「作り手は飽きてきてるのかも…」ワイルド・スピード ジェットブレイク SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
作り手は飽きてきてるのかも…
よかったところ
・日本の描写が面白い。昭和初期みたい。わざわざ狭くて古い汚いアパートの一室使ってて…。日本て未だにこんなイメージで見られてるのかー。
・超磁力つかってのカーチェイスは映像的に面白い。ただ、何度も何度もやりすぎてて現実味がうすれるところもあったけど…。ああいうのはここぞというところの起死回生にひかえめに使うくらいの方が面白みがある。
・宇宙行くのはぶっとんでて笑うしかない。なんで車のままで行く必要があるのかは説明してほしかったけど。
・毎回死んで当然なミッションなのにいつも奇跡的に死なないのはなぜか、ということにキャラが気づく、というのはメタ的で面白い。
・敵のおぼっちゃんみたいなやつが、「あんたはヨーダだ」と言われるあたりの会話のくだりが面白かった
わるかったところ
・ジェイコブとの仲直りのプロセスが雑。主人公はずっと誤解してたこと謝ってないし、ジェイコブは裏切られたから結果的に共闘することになっただけにみえる。
・家族間のミクロな話と国家レベルのマクロな話が関係してる、まあありがちな構造の話ではあるのだけど、違う次元の話のレイヤーがうまく分けられてないから、気持ちの話で処理していい話と、きちっと計画立ててやらんといけないことが混ざってる、という気持ちにさせられる。
総合的に、もしかして作り手も飽きてきてるんじゃないか、という気がする。まだまだ続きそうだし…。