MOTHER マザーのレビュー・感想・評価
全87件中、1~20件目を表示
秋子(長澤まさみ)とリョウ(阿部サダオ)のクズっぷりが凄まじい
秋子(長澤まさみ)とリョウ(阿部サダオ)のクズっぷりが凄まじい。一切更生する気のない2人を見てずっとイライラ。
長澤と阿部の毒親演技は見事。クズ女なのにどこか色気のある秋子は、長澤の演技力のせいなのか。色目使われて抱きたくなっちゃう、男たちの気持ちわかる。
阿部の演技もリアルで良かった。ただリョウがホストってのがちょっと気になった。どう見ても見た目がホストじゃないでしょ笑
ホームレスの暮らしぶりが悲惨すぎて、子供たちが可哀想だったなー。当たり前のように飯が食えて、布団で寝れる。そんな日常をありがたく思えた。感謝しなければ。
最後周平の「母さんが好き」って台詞が引っかかる。単純に親としての好きなのか、恋愛感情に似た好きなのか気になる。
特に長澤まさみさんの演技がよかったと思う。冒頭みたいにお母さんが一...
特に長澤まさみさんの演技がよかったと思う。冒頭みたいにお母さんが一瞬でもよくしてくれたことがあって、周りにちゃんとした大人がいないから依存してしまうんだろうなーと思った。ヤクザみたいなお父さんの演技もよかった。あんな感じに声を大きくして人をコントロールしようとする人いる。
海街ダイアリーの姉妹が・・・
今まで見たことのない長澤まさみでびっくりした。これで賞を取ったのも頷ける。
働かないし、子どもを道具としか思っていないし、ダメ男ばかり寄ってきて救いようがない。祖父母を殺してお金になるという発想がそもそも陳腐で、それを鵜呑みにしてしまう育ち方しかしていないのがこれまた可哀そうである。
リョウはあれから返済できたのだろうか。生きているのだろうか。そこはちょっと気になった。心理用語で共依存というのを聞いたことがあるが、まさにそれが悪循環に作用してしまった例ではなかろうか。実話をもとにしているらしいが、子ども2人をすぐ保護していればそんなことにはならなかったのでは。
刑務所の中の方が生活しやすいというのはホント残念。
共依存
ずっと気にはなっていたけれど、中々観れなかった作品でした。
題材になった事件を調べてから観ましたが重く悲しい。
幼少期には、頼るべきものが母親しかおらずそのまま思春期になっても母親と共依存し続けてしまう。
俗に言う毒親という物なのでしょうが、妹の為に母親の要求に答えていたような気がします。
長澤まさみさんもすっぴんながら、何処か妖艶で美しくもあり怖くもあり。
観たことを少し後悔するようなそんな映画でした。
終盤、小さい鏡を見ながら白髪が増えたことシミが増えたことを気にしている様は母親と言うより女であることの価値を見出している。
どうか、加害者の少年がこの先幸せになってもらいたいと願うばかりです。
『Mother!you had me but I never had you.』聞いて50年経過。
こんな作られた人の不幸を見て、時間の無駄だと思った。真面目に生活保護を受けなければならぬ階層に対する差別に見える。
こんな映画しか作って貰えない俳優は哀れに感じる。この程度の演出家の前では、裸にもなれないし、本当に悪い女も演じる事は出来ない。
一方的に悪い男に虐待される『可哀想な女』をキャラクターに残して、女優としてのイメージを崩さない様にしている。そうしないと、彼女が請け負うCMのクライアントに解雇される。
その他のCASTにも事情があるので、出演するCASTに悪者がいない設定になっている。
しかし、キャラクターの設定に何一つ合理性が見いだせない。演じるCASTは演じるキャラクターに疑問がわからなかったのだろうか?
こんな狂気はあり得ない。
ベースは日本映画のDNAを見事に受け継いでいる。
一番の矛盾 それは母親に執行猶予が付く事。さすが『狂う日本社会』を創造する勇気は、この演出家にはあるようだ。つまり、その方が観客に喜んで貰えるのを知っているのだと思う。
『好き』と言う概念には色々とあるが、この息子の『好き』が母親を駄目にしている訳でしょ。でも、違うよね。それでも辻褄を合わせてエンド。
予定調和。
似たような経験をしたなら、心中抉られると思う
実話ベースらしい。
2022年6月閲覧
冒頭部の描写にあるように母親が祖父母や姉との関係が悪かったように、子供との関係にも同じような悲劇を繰り返す現実を写し出す。
彼女は自分の異常性を把握しておらずに息子を追い込んでしまった。生保の人との関係もうまくいかなかったのも、ネグレクトというのは複雑に入れ組んでおり、所謂福祉関係者が細部な観察を数日くらいでしただけですむ話でもなく、その方より母が優位にたってしまった。
マルマルモリモリほんと最低で最高な演技だったな。最低な人間とくっつき依存してしまった。長澤まさみ、よかったよ。
タイトルなし
実話を元にした作品らしく鑑賞後にネットで調べてみたら記憶が蘇った。事件が報道された当時は少年が自分や仲間の遊ぶ金欲しさに犯した犯行と勝手に思い込んでいたから、鑑賞中は作品と事件が全く結びつかなかった。ただ、全く別の事件ではあるが母親の育児放棄や虐待が報道された時に自分が想像する母親像とはさほど変わらなかった。
作品を鑑賞した事で少年の心境や行動原理は解らないでもないと思ったが、母親の思考回路は全く理解できない。一緒に育てられた両親や妹を見る限り普通の家庭で育てられたように見えるのに何が彼女をここまで自堕落な人間へと突き落としてしまったのか。何度も助けの手は差し伸べられていたというのに、どうでもいい男を優先して払い除けていく。自分と男以外の人間の事を餌にしか見ていないが、同類の人間が少なからず世の中には一定数居るんだろうなと考えると本当に怖くなる。
凄い毒女だったけど長澤まさみさんが妙に色っぽく素晴らしかったが阿部サダヲさんはが本当にムカつくだけだった。
没入度が高いが、何故母が好きなのか伝わらなかった!!
キャスティングが良く、どの方も演技が上手く没入できました。大森監督は「星の子」でも子供を綺麗に撮るのが上手いと思いました。周平君がどのように洗脳されていったのか、また母の事が何で大好きなのかの描写は、クズ母が周平君だけは大事にしていたという訳でも無いので、ああそうなのと「さよなら渓谷」と同じものを感じて何か物足りなかったです。夏帆が毎回どんな汚れ役で出て来るか楽しみ(失礼)なのですが、今作では天使でした。フリースクールの職員に興味を持ちました。
長澤まさみが好きな「男」のための映画
社会派ヒューマンドラマを求めて観たらデスクをかち割りたくなります。
まず、観ていれば監督を知らなくても男性だと分かった。
長尺で男女が無言で近付きいきなり行為が始まる流れのしつこさ。
さすがに初っ端から無言すぎて違和感ある。
女性なら言葉を求めるからこんな演出はしないだろう。
いかにも男が憧れるシチュエーションが随所に見えた。
だらしない女だけど痩せてて美人でなぜか料理はできる。いかにも男がそそられるシングルマザー。
監督は女は生きていれば自然とじゃがいもが剥けるようになるとでも思っているのだろうか?
実家との関係性から察するに家の手伝いもろくにしてこなかったであろう秋子。子供の食事はカップラーメン。なのになんで、じゃがいもの皮がサクサク剥けんねん。
そして、そんな女のために男が都合よく創作した「息子」というキャラクター。
確かに虐待を受けても親を愛している子供はいる。
だが、幼くもない、心配してくれるまともな父親がいて世界に母親しか味方がいない幼少期を過ごしたわけでもない、自分で何も考えないわけでもない、機嫌がいい時は優しくて明るいお母さんになるわけでもない。ひたすら人権を蹂躙され、自由を奪われ、金稼ぎのロボットとしてこき使われるだけ。
なのに一度も怒ることなく母親のマリオネットに甘んじる息子を見て、あくまでもこの作品は長澤まさみの色気を堪能するためのものでしかないことを突きつけられる。
他の男どものように、息子まで女の色香だけで虜になるとでも思っているのか?
殺人までの心情の流れもお粗末極まりない。
犯罪者にさせられても母への愛を口にする息子の姿は、まるで処女営業のキャバ嬢に貢ぐおっさんそのものだ。
阿部サダヲの演技は必見。
あとおしゃれメッシュみたいな白髪はなんとかならなかったのか?
同じ母としてはなんとも言えない感情が湧く映画
共依存とは怖い。最後まで母親を好きと言う息子。君には違う生き方があるよって伝えたい。歪んではいるが母親にも愛がある。愛ってなんだろう、親子ってなんだろうって考えさせられる作品。
でも、子供は親の所有物ではなく分身でもなく親が好きにしていいことではないと自分の子育てに考えさせられるものがあった。
『誰も知らない』を彷彿とさせるネグレクト作品
母親と長男がメインのネグレクト系のお話しで
誰も知らないを思い出した
ずーっと母はそばに居るけど
息子を利用し続ける点では
こちらの方が重い生き地獄の様な。
母をどうしても裏切れない息子
それをわかっていながら
お金のために手下の様に利用する母
『私の産んだ子なの、どう育てても私の勝手でしょ。』
すぐ女をだして何とかしよう
という感じも気持ち悪いし
そういうの見て育った子供ってほんとにトラウマ。
息子が初恋をしたタイミングで
また母を選ぶことになりその場を立ち去る…
もどかしいけど、凄くわかる。
どんな親でも親なんだよなぁ。
はらわた煮えくり返るくらい嫌でも
どうにかしないと、そばにいてあげないとが勝ってしまう
この気持ちはなんと言うのかな…語彙力が(´・_・`)
味のある阿部サダヲさんはムカつくし
長澤まさみさんのクズ演技が上手すぎて
ほんとになんとも言えない胸糞最高作品!!!
(こういう作品は考えさせられるので好き)
タバコを1回で付けられないシーンとか
細部のリアリティさが◎
終わりは凄く心がモヤっとするけど
タイトル的にはなるほどな『MOTHER』
悪魔…
毒親というか、悪魔だ。自分の子供だから、どう育てようが勝手という母親。何一つ良いところがない、子供を大事にするシーンが一つもないのに、母親が好きだというラストシーンが悲しい。実話ベースの話だが、救いがない。息子を演じた子役二人は好演。映画冒頭は負のオーラを感じ辛い長澤まさみがしっくりこない気がしたが、徐々に慣れてきた。阿部サダヲがどうしても軽く感じ、入り込めなかった。
さて貴方はどの正義を振りかざす?
週末に気軽に本作をNetflixでチョイスし、観終わってがっくり肩を落とす。あまりにも救いの無い話は、実際に起きた事件を題材にした映画だった。
こんな結末を、映画を通して知ってしまった社会の傍観者は、親兄弟が悪い、役所は何をしていたんだ、警察は、ソーシャルワーカーは、マスコミはと、痛ましい事実を抑制出来なかった現実社会に腹を立てがちだ。なんなら政治にまで飛び火しそうな勢いすらある。
しかし映画で(しかもサブスクで)事件を知ったような人間が、後から遠く離れた土地で何を叫ぼうとも、どんな形の正義の拳を振りかざそうとも、何も解決することはない。所詮野次馬。事情も知らずにただ首を突っ込む姿は、偽善者と色眼鏡で見られること間違いなしだ。
この作品を目にして、明日から道端に佇むホームレスの家族のために何かしようとは思わない。お金もあげないし、話しかけることすらないであろう。人でなしと言われようが、関わることはない。だから私が、周平が生きてきた環境に文句を言う筋合いはないのである。
ただ、こういう事件が生まれる社会で、私らは生きていると知ることができた。正直それで十分だと思うのだ。
それにしても、重くて救いようのない題材を、せめて映画として成立させたのは長澤まさみのキャスティングのお陰だろうか。「カラダにピース。」なイメージを打ち消すほどの腐れ役。彼女もしっかりと嫌われ演技をやり遂げたが、それでも長澤まさみであることが唯一の救いだった。
映画として
そう言えば、こんな事件有ったなぁと。
その事件を書いた本は読んでいないので、何処までが実話に沿った話しになっているか分からないので、映画としての評価だけ。
自堕落な生活をしている母親に男が寄ってくるのは不思議だが、そこは長澤まさみが演じる事で、まぁ何となく理解してしまう。逆に何故に阿部サダヲ?と思う。実話は知らないが、妊娠した事を告げると「本当に俺の子か!」と暴力を振るって消え、五年後に突然現れて、また生活を共にしたり、男の借金の為に息子に勤め先の金を盗ませる程に魅力的には見えない。年下のイケメン俳優を使った方がリアリティは有ったかなぁ。
また、しばしば時間が飛んでしまう。それも結構大事な部分。妊娠したあと、突然に五年後となって娘が生まれているが、路上生活者の親子。どうやって子供を産んで、今まで生活してきたのかが不明なまま。
また、成長した息子が髪にメッシュを入れているが・・・・そんなお洒落?する余裕無いだろうし、あの母親なら自分の白髪を染めているだろう矛盾。
事件後、面会に来た児童相談員の夏帆に、息子はそれでも「母親が好き」と言うシーン。これは必要なんだろうか?何だか、親子の愛情と言う事で、あんな母親さえも美化しようとしてないか?
少年法撤廃派である自分だが、こういう環境で育ったら・・・・と感じてしまう。一種のプロパガンダ映画に感じてしまった。
役者陣、特に長澤まさみ、幼年期、成長後の息子を演じた二人の少年には高い評価をせざるを得ないが、脚本と演出には疑問が残る。
しんど!!
つ、辛い。辛すぎる。
「誰も知らない」的なやつは覚悟して観なければ…と思ってたけど覚悟が足りなかった。
秋子すぐ手が出たりすぐ怒鳴ったり、すぐに体の関係になったり…めちゃくちゃしんどかった。
観てるだけでしんどいんだから周平はどんな気持ちだったんだろうと思ったけど、それすら麻痺してるんだろうな。。
奥平くんが注目されるんだろうけど、幼少期の郡司くんすごく良かった!
「ここまでいってしまう前に何とかならなかったのか」はありきたりだけど、思わずにはいられない。周平が小学校途中まで行ってたならなおさら。
秋子に執行猶予ついてるのも後味悪い。現実の事件関係者も悔しかっただろうなぁと思う。
重い。とにかく重い。
モヤモヤ感がすごく残る映画。
長澤まさみが本気で嫌いになる。
母親は従順な奴隷としての息子を求めているだけで、
息子への愛は真にはない。
行動原理が息子のためにではなくすべて自分のためにという自己中が強すぎる。
映画としては見る価値はあるが、見終わった後に凄く嫌な重い気持ちになる映画です。
この意味は何??タイトルからしておかしい。
長澤まさみちゃんが賞を獲ったから、観ましたが、本当こういうの、、、んー。
実話って言いながら実話の大事なとこ全部変に改変してるのが本当もーって思う。これはダメだよ。これ実話を映画化する意味ある?んー苛々しちゃう。
この監督さんセトウツミとか日日とか良かったのに。なんで!?なんで、こんな改変したかなぁ。全然描けてない。もっともっと救いなんて何もなかったのに。本当に1ミリも救いなんてなかった事件なのに。。。そして、今も続いてるかもしれないのに。描いてない。そんな根性ならこんな作品扱うんじゃない!ホント腹立つ。
改変について
母親は父親違いの姉がいて、おばあちゃんは優しくて、周平は実父には虐待されてるし、義父(アベサダ)には性的暴行受けてる。夏帆の様な児相の人は架空だし、本当の児相が来た時も、歯が14本欠けてても気づかれてないし、周平は性的マイノリティの告白もしてるし、刑は15年だったと思うし、母親からの指示があったこと告白してるし、でも、立証できなくて強盗だけで4年半服役して出てるし、周平は妹が母親に売春させられるんじゃ無いかと現在はその心配してるし、でもって控訴もしてるから。
こんな風に悪変させて、何が観せたい?何を感じさせたい?まったくぅ〜長澤まさみの無駄遣いだし、賞を取れたのは良かったけど。。。出来レースに見えるようなことして価値下がりませんか?東宝さーーん。
まさみちゃんは頑張ってた、この女の愛情の様に見える執着心とか支配的で精神崩壊してる感じとか、破綻した感じは良く出てたと思う。
周平役の奥平くんと郡司くんを発掘したのは良かった。柳楽くんの時と似てる。。。
怒りを感じながら見てました。
このダメ親ぶりを見ていて、
正直、ずっと怒りを感じていました。
私も、親なんで。
しかしなんで、こんなMOTHERになっちゃったの?
そのあたりも、描いて欲しかった。
親と不仲だけじゃ、こんなにひねくれないでしょう。
見終わった後、暗く重い気分がずっと残ってるのは、
こんなMOTHERになった理由を掘り下げてないから
なんじゃないかな、と感じました。
長澤さん、大きくジャンプしましたね。
そろそろ、そういう年齢ってことかな。でも、もっと
思い切っても良かったかもw
息子・周平役の俳優、人気出てきそうですね。
考えちゃう。
何がどこで間違ってこうなってしまったのか。
まず、基本的なことがわかってない。
お金の使い方。人に嘘をついたらダメとか。
性教育とか。
姉は大学へ行って、まともに生活している。
姉妹でも、こんなに差があるものなの?
周平はお母さんが大好き。学校に行きたい、もう引っ越ししたくないってお母さんに伝えていたはずなのに、わかろうともしない母親。
お母さんが大好きだから、お母さんの言うことは絶対ってかなり危険だ。
何が変なのか、社会との繋がりがないからそれすらわからない周平。
こんなひどい母親っているのかな。
どうやったら、周平は殺人を犯さなかったのか。どうしたら、あの家族を救えたのか。
答えが見つからない。
生活保護も受け取らない、ソーシャルワーカーの手もかりない。
どうしたらみんなハッピーになれたの?
家族からも見放され、男からも見放され、
誰の手もかりたくないってなったら、
どうしたらいいのだろう。
全87件中、1~20件目を表示