薬の神じゃない!のレビュー・感想・評価
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絶対泣かないと思ったら自然と涙が出た。
『薬の神じゃない!』鑑賞。
*主演*
シュー・ジェン
*感想*
中国内では当時、白血病の薬が高値で買えず、強壮剤を売っていた主人公がインド製の薬品を密輸して、白血病患者に売るという実話。
強壮剤を売っていた主人公は、家賃が払えず、奥さんに見放され、息子に奪われ、まさにどん底状態。まず、主人公の第一印象は最悪ですw 暴力的だし、最初は良い印象を持たなかったな。。
前半はまさに犯罪アクションムービー。主人公がチームを結成し、警察にバレないように、インド薬品を密輸して白血病患者に売ります。
前半はスリリングがあって、とても面白かったですし、コメディは少しだけあったかな?
あと、シリアスの場面も多々ありました。
後半はまさにヒューマンドラマ!
皆さんのレビューで見る限り、感動したっていう感想が物凄く多かったので、自分は「え?これって本当に感動するのかな?」と見る前はそう思ってましたが、後半、特にラストシーンはめちゃめちゃ感動しました!あれは泣いちゃう。
絶対に泣かないと思ってたら、自然と涙が出てきました。。
これは傑作!!\(^^)/
テンポとユーモアがいい。主人公の俳優がいい。 冒頭はコミカルだが、...
テンポとユーモアがいい。主人公の俳優がいい。
冒頭はコミカルだが、主人公の人格が変わっていく。人々の視線や期待を受けて変わっていく映画。息子に対する父としても立派な父になっていく。
史実について則ってるだけにリアリティがある。
#24 中国では病気になれない
いくら2002年が舞台とは言え登場人物や街があまりにも汚くて鑑賞意欲を失った。
主人公が金儲けよりも人助けに動くようになると物語にも清潔感が出てくる。
自分が損をしてでも病人を助けたいと思う主人公と、利益のために偽薬(ジェネリックとも言う)を排除しやうとする金持ち会社の戦い。
日本でもこんな戦いがあったのかな?
『シッコ』ほどトンガってないが、薬事を知るのに観て損は無い映画。
日本の医療制度は恵まれてる。
日々薬に関する仕事に携わっているため、本当にあった事件というのを読んで、他国の医薬事情も知りたくて気になって観ました。
中国の医療制度が未成熟なために起こった事件で、まず日本の医療制度は中国に比べてかなり恵まれてるって事を感じました。日本では基本的に、高額な医療費は上限以上は保険で負担される。お金が無いから標準的な治療が受けられないって事はまずほとんど無い。一部負担金が払えないくらい困窮している場合を除いては。
中国という国の都合上、今後どれだけ医療制度が充実するかは、わからないが。
各キャラ付けもとても個性的で面白かった。
刑事役の義理の弟さんが、小栗旬さんに見えて仕方なかった。
どこまでが本当の部分なのか、わからなかったけど、主人公の気持ち、それをなじった金髪くんの気持ち、どちらの気持ちもわかる分、とても切なかった。
ただ、中国の警察の捜査が甘いのか、共犯のみんなは特に捕まってもいない。主人公以外は買い付けに行ったりとかはしていないけど、主人公が1人だけ護送車に乗っていて、彼らに見送られている場面は少し違和感があったかな。
万人に受けそうな実話もの娯楽作品
中国の検閲はこれは OKなのかと何度か頭をよぎるが、最後まで見ると問題とも取れる部分はすでに解決ずみだった。とはいえ、8年前ぐらいの実話で別の場所では今も起きている事と考えて良いだろう。製薬会社は人の命を救うという表向きの理念の元でいかにして金を稼ぐかを考えている存在である事を中国映画が取り上げて大ヒットをしているのは素晴らしいと思う。演出がベタなのは否めないが実世界に良い影響を与えるであろう作品はやっぱり見ていて気持ちがいい。
予想外の感動✨
実話を元にしたストーリーに、エンディング前の瞬間に涙が溢れてきました。久しぶりに感動作に出逢えて今日は初めてこちらにら書き込みました。やはり、映画は出逢い。ギンレイホールのスタッフの皆さんに多謝✨
中国映画もやるやる!!
マンガでもシリアスでもなく実話がベースで題材が面白そうだったので見てみたが、これが相当に面白く感激した。カメラワークに不安が少しあったが、それを上回る、俳優の演技に圧倒された。これだけ感情の強い人間じゃないと、金儲けから人助けから、気が付けば歴史的展開を起こすなどできないんだと、少し羨ましさも感じた。
主人公がどんどんカッコ良く見えてくる
最初、主人公はダメ男だ。
でも、物語が進んでいき、カネのためでなく、ヒトのために行動するようになってくると、俄然カッコ良く見えてくる。
定番とはいえ、主人公の成長する姿が見られる映画っていいな。
公開を楽しみにしていたので10月の初日に鑑賞。 2014年に中国で...
公開を楽しみにしていたので10月の初日に鑑賞。
2014年に中国で起きた医療問題をベースにした作品は、ポスターの印象からは思いもよらない展開がいくつものあって、予想外に号泣しちゃいました。
この時期なので、劇中にマスクをつけている人々の姿を目にするのはちょっと複雑な気持ちでしたけど、作品の当事者にとっては死活問題ですし、主人公と当事者との関係性を深めるポイントにもなってるんですよね。
(2018年の作品なのでコロナとは関係ありません💦)
キャラクターも素晴らしくて、
3枚重ねのリュさんがほんといい味だしてましたし、黄髪のボンが言葉少ないヤツなのに人情深かったり、義弟の刑事も筋の通った人でよかった。
そして、あんなところで、ゆっくりとみたいなこと言うからなにかと思ったら、、もうほんとベタな演出なんだと思うんですが、泣かされました。。
堅苦しさの無い感じから、シリアス度合いへの深め方というか切り返し方が見事だったし、ポイントポイントでこちらの心を揺さぶるエピソードがあって社会的問題もきちんと描きながら、エンタメ性も兼ね備わった作品でした。
終了寸前、滑り込み。泣けた!
おお、いつのまにか、最終日ではないですか。
滑り込みセーフ。観られました!
そして、ちゃんと、泣けました。
既に中国もこの映画の頃の時期を抜け、この当時、30%しかなかった白血病の生存率が、2018年では80%になったというテロップを観て、心底思う。「中国の人たち、よかったね」
飲めば生き続けることができるとわかっているのに、あまりにも高価のため、お金がなくなり、貧困の底に沈み、薬が買えなくなり死んでいく…
詐欺師が主人公に言うセリフ「唯一の病は、貧困だ」が、重たく頭の中に響き続ける。
その褒められない詐欺師さえ、密輸ジェネリック薬とは言え、"本当の薬を売って人を救った" という経験は人間として格別だったようで、主人公の名を明かすことはなかった。
健康保険の制度って、大切なんだなあ。誰もが、なってしまうかもしれない病気、その時に直せる薬があるのに飲めずに苦しむ、という状況を減らすために、健康な人が、というかたまたま健康でいる人が、お金を積み立てておこう、っていう仕組みだったのか。いい仕組みじゃん!
2週間ほど忙しさに押し潰されて、映画を観る気になっていなかったのですが、やはり、映画は格別です!
いい映画!だけどちょっと古めかしいかなぁ。
ストーリーが一級品。
落ちぶれた薬局の親父、ポールダンサー、くせビジュアルの白血病患者、枯れた牧師、金髪の兄ちゃん というメンバー構成もアベンジャーズ感があって素敵。
飽きずに見ていられるし、考えさせること山盛り。メッセージも奥深く切れ味も抜群。文科省推薦とかで、学校で見せた方がいいと思う。もりもりためになる映画。
しかしあえて言うなれば、アジア映画ということで韓国映画と比較してしまい、そうなると表現や演出の古めかしさが否めない、ということ。
2018年の映画ということだけど、肌感覚的にはそれよりもも少し前の名作映画を見ているような触感。「韓国でこれ撮ってたら、えらい傑作になってただろうな」とどうしても考えてしまう。
『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシューマコノヒーを想起させる、王伝君のビジュアルはイカしてる。刑事役の周一囲は完全に粗品でした。
薬の神は生きる希望を売っていた
こりゃ中国で大ヒットするのもわかる。テンポよし、キャラ立ちもバッチリ、笑わせた後にくる涙のかつあげ。中国映画でここまで感動したのは初めて。
だめ男を絵に描いたような主人公のチョン。結婚は失敗。インドの怪しい強壮剤を販売する店を営むも閑古鳥で、家賃も払えない。金持ちと再婚した元妻から一人息子の養育権を手放すように迫られる始末。このチョンがインドとのコネクションを活かして白血病のジェネリック薬をインドから密輸するところから物語は始まる。
密輸仲間の面子が面白い。汚らしい長髪と三重マスクがトレードマークのリュ。このマスクが感動の伏線になっている。
白血病の娘を持つポールダンサーのお姉さんはちょうどいい感じの美人。ネットワークの中心人物。
それに加えて下手くそな英語を話す牧師と無口茶髪カーリーヘアー君の4人組で密輸した薬をさばいていく。
実際にあった事件と年代を変えているのは、中国政府当局を意識してのことだろうし、この作品自体が庶民のガス抜き目的で製作されたかもしれないけれども、映画としての出来は文句なし。江戸時代に御公儀の規制がありながらも浄瑠璃や歌舞伎が花ひらいたように知恵を絞れば映画も面白くできる。
後半は、コメディタッチが一転して社会派シリアス調が強まり、徐々に心が揺さぶられる。白血病患者であるお婆さんが、必死の思いを刑事にぶつけるシーンで目がウルウル状態になり、裁判所から移送されるシーンでは、涙でスクリーンが霞んでしまった。
こんな面白い映画は、久しぶり。ハリウッドの穴を中国映画で埋めてくれるといいな。
全編釘付けな内容だった
あらすじからジェネリック薬に奮闘する真面目な話かと思っていたが、欲望も人情も絶妙に展開すり熱いエンターテイメントだった。
次々と集まる仲間もまどろっこしくなく役割を果たし、サクサク物事が進むのが気持ちいい。
本当に困っている人々が助かるだけに、法律って誰の為なんだって痛烈に感じてしまう。
自分の事だけじゃなく、同じく薬が手に入らない仲間の事も考える多くの人々の団結力。
善意だけでは続かないけど、供給する側とされる側が互いに譲歩する仕組みが上手く行く秘訣なんだっていう事に頷き、泣かされた。
忠告しておく。この世の病はただ一つ。貧乏だ。
2002年の上海。うらぶれた、街のインド秘薬店。
まさかこの冒頭をみた時、最後に軽い嗚咽を誘われることになるとは思ってもみなかった。
そもそもモチーフとなった実話のこともよく知らず、白血病患者を相手したペテン師のコメディなのかと思っていた。普段そうやって、あまり映画のスジを仕入れずに、予告を見た直感で観る映画を選ぶことも多いが、この映画は見事にそれを裏切られた。それもごく、期待以上に。
ただの、裏路地の、細々と、ちょっと胡散臭い、商売もイマイチで、家庭も上手くいっていない、媚薬を売る店主。導入はなめらかに。ドタバタ絡めて金儲けに精を出す。次第に知れていく、患者たちの現状。とばっちりを受ける前に逃げるものの、その後の展開はそうくるか。そうか、あなたの中にはそんな善人が住んでいたのか。自分では、単に罪滅ぼしのつもりでしょうが、他人が見れば立派な善行。それは、ラストの沿道のシーンが強く物語る。
人は、知らず知らずに他人を貶めることもある。逆に、知らず知らずに他人に善を施している時もある。それはその人の心の底にある性根が左右する。
「情けは人の為ならず」だなあ。店主は、自分のことなど構わずに、患者に情けをかけた。それが、最後に自分に返ってきた。そう、「情けは人の為ならず、巡り巡って己が為」。それを地でいく物語。
そうそう、もうちょっとましな邦題にしましょうよ。「!」はいらんでしょう。
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