入れていません)。
コメディじゃなかったのね。
全くチェックしてなかったが、評判が良いので見に行ってみたが、当たりでした。予告だけだと笑って泣いてのコメディかと思っていましたが…コメディからのシリアスな展開。とても良かったです。
不覚にも泣いてしまいましたが、、、
良エンタメ映画です。
テンポ良し、
人物キャラ良し、
話は面白い
泣き所あり、
実話が元に。
ほら?楽しめる鉄板揃いです。
なので、準備してないとジーーンと
涙が頬を伝います。
不条理な政治に翻弄されるのは、
利益優先の企業に翻弄されるのは
民なんですな、悲しいけど。
物語は予告編で感じた内容を大きく裏切る
事はありませんでした。
よく言えば王道エンタメ。
悪く言えば、あざとい盛り上げ、泣かせたい演出が
多かったかな?
泣かせよう演出に、乗ってしまいましたが。(笑)
主人公の行動動機、前半納得。後半足りない。
後半のためにも前半描き方が足りなかった気がします。
また、薬品会社の裏事情、政府の背景描いても
良かったんじゃないかなー?
社会派に振れとはいわないけど、なんかね、、、
全てたやすくできてる感が否めない。
人間関係の描き方もちょい物足りない。
刑事さんとのとってつけた感じの雰囲気、
いただけないなー。
もっともっと面白くできたのでは?
けど、オススメしたい作品です。
観て損無し。
いい意味で裏切られた~
予告とポスターのイメージで楽しいコメディだと思って鑑賞したら重い内容のしみる良い映画でした。
いろいろ考えさせられて決して楽しくはないのですが、見て良かったと思える良作。
あとインドの町とかも、キラキラしたインド映画しか見ていなかったから妙にリアルで良かった(行ったことないけど)
余談ですが、終わったタイミングが鬼滅の刃と一緒だったので、鬼滅で号泣したんだろうなと思われただろうくらい目が赤くなりましたし、マスク三枚重ねておけば良かったw
これはいい映画だ
中国映画はまったく見たことないレベル&題名的にどうなの?と思いつつ、中国で大ヒット&評価も高いので見てみました。
結論、悪いのは題名だけでした、笑。
様々な展開がある序盤のおもしろさから、終盤のシリアスなところまで、映画の面白さがつまってましたね。
ストーリーはシンプルでわかりやすいのに、おもしろさも感動もある。映像の演出も結構好きで、俳優たちも渡辺徹似の主人公を中心にとても魅力的で感情移入しやすかったです。
いやーいい映画だった。オススメです。少し鬼滅の刃減らしてこっち増やしたほうがいいんじゃないかな、笑。
鬼滅より泣いてしまった。
タイトルからコメディ要素が強いのかと思いきや、後半やられた。主人公の顔というか人相まで前半と後半で違って見える。上手い役者さんですね。
ただフツーに喋っていても声でかくて中国人怖いのに、主人公の怒鳴り声が多くて地味にストレスでした。あと警察のお兄さん小栗旬に微妙に似てたな。
前評判に偽り無し!
2014年の実際に起きた事件を基に、話を少しだけ昔の2002年に設定。
これ、どうやら習近平・中国共産党政府を刺激しない為だったようだが、その辺の遠回しな批判的ストーリーがヒーローを生み出す。
コメディと紹介しているサイト、ライターも多いがコメディではない。
確かに中盤まではその傾向もあるがコミカルなだけで、後半はサスペンス要素も含んだシリアスな人間ドラマへと違和感なく変貌する。
中共政府を刺激せぬよう取り込んだフィクション的要素が結果としてドラマチックな展開を生み、それにより個性豊かな俳優陣が演じた登場人物も非常に魅力的キャラクターとして見る側の圧倒的共感を招いた要因になっている。
一見の価値あり。
最後に。
この手の製薬会社による暴利むさぼり、日本でも本庶佑京大名誉教授の研究チームが開発したガン治療薬効を小野製薬が「オプジーボ」として、ひと瓶73万円もの高値で売り出し大批判され、政府の介入により半額に下げさせられるや逆に売上倍増、なんて事例もあるなど我々にも身近ではある。
最近「真逆」の事例として、新型コロナ感染初期に効果的とされ、中国でも現地ジェネリックが大活躍した日本発の「アビガン」が低価格の万能薬すぎて医療薬関係者から副作用を理由に潰されかけ、承認前ではあったが安倍首相が「患者の自己責任」に於いて使用を促進させるなど、ジェネリックが普及しない日本でも医療薬にまつわる胡散臭い話は掘れば掘るだけ出てきそうだ。
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