「ケネディ暗殺の夜」エルヴィス ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
ケネディ暗殺の夜
クリスマス特番の最中、突如銃声と共に飛び込んで来たケネディ暗殺のニュース。
日本では安倍元首相が撃たれたというタイムリーなニュースの真っ只中で、未だに心の傷が癒えない方が多くいるだろう。
エルヴィスはその夜、クリスマスソングを届けるはずが思い直し、傷ついた世の中に対して訴えかけるような「If I Can Dream」を歌いあげる。
これぞスター!批判されようが、トム・パーカーの悪魔の囁きに惑わされようが、彼のルーツであるブラックミュージシャン達から受け継いだ魂を止められない!
バズ・ラーマン監督のゴージャスでコッテリした映像が見事にハマっていました。2時間40分の長尺とは思えないほど、てんこ盛りの情報量とテンポの速さに、前半は全集中の呼吸で観ないと何が起こったか理解できないくらいだか、よくあるミュージシャンの伝記映画に収まらない「誰がエルヴィスを殺したのか?」を軸としたミステリー仕立てになっているのも新鮮味があり良かった。
エンドクレジットで流れる主題歌を歌うのはエミネム。
何故?!と思いますが、エミネムもまた白人としてブラックミュージック界から現れたスターですので、納得の人選でした。
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