エルヴィス : 特集
【“映画館で絶対体験”の極上ライブシーン!】音楽で
世界を変えた“世界一”のスーパースターは、なぜ人気絶頂で死んだ? 壮大なドラマと格別な音楽が融合する大注目作
動画配信サービスが台頭し、コンテンツが世にあふれるいま――。「映画館で映画を見る」行為に、絶対的な付加価値を求めるようになった映画ファンも多いのではないか。
映画館でしかできない体感を心の底から味わいたい……。そんな欲望に一発回答する、この夏の大注目作。それが「エルヴィス」(7月1日公開)だ。
「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のバズ・ラーマンがメガホンをとり、全くの無名から世界一のスーパースターとなった伝説の男、エルヴィス・プレスリーの輝ける花道を圧巻のライブパフォーマンス満載で映し出しつつ、その背後にあった「死の真相」「陰で糸を引いていた恐るべき“黒幕”の存在」を暴き出す本作。
極上のミュージックエンターテインメントとセンセーショナルなサスペンスが融合した、1本で何本分もの満足度を備えたフュージョンムービーの魅力に迫る!
【“伝説”の表側】エルヴィス・プレスリー栄光の人生
彼は人気絶頂のさなか、若くしてこの世を去った――
世界が憧れ、崇め、畏怖した“キング・オブ・ロック”エルヴィス・プレスリー。だが、彼がなぜ時代を超えて語り継がれるのか、その偉大さを一体どれだけの人がわかっているだろう?
本作「エルヴィス」は、彼がいかにしてトップ・オブ・ザ・トップに上り詰めていったのかをエンタメ感全開で描き出す。幼少期の“音楽の神様との出会い”、世間が「エルヴィス・プレスリー」を知った伝説のライブ、熱狂の中に放り込まれ、最愛の母との関係に亀裂が生じていく哀しみ、没落と再起、その果ての突然の死……波瀾万丈のドラマが丸ごと詰まっている。
音楽性、スタイル、カリスマ性、その奥にあった壮絶すぎる葛藤と苦悩――魂を震わすライブと心揺さぶるドラマに身をゆだねるうち、あなたは気づくはず。「こんなにスゴい人だったのか!」と。予備知識は一切必要なし、だが劇場を出るころには歴史に残る偉人の“目撃者”になっている……。そんな映画はなかなかない!
[ストーリー]
その男、ステージに上がれば“危険”すぎる――。奇抜なヘアスタイルと衣装で観客の度肝を抜き、他の誰も真似できない圧倒的な歌唱力とセンセーショナルなパフォーマンスを披露する青年エルヴィス・プレスリー。
若者を熱狂させ瞬く間に時代のカリスマとなった彼は、一方で中傷の的になり、警察の監視下に置かれてしまう。封建的な時代にロックンロール魂で立ち向かったエルヴィス・プレスリーはなぜ、42歳の若さで世を去ってしまったのか? その裏にあった衝撃的すぎる真実がいま、明かされる!
[エルヴィスの偉業]音楽界を変え、歴史を変え、そして世界を変えた奇跡のカリスマ
エルヴィス・プレスリーが人類史に刻み付けた伝説を挙げれば、キリがない。「世界で最も売れたソロアーティスト」としてギネス認定。当時はあり得ないとされていた“白人と黒人の音楽を融合”させ、新ジャンルを創出して人種の架け橋となった。あのザ・ビートルズやクイーンにも大きな影響を与えた存在――。
彼がいなければ、私たちがいま耳にする音楽や、ひいてはカルチャー全体が全く違ったものになっていたといっても過言ではない。まさに神が認めたカリスマなのだ!
[最注目ポイント①]ライブシーンの迫力と感動が尋常じゃない 必ず極上の音響で鑑賞を
「グレイテスト・ショーマン」「ボヘミアン・ラプソディ」「ロケットマン」などにシビレまくり、“沼落ち”したあなたへ――。次なる「極上体験」を、ずっと待っていたのでは?
「エルヴィス」は、映画館でこそ真価を発揮する、劇場観賞のための映画! ドルビーシネマ、IMAX®、ドルビーアトモス、DTS-X、Screen Xで上映されるので、どうかお願いだ。絶対に映画館の最高の音響設備で本作を味わってほしい――。
歌声はもちろん、衣装でも振り付けでも魅せまくるエルヴィス。彼を目にした観客は興奮で絶叫し、次々に卒倒していく。“時代が変わる瞬間”のライブパフォーマンスを立体音響で観たらどうなるか、もうお分かりのはず。
控えめに言って、意識がとびかけるほどの臨場感。主演した注目俳優オースティン・バトラー(あの「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズに競り勝ち、主役の座をつかんだとのこと)によるエルヴィスの完コピぶりは、もはや神がかり的。
バトラーがほぼ全編にわたり、実際に歌唱とダンスを披露している。なお、エルヴィスの動きの振り付けは、「ボヘミアン・ラプソディ」でラミ・マレックにフレディ・マーキュリーを完コピさせたポリー・ベネットが担当している。嬉しいリンク!
[最注目ポイント②]音楽と観客を純粋に愛したエルヴィスはなぜ死んだのか? 知られざるドラマが壮絶…
「エルヴィス」の魅力は、音楽面だけじゃない! サスペンス×人間ドラマとしてもぐいぐい引き込んでくるのだ。
誰もがうらやむ才能を持ちながら保守的な時代の波に流され、差別の対象になり、政治的圧力をかけられていくエルヴィス。自分のルーツであるブラックカルチャーへの感謝が込められたスタイルを守り抜くことは、ミュージシャン生命の終わりを意味する……。絶体絶命の窮地のなか、エルヴィスがとった行動とは!?
そして本作の最大級の核となる、エルヴィスの死の真相。度重なるピンチを切り抜け、不死鳥のように復活を繰り返してきた彼は、若くして急死した――。直接的な他殺ではない。しかし本作は、「エルヴィスの死には理由があり、原因をつくったのは誰なのか?」というサスペンスも描き出している。
知られざる壮絶なドラマ。あなたを驚がくさせるに十分な結末が待っている。
【“伝説”の裏側】トム・ハンクスにご用心…観たこと
ないほど極悪非道! “成功と死”のカギを握る強欲!
ここまで紹介してきた「エルヴィス」の魅力をA面とするなら、ここからお伝えするのはB面。こちらの内容を知ったとき、作品の印象が180度変わってしまうことだろう。
もし、エルヴィスのドラマティックなスター人生のすべてが“操作”されていたら……? 彼の栄光の陰で、糸を引いていたヤバすぎる“仕掛人”がいたら……?
我々が本作で目にするのは、ショービズ界を裏で牛耳っていたある男の存在。その名はトム・パーカー。表向きはエルヴィスの専属マネージャーだが、その実態は……。あの名優トム・ハンクスのかつてないヴィラン(敵)っぷりは、どうしようもないほどに鮮烈だ!
●“アメリカの良心”トム・ハンクスが、“極悪”を演じたという面白さ
「フォレスト・ガンプ 一期一会」「グリーンマイル」などなど、血の通った善人を数多く演じ、“アメリカの良心”の異名を持つオスカー俳優トム・ハンクス。
彼が今回命を吹き込むのは、エルヴィスを世界的スターへと押し上げた敏腕マネージャー兼プロデューサー、トム・パーカー。しかしその本性は、彼を言葉巧みにコントロールし、搾取を繰り返す極悪人だった……!?
我々の予想を余裕で越えてくる「ここまでするの!?」の連続に唖然としっぱなしなのだが、ハンクスの演技が悔しいほどにハマっている。“いい人”じゃないのに全く違和感がないどころか、悪の魅力まで放ってしまっているトム・ハンクスの新境地、これは絶対に映画館で(かつ、なる早で)目撃してほしい!
●悪エピソード①:エルヴィスのものは私のもの…売り上げ金額の大半をかすめとる
世界で最も売れたソロアーティストであるエルヴィス・プレスリーは実は、売り上げの50%をパーカーに巻き上げられていた!
「嘘でしょ!?」と思ったあなた、これは“実話”なのです……。一度目を付けたら最後、心をとろけさせる甘言で人心を掌握し、悪魔のように付きまとっては骨の髄までしゃぶりつくす!
しかも、ただの“たかり屋”ではなく、才能を見抜く目も、ライブやテレビ出演をブッキングしてくる手腕も超一流だから始末が悪い。稀代のヒットメイカーにして、超が付くほどの金の亡者。音楽のカリスマの裏に潜む、悪のカリスマに、あなたは震撼させられてしまうことだろう。
●悪エピソード②:兵役、囲い込み、飼い殺し…エルヴィスの人生はすべて支配する
トム・パーカーの恐ろしさ。それは究極の二面性。容赦も見境もなく、平気でウソをつく心底ヤバい奴なのだ……。家族を何より大切にするエルヴィスの“弱み”に付け込み自分に有利な契約を結ばせたり、彼のライブ中に裏で勝手に契約をまとめていたり……。
エルヴィスがバッシングを受けた折には兵役という“火消し”プランを思いついたり、彼の身の安全を考慮するそぶりを見せるのだが、見ているこちらとしては全く信用ができず、エルヴィスが毒牙にかかる寸前のかごの中の鳥に見えてきて、冷や汗が止まらなくなる。
しかも、ここまで紹介したパーカーの悪事は、ほんの一部。映画ではまだまだ、とんでもない事態がこれでもかと起こるのだ。エンタメ史に残る極悪人の暴れっぷり&名演技を、しかと目に焼き付けていただきたい!
……言うなれば「エルヴィス」は、“ロックで世界を変えた世紀のスター”の壮絶なドラマと、ライブ感あふれる珠玉の楽曲が融合した、この夏の大注目作――。もはや“映画を観る”粋を超えた映像体験を、ぜひ劇場の大スクリーンで堪能して欲しい。