劇場公開日 2022年7月1日

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「エルヴィスとパーカー大佐の物語」エルヴィス ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エルヴィスとパーカー大佐の物語

2022年8月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

興奮

今更ですが見てきました。
エルヴィスが生前だった頃、まだ小学生でしたが名前だけは知っていました。強烈な音楽も。
突然の訃報と葬式の映像。流石に衝撃過ぎて覚えています。
キングオブロックンロール、生きる伝説みたいな人でも若くして死んでしまう。ショックでしたね。
楽曲含めそれが私のエルヴィスでした。
他の事は全然知りませんでした。
この映画で初めて知りました。
ロックンロールが聞いちゃいけない様な音楽、下手すりゃ逮捕。
黒人は差別して白人と分けるべき、とか
今の世の中では違法になる事を当時は堂々とやっていた。生まれる前の遠い時代の出来事、でもキング牧師暗殺の時代もまだそうだった。
何も知らなかったが既に自分は生を受けていた。
エルヴィスは少年時代黒人少年達とも遊んでいたり黒人達が歌う音楽も好んでいた。
白人だの黒人だの気にしていなかった。
良いものは何でも良いものなんだ。
そんな音楽の行き着く先がロックンロール。
しかしそれが若者に受けても頭の硬いお偉いさんには受け入れられず良い子として徴兵も受けた。
それでも世間の目が厳しいから音楽では無く映画に転進していたとは知らなかった。映画は音楽プロモートの一つだと思っていた。全然違っていた。
エルヴィスは音楽ができず葛藤していたんだと。
その後ロックンローラーとして復活。
まさか命を削る程の状態だったとは。

それとエルヴィスを見出したパーカー大佐。
軍隊の大佐では無かったけど辣腕ぶり
守銭奴ぶりでのあだ名らしいが彼のマネージャーぶりは詐欺師一歩手前と言うか
想像を絶する口八丁手八丁であっと言う間に
スターダムに乗せて大儲けしてみせた。
やり過ぎな面も強欲な面もあり人間臭いと言えば良い言い方だが、もっとドロドロした物を感じる人物だ。
確かに凄い人ではあるが汚い人でもある。
それを見事に演じ切ったトム・ハンクスは恐るべし。

そんな二人の関係性の物語。持ちつ持たれつではあるが、ちょっとエルヴィスの方が可哀想に見えるかな。まあエルヴィスも散財しまくってたからあまり人の事を言えないかも知れないが、若すぎる死が余計そう思わせるのかも知れない。

何にせよこの映画は音楽だけでは無く時代性も絡んでいて今では想像もできない世界で音楽を通じて新しい時代を切り開いた一人の男とその相棒の伝記見たいな映画だった。

ひろちゃん千葉