「哀しいけど愛が描かれている」悲しみより、もっと悲しい物語 _さんの映画レビュー(感想・評価)
哀しいけど愛が描かれている
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Kの愛ゆえに自分の人生を犠牲にしてまでクリームを思って行動する姿は見ていて心が痛かった。映画のラスト、クリームがした選択は正しいとは言い難いけれど、この映画には確かにKとクリームの死すらも恐れない強い愛が描かれているからそこがとても良かった。
一貫して愛をつらぬくKの姿が映画のストーリーに強いまとまりをもたせているように思う。
カメラマンのシンディがKが亡くなるまでを毎日撮影させてほしいと言ったとき、とても酷なことを言うなと少し道徳心に欠けるように感じたけれど、最後に展示されたKの写真を見た時に彼らが生きていたことや、彼の貫いた愛がしっかりその写真に記録されている気がして少し救われた。
映像の色彩もとても美しく、映像美だけでも十分楽しめる映画だと思った。
歯医者の先生は正直可哀そうな役回りだなぁとおもったけど、どうかカメラマンの彼女と復縁するなりして心の傷をいやしてほしいと思ってしまう。
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