チィファの手紙のレビュー・感想・評価
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この時代に何年も一人の人を想い続けるってあり得る?
という疑問はさておき(それを言っちゃうと元も子も無くなるので)全体的に静かな時の流れを感じさせる良い作品。手に入れられなかった人生に捉われ先に進めない男が、かつての恋人に小説を通じて気持ちが届いていたことがわかった時やっとまた一歩を踏み出せる。そして若い世代もそんな彼らの生き方を見てまた明日を生きていく。。。日本版も見てみたくなりました。
久しぶりに自分の好きな頃の岩井映画を満喫
2回目の観賞。ラストレターの時は、また見たいと思わなかったのですが、何故か「チィファの手紙」は何度でも見たい衝動に駆られた。岩井さんの映画の中では「リリイシュシュのすべて」が一番好きなのですが、その時以来の心を揺さぶられるものがありました。中国の俳優さんの繊細な演技、岩井さんのオリジナル音楽、弟の設定の違いによる深み、30年前の中国のノスタルジー感。また見に行きたい。なんだこの中毒性。
とにかく娘さんが美女、エンディング曲が良い
原作もそうですが、ストーリーに波がなく、あまり好みでなかった。 リメイクだけど、まったく違う展開にして欲しかった。 幼少期の役者を現代と同じ役者が使われていたので、訳がわからなくなりました。
季節は雄弁である
4連休の最終日。チッタデッラは4か月遅れの「はいさいFESTA」で賑わっていた。名画通りのアメリカンダイナーでも、この日ばかりは沖縄音楽が流れ、泡盛やオリオンビールが提供されていた。映画館の座席も通常販売されるようになったが、こちらは依然として客足が鈍く、心配である。 岩井俊二監督の「チィファの手紙」は、正月に公開された自身の監督作「ラストレター」のリメイクである。正確には中国版の方が先に撮影され、中国映画として公開されたらしい。当然であるが、登場人物やストーリーどころか、セリフも殆ど変わりはない。 それなのに、これらは趣きの異なる別個の作品であった。もちろん、舞台となる日本と中国の違いがある。役者や言語や文化も異なる。けれども、所詮は人間の営みであり、それは大した相違にならない。 決定的に異なっていたのは、季節である。季節は雄弁である。夏の陽光が瑞々しい日本版と、冬の弱い日差しが重苦しい中国版と。2つの作品を並べてみると、見事なまでに、季節が映画の中に切り取られている。改めて季節の凄さ、重要さを実感した。 岩井俊二の甘美なセンチメンタリズムが鼻につき、離れた時期もあったが、自分も十分に年齢を重ねたのだろう。あり得ない設定や都合の良い展開も、最近は素直に肯定できるようになった。日本版も中国版も、どちらも本当に素晴らしい。やっぱり映画は、ドラマティックであって欲しい。
中国的郷愁
ラブレター、ラストレターの大ファンなので、中国を舞台にしたストーリーの展開は期待通り。 俳優は日本のセットも魅力的だったが、中国セットもまた違った郷愁を醸し出してくれた。 ストーリーを共通にしながら背景を変えることでちがった感動を生み出すものなのだなあ。
ずっと静かに味わっていたい作品
「ラストレター」は未見です。 なので、皆さんおっしゃっているような脳内で役者さんの変換作業をすることなく、純粋に単品として鑑賞できました。 予備知識がない分、最初は相関関係がよくわからず(この子は誰の子?)状態でしたがそれは次第にわかってきますしあまり説明が多いのは好きではないのでそこも含めて味のある作品になっていたかと。そう、とても深い味わい。 30年前のシーンは戦前の日本のような建物があったりどこか懐かしさのある風景でもっと見つめていたかったです。 叙情性のある物語は中国の景色と見事にマッチしていますね。登場人物もみんな愛おしい。 ずっと騙したまま文通が続くのかと思ってたら最初から気づいていたのね。でしょうねぇ。。 どこを切り取ってみても岩井俊二作。どこまでも美しく儚く切ないけどそれだけじゃない。綺麗ゴトだけでは済まない人生の裏側も見せて考えさせてくれる。 映画が終わった後の余韻に浸りながら、好きなシーンを思い返したり台詞の意味を考えたりするこの時間がたまらなく幸せでたまらなく好き。 今もまだ静かに味わっています。
美しくて、情緒を揺さぶられる
でもやはり わたしには 回想部分の展開や設定などが 「いつの時代のどこの国の話?」 という違和感が拭い去れなかった 姉の結婚相手の屈折が真っ当に思えました
そっと心に残る
日本版とも言えるラストレターは実は見ていないので、よい意味で比較出来ないけれど 私はこの作品がとても好きだ 穏やかで優しい雰囲気が漂い続ける 現在と過去の行き来も無理がなく、自然に観ることができる そして、細やかな過去から張り巡らされた伏線がポロポロ出て来るのに、それを自然に、綺麗に、物語に紡ぎ込んでいく 以前、別のドラマで拝見した女優さんの声のトーンが好きで この作品においても、それがよい意味でいきていると感じる 劇的な何かはなくとも、心にそっと残る、そんな作品
久しぶりに
岩井監督の映画久しぶりに観ました
どっぷり映画の世界観に入り込めて心地良かったです
悲しい事の先に見えるのは決して希望がない訳ではないと思わせてくれる映画でした
一番好きなシーンはサーランとムームーがインチャンと学校で出会うシーン
お互いに会った瞬間に誰かわかって・・・
インチャンが救われるシーンですよね
日本版は観ていませんが日本の30年前と中国の30年前は
歴史的背景が全然違うと思いますし日本より中国の方が変容していると思います
30年の重みがかなり違うかと思います
チィファやチィナンと同じ世代なのでお国は違えど感情移入しやすかった気がします
オンラインで観たので出来れば大きなスクリーンでもう一度観たいと思っています
(心惹かれる台詞はありませんでした)
映像や台詞、時間の流れが岩井俊二。それより、まるっきり「ラストレター」じゃないか、と思ったらこちらのほうが先だとか。どっちが先でもいいが、なにもまんまる同じものを撮ることもないじゃないか、と僕は思う。監督を変えてテイストの違うものを観てみたかった。だいいち、この役が松たか子で、こっちが広瀬すすで、と変換する作業は、なにか興ざめする。もともと「ラストレター」自体そんな好きな話じゃなかった。この映画の評価はどうか、と聞かれれば、別に観なくてもよかった、と思うのはあくまでも個人の好みによる感想です。
中華版岩井ワールド!?
結構、好きかも。 まだ、名前も知らない。無名俳優が作り出す世界。 岩井ワールドはそれに尽きるのかな? そう考えると日本版が良くなかった訳が解る? しかし、松たか子は良かったな!
日本映画が世界にチャレンジしていく、ひとつの方向性
「ラストレター」を観ていない(撮影はラストレターよりも先らしい)ので比較はできないが、時間が経つごとに人のふれあいの温もりを感じさせるステキな作品。日本とは違った言葉の音色や空気感も心地いい。 序盤に映像の全体的な暗さに違和感を感じたが、途中からはその明るさが作品の世界観をあらわしているものだったかと納得。 今の日本映画の大半は、小説や漫画の「原作」ありきでなければ企画も通らない哀しい実情がある。 小説はそれ自体が完成された「作品」であり、その原作を2時間前後の時間・空間に閉じ込めること自体に無理が生じる。 稀に原作を超える映画が生まれることがあるが、原作を超えることはできないものがほとんど。 韓国映画が世界的な興行での成功をおさめている要因のひとつに優れたオリジナル脚本であることは否定できない。 海外の現地キャスト、スタッフ、世界観で映画を巻きなおして日本映画の良さを知ってもらうのもすばらしい取り組み。 本作のような優れたオリジナル作品が出せる人材育成とチャレンジングな環境整備が重要であり、そのためには私たち観客が映画館に足繁く通って日本映画を「育てる」行動が必要かと。
岩井さんらしさは国境を越える
岩井俊二さんがほぼおんなじ脚本で、中国で撮った「もうひとつの『ラストレター』」といった趣の作品です。 国の違いによる文化風俗の違いはあれど、繊細に愛を紡ぎ、どこかに忘れてきた青春のほろ苦さを思い出せてくれる岩井監督のフィルムらしく仕上がっておりました。 こちらが俳優になじみがない分、作品世界にしっかり入って行けたかもしれません。 もっともチィファ役の周迅は、中国四大女優(四大名旦)と言われるほど、絶大な人気があるみたいですが。 秦昊は『東京に来たばかり』『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』で観たことあるはずなんけど、思い出せないくらいの「売れてない作家メイク」でした。
#71 中国映画と思えない程静か
岩井俊二監督なんだから当たり前だけど、あまりの静かさにウトウトすることしきり。 でも日本版を観てたので途中飛んでも大丈夫。 個人的には元夫の「人の人生がそんな本一冊で語れるわけがない」みたいなセリフにグッと来た。 沢山小説を読むと色んな人生が体験できるって良く言うけど、結局現実以上の人生は体験できないんだし。 日本版もこのセリフあったっけ? 中国版のほうがエピソードが多い気がするけど、町の風景は圧倒的に日本版のほうが好き。 是非両方観て比べて欲しい。
久しぶりのジョウ・シュン
ふたりの人魚、中国の小さなお針子で儚さと力強さの両極をあわせ持つ印象に釘付けになったジョウ・シュンを久しぶりに映画館で見る事が出来た。 相変わらず少女の様な危うい美しさに目を見張る。 後半のノスタルジー溢れる数々のシーン、学校の階段、道端、教室。 いつまでも見ていたかった。 良作、映画館で見るべき映画でした。
日本版のほうが好き
日本で上映された「ラストレター」を先に観たのでどうしても日本版との比較になってしまいますね。 本作品は日本版とストーリはほぼ一緒なんですが、日本版より展開のテンポが少し速くて、説明が省かれている箇所が多かったような気がしました。 よって登場人物のキャラクターや相関関係が分かりにくいような気がしました。 それから日本版では福山雅治が演じた役が今回はヨン様風でちょっとイメージが違うなと思いました。むしろ之南と結婚した男のほうがイメージにあっているかなと思いました。 でも画は中国版にほうが好きかな。特に光と影のコントラストがいいなと感じました。
【はじめのラストレター】
こちらの作品が、ラストレターより先だと知ったのは、映画のキャプチャーを読んだからだった。 映画ラストレターは、日本ではお馴染みの俳優さんばかりで、ちょっと出来過ぎ感は強くて、実はこちらの方が、あらすじは知ってて先入観はあったが、心に染みる感じがした。 何故だろうか? 曇天の重苦しい空。 思い出の風景も、埃っぽく、少し重苦しい。 しかし、登場人物の若者達は、どこか迷いながらも前向きで明るく、力強い。 そして、今。 曇天は変わらないが、中国の街並みが近代化されたことが伺える。 しかし、大人になった昔の若者達は、どこかに閉塞感を抱えて、日々追われてる気がする。 しかし、姉妹の子供達は明るく、映画に描かれる昔を思い出させる。 前向きに生きようとする決意を見ると、若者は希望に満ち溢れ、変わることはないのだと改めて思う。 好きだった人。 思い出。 僕達にもそれぞれ、心にしまってある様々な思い出のシーンがあるのではないのか。 残された手紙や、小説に残された物語も同じだ。 キラキラした思い出は、自分自身が前向きになることによって、きっと、さらにキラキラするのだ。 だから、この曇天の中国を舞台にし、皆が前向きに生きようとする設定に、共感するところが大きいのかもしれない。 僕はやっぱり、岩井俊二作品が好きだ。
端折りすぎかな?
人間関係の説明箇所を何か所も省いてるから相関関係が分からない 所々にチャイナテイストが散りばめてあり面白い これはこれでノスタルジックで良かったがもう少し詳しく説明した方が良かったな 国民性かな? 娘役の娘かわいいね
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