「思春期の中学生を丁寧に描いた瑞々しさがハンパでない」はちどり(2018) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
思春期の中学生を丁寧に描いた瑞々しさがハンパでない
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キム・ボラ監督による2018年製作の韓国・アメリカ合作映画。原題:House of Hummingbird、配給:アニモプロデュース。
遠い昔の忘れていた自分が思春期であった時の気持ちを少し思い出さしてくれた。ただ、女性監督ならではの視点というか、ボーイフレンドとキスし合い戯れ、下級生から慕われ先生に憧れる繊細な感情の描写が瑞々しくてとても新鮮に感じた。
また、1994年当時の韓国の日常描写も興味深かった。カラオケにディスコは日本と同様も、漢文塾という存在は韓国独自で新鮮であった。また兄に対する親の教育熱の凄さは日本以上か。
まあ家族関係と学校・塾を中心とした中学生の世界を丁寧に拾っており、日本で作られても良いタイプの映画だが、実際は存在せず、韓国人監督によりみごとに構築されたのには少し悔しく感じた。
監督キム・ボラ、製作キム・ボラ、撮影カン・グクヒョン、脚本キム・ボラ。
出演 パク・ジフ:ウニ、キム・セビョク:ヨンジ、チョン・インギ:ウニの父、イ・スンヨン:ウニの母、パク・スヨン:ウニの姉スヒ、キル・ヘヨン:ヨンジの母。
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