「自我が生まれる前」はちどり(2018) Chiharuさんの映画レビュー(感想・評価)
自我が生まれる前
思春期の頃、自分の事がよくわかってなかった。
特に興味を惹きつけられるものもなく、ただ苦手な勉強は苦しいから避けていた。
みんなと一緒の安心感とか、まるで自分らしくない時期だったと思う。
主人公のウニとそんな自分を重ね合わせて観ていた。
みずみずしい時期はわがままで残酷で、そして傷つきやすい。
いろいろな選択肢が見える近い未来、目の前の窮屈からいつ見通しの良い世界に視野が広がるのだろうか。
所帯じみた環境と厳しい教育、そんな環境がリアルだからこそ、ウニの羽ばたきを待ち望んでしまう。
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