劇場公開日 2022年7月1日

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「お茶目な少年は大衆を随喜させるために生まれてきた!」エルヴィス 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0お茶目な少年は大衆を随喜させるために生まれてきた!

2022年7月4日
iPhoneアプリから投稿

監督の天才性が輝く傑作です。そして、エルビスというお茶目な少年が、大衆を随喜させる人生を描くストーリーに感涙です。大佐(マネージャー)目線で最後まで描かれますが、決して偏った見方ではなく、俯瞰性がある映画だと思いました。大佐とエルビスのシンクロ(同時に起こる)する人生の見事な解明を見たとき、人生の美しさに酔いしれてしまいました。生い立ちの中で、エルビスの優れた音楽は、少年時代に生活していた黒人音楽の世界から、涌現してきたことを再確認しましたが、圧倒的な魂の叫びの魅力の根源を確認できたことは物凄い収穫でした。気弱な少年が、罵倒されることによって開花した反骨精神の楽曲に、胸が揺さぶられます。彼の快進撃は、大佐の活躍によるところが大きいのですが、彼が42歳に心臓麻痺で命が尽きるまでの幸不幸のシナリオは、まさに彼自身で生まれる前に決めてきたことだと私は想像します。その彼のシナリオによって、アメリカの中では、音楽を通じての人種問題などの革命、病めるアメリカの革命に少なからず寄与したと信じます。彼のセクシーなパフォーマンスも、大衆を喜ばせるためのものであり、決して卑猥ではありません。まさに宇宙からの愛を届けた使命の人、としか私には思えませんでした。

三輪
三輪さんのコメント
2022年7月5日

同感します。
鋭いです。

三輪
満塁本塁打さんのコメント
2022年7月4日

おっしゃるとおりですね。最後の「生映像は」秀逸でしたが、正直なところプレスリーは今の時代ではチト厳しい。「生々しさ」を上手く映画化作品にソフトに昇華した「物語」だと思いました。ダイバーシティ的なところも触れて上手く器用に作られた「事実に基づくフィクション」だと思いました。😊

満塁本塁打