劇場公開日 2021年4月2日

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「ゾッキゾッキさせてよ」ゾッキ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ゾッキゾッキさせてよ

2021年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

原作未読

タイトルはゾッキだが群像劇
監督が3人もいる
本業は3人とも役者だ

監督は2013年の『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』以来で『無能な人』『山形スクリーム』の竹中直人
『blank13』の齊藤工
山田孝之は初監督

映画comのキャスト紹介の1番目は吉岡里帆で2番目は鈴木福なのだが
柳ゆり菜はコンビニの客でチョイ役

天使がうっかり喇叭を鳴らしたのか思ったら吉岡里帆のオナラだった

タイトル出しは凝っている
吉岡里帆が牛乳を吹き出してから『ゾッキ』

西浦駅
愛知県蒲郡市

アパートを出て自転車であてもない旅に出る男
寝袋を持ち出し途中で拾ったエロ本『ビデオボーイズ』をカゴに入れて
自転車に乗り京都を目指して自分探しの旅をする男と競争に夢中になるもよそ見して軽自動車に自爆したりするような変人
ロードムービー
『幸福の鐘』寺島進的なポジションの藤村
帰りは寺島進より早い

吉岡里帆が演じた役の10代の頃を南沙良が演じた
2人はよく似ていた
多少南側が寄せたんだろう
こういう場合まったく似てないと興醒めだから嬉しかった
いろんな人になんとなく似ている没個性な若手はそれゆえにこういう役割を担えるのだ
鈴木福の子供時代の子役もちょっと似ていた

藤村に見つめられコンビニを飛び出す男子高校生牧田の話も
友達の伴くんは整形手術に成功したアインシュタイン稲田のようだった
本当は元からいない姉を死んだことにして中学時代の本田さんの写真を仏壇に置き姉が好きで好きで会いたい伴くんを誤魔化すわけだが

道場に忍び込んでサンドバッグとエッチなDVDを盗む男とその息子の幼い男児の話も
白いマネキンはよく見たら松井玲奈だった
舞踏家の麿赤兒からえぐさを取り除き虚無的な感じにしたような姿だった
被爆星人ことスペル星人を美肌にしたような感じもした
なぜかまたしてもピストル
それ以上に倖田來未
羊水が腐ったのだろうか顔つきがだいぶ違っていた

鈴木福がバイトしているレンタルビデオ店の客にセクシー女優の川上奈々美
胸が控えめだから女性の反感を買わないせいなのか妹キャラが功を奏しているのかわりと息が長い

松田龍平のやつは山田監督
伴くんのやつは齊藤監督
鈴木福とピストルのやつは竹中監督

本編の最後の方でまた松田龍平が登場するのかと思ったらそれはなかった

なんやかんやで丸く収まった気もする

ちょっとエロいけど少し笑えて不快感はほぼなかった

やっぱり映画館でも観れば良かったな

野川新栄