「不思議な作品」アンティークの祝祭 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な作品
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仕事の疲れも癒え、体調万全の中結構集中して観ることができたがあまりストーリー性はよくわからなかった。
でもどことなく自己投影しながら観ることができ見応えはある不思議な作品だった。
この作品で描かれているようにアイテムって思い出が詰まった大切なものであると同時に、時には悲しくトラウマが詰まったものである物もある。
今作ではその悲しく淡い思い出が詰まったアイテム、トラウマが詰まったアイテムとの向き合いを終始丁寧に描かれている。
主人公のクレールは死期を悟り家にある家具やらコレクションやらを全て売りさることになる。その際に数あるアイテムを目にし、手に取った際に過去の悲しく淡い思い出を一つ一つ思い出し最期を迎えることになる。
終始淡い思い出が描かれ続ける為観ているこちら側もどんよりした気持ちにはなるのだが、僕は自己投影し、自分のアイテムとその時の悲しい思い出に浸りながら鑑賞してしまった。その為か見応えはあった。
悲しい思い出はあまり振り返りたくないものであるが、こうして作品と一緒に振り返るのも悪くないと感じた。
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