おらおらでひとりいぐものレビュー・感想・評価
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オラオラがオレオレに・・・
日高桃子さんに大正琴、太極拳、卓球・・・と、なぜか“た”で始まる趣味の集いに誘ってくれる図書館職員。偶然だろうか?それとも図書館員が高齢者趣味一覧を五十音順に適当に誘っているだけだったのか・・・
湿布貼りが得意だし、目玉焼きが大好きだし、「おらだばおめだ」と言うイマジナリーフレンドが3人もいる桃子さん。数年前に夫を亡くし、一人暮らしを強いられているのだけれど、悲観した様子は微塵もない。趣味は図書館で地球の歴史に関する本を読み漁り、46億年のノートを作ってるし、車だってまだまだ運転できるのだ。
桃子さんの過去も印象的で、実家・岩手県の親からの強制的な縁談から逃げ出し、単身都会で暮らし始め、やがて運命の人と出会い結婚する。封建主義的な家父長制度に反抗し、自由を求める現代的女性になりたいと思っていたが、夫の死後は結局は封建的な家族のタイプになってしまったのではと回顧する。そして今こそが“自由”なのだと気づく・・・
46億年の地球と生物の進化。自身が標準語に直そうと思っていたのに、なぜか娘にも東北弁が移っていたという事実にDNAの神秘に驚いたりもする。そんな桃子さんの日常をアニメーションや特殊効果を交えてユーモアたっぷりに描いた作品。高齢者問題のテーマなんてそれほど感じなかったが、一人で生きることの楽しさを教えてくれた。
若い人にこそ観て欲しい作品
一人暮らしの愉しみ方
原作は未読です。「おら、おらで、ひとり、いぐも」(行く?生く?どっちだろう)という言葉から受けた印象は、ある種の決意表明みたいなものでした。もちろん、人生の終盤に差し掛かった人なので、意気込みというよりはもっと自然体でスマートなイメージでしたが。でも内容的には、「桃子さんの世界」とか、「桃子さんの愉しい独居生活」といった感じです。
75歳の桃子さんは、3年前に夫に先立たれた寂しさがありますが、「夫が解放してくれた」と思うようにしてます。ある時、心の中の声らしきものが、3人のおっさんの姿となって現れます。気分が晴れない朝は、別のおっさんが・・・おっさんについては、なるほどと思いました。桃子さんはサバサバした所があり、イメージ的には男性なのかな。しかも年を取って図々しく(?)なるのか、人の良いお巡りさんをおだてて木の枝を切らせたり、ゴキブリを平気で叩き潰せたりが出来るようになりました。オレオレ詐欺には本当に遭ったのかなあ。ちょっとわかりません。体が言うことを聞かない分、妄想はどんどん膨らみ、生命の起源まで飛び越えます。
田中裕子さんは歩き方が綺麗で(腰が悪い設定なんだけど)、若々しいですが、日課(?)の湿布貼りのシーンは、樹木希林さんみたいでした(笑)蒼井優さんはめんごいごど!
それと、おにぎり。桃子さんが握るおにぎりは、形も、サイズ感も、まさしく東北のおにぎりでした。
ドキュメント女ののど自慢
孤独死を覚悟したばっちゃんの映画だと思ってました。おらおらでひどり逝ぐもだと思ったのです。まだまだ元気でよかったです。
木曜日のレイトショー。173席のスクリーンにおらひとりだけ。
おらおらでひとりで観るもん状態。
寂しい。
はぁ~
冒頭から恐竜のCGが写しだされた。
まだコマーシャルだべか。
じぇじぇじぇ おらみる映画さまづがえたんべか ボケたぁ~ やんだ~
あれから50年。
あの頃はゴキブリ一匹であんなに盛り上がれました。
あれから50年。
今は鬼の形相で、跡形なきまで叩けます。
旦那が死んで、3年。
お見合い婚約破棄し、おらこんな村イヤだ~と東京に出たども、住み込みの蕎麦屋、居酒屋、定食屋を流れ流れて、ふるさとの訛り懐かしさに勢いで結婚。気が付けば所沢の一軒家でひとり。長男はほぼ音信不通。嫁いだ娘も孫娘連れて来なさるが、金策目当ての親孝行。オレオレ詐欺にひっかかり、250万水の泡。「遠くの子供より近くのホンダ」は いざというとき役立たず。
病院で待つこと三時間、診療は30秒の日高桃子さんが歌います。
六角精二(どうせ)のメイク。吉幾三?ブラザーTOM?
周造が死んだのはおらがひとりで好きなことができるようにしてくれたんだと言うが、なんだか寂しい。
好きよ~あなだ~、今でも、今でも~とは歌わない。何あれ?鶯谷ミュージックホールのような懐かしのグランドキャバレーのセット。女ののど自慢だったら、夏木ゆたか見たかったなぁ❗
主婦をおちょくる寂しさ1号、2号、3号。うるさいよ。
息子の同級生の親切なお巡りさん(黒田大輔)。どっかで見たど。テレビ東京の深夜番組のフルーツ宅急便で見だ。濱田岳がデリヘルの店長役。おもすろがった~。
大正琴は郊外のブックオフ(HARDOFF)に山積み状態。新聞の通信販売欄によく出てた~買った人たくさんいだんだ。大正琴は悲しくなるなぁ。ばっちゃんすんだら趣味の遺品は売られですまうんだなや~ 悲しいなぁ~
体が動くうちが人間華ですね。
おらおらでひとりいぐも応援します。
想像、思い出、独り言を映像化
出だしの制作会社のロゴムービーが長いなと思っていると、実は本編に入っていて、映画を間違ってしまったかと思ったほど。
年老いた主人公の頭に浮かぶ想像、思い出、そして独り言を映像化しているシュールで不思議な作品。
幼い頃の出来事、祖母の思い出、故郷を捨てての上京、愛する人との出会い、幸せな家庭生活、そしてその後の別れと今のひとり身の生活が、時ににぎやかに、時にしんみりと描かれる。事件らしい事件は起きない。
田中裕子はじめ出演陣は魅力的だが、演出、脚本ともに自分にはあまり響かなかった。芸達者な3人が演じる「寂しさ」も、それぞれの違いみたいのがあった方が面白かっただろう。
若き日の主人公の蒼井優のパートは良かった。東出昌大とともに「スパイの妻」に続いて快調。
擬人化は成功か!?
小説を読んでいないので、映画だけの感想。
夫を亡くした高齢者の妻の頭の中が擬人化で描かれていて、それに若い頃の思い出と現在とが交錯しつつ、淡々とした日常が描かれていた。
無理やり面白おかしく擬人化した感じがしたし、現実は起伏の無い日常生活だから、なんともとらえどころがない。
物語に結論がないから、そうなるのだろうし、くすっと笑えるけど、それだけかな。
でもなんとなく共感してしまうのは、自分もいずれこうなるのだろうか、!?思うからである。
なので、+0.5ポイント
個人的に一人暮らしの後期高齢者の親戚がいて、淋しさのあまりか色々やってくれちゃうから困っている。
この映画のように頭の中だけにしてほしいものだ。
お年寄りあるあるがいっぱい。
Life goes on
寂しいけど悲しくない
ご主人を先に亡くした70過ぎの主人公。とてもいい感じのご夫婦だったんだろうけど愛する人を失っても、不思議と前向きな映画。田中裕子さんの湿っぽくない孤独さが絶妙だった。
毎日亡くなった家族のために仏壇に線香あげて、たまにお墓参りして、自分もそんな生活をしているけど、生きていたころよりも亡くなってからのほうが自分の中で考えることが多くなった気がする。
病院と図書館をいったりきたり、何気ない日常がストーリーになってこんなにおもしろい楽器のように奏でられるとは。沖田修一おそるべし。
良くできてる
まったりと
色々理解出来た。
ラストシーンはよかったけど、、
騒々しい幸福よりも、贅沢な孤独を、選びたいと、そう、私は思うのだが
長い人生、長い映画、電話したくなる
長い、、、不思議な映画。
文字に起こせばとても悲しいストーリーだと思うけど、3人?の「寂しい」のおかげでポップなコメディーでもある。
オープニングから不思議。まじでスクリーン間違えたかと思った。
無音でなんとも言えない間があったり、よく意味のわからない映像あったり、最後の先生は、、、うーん。
独居老人の孤独と長い人生を見事に表しているような気もしますが、意味不明でもあります。
なんとも不思議な映画でした。
ただ言えることは、長い、そして眠い。
つまらない映画だった訳では無いのですが。
私の両親は、母が先に亡くなり、父の方が9年長生きしました。もう少し親孝行しておけば、と思いました。
どちらが生きていたら、きっと電話したと思います。
そういう温かさもありました。
あと、田中裕子さんはさすがですね。この雰囲気でこの役ですから。他の女優さんではまったく違う映画になっていたかと。
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