劇場公開日 2021年8月27日

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「自分らしいダンクシュートを決めろ!」スペース・プレイヤーズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5自分らしいダンクシュートを決めろ!

2022年1月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

NBAのスター選手とバッグス・バニーら“ルーニー・テューンズ”のアニメキャラが、実写とアニメで“共演”した懐かしの『スペース・ジャム』。1996年の作品だから、もう26年も前か…。
ビデオで擦り切れるほど見たという、今やヒットメイカーのライアン・クーグラー。
彼もプロデュースに携わって、まさかの新作!
試合開始!

前作はエイリアン・チームとの試合だったが、今回は試合の舞台も対戦チームもガラリとチェンジ。
映画×VR世界。
試合シーンはまるでゲームのよう。
現代に合わせ、今世界中で流行りのeスポーツ風にアップデート。
だけどやっぱりお楽しみは、WB映画ネタ。
作品なら『カサブランカ』『マトリックス』『ハリー・ポッター』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』…。
キャラならスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、キングコング、アイアン・ジャイアント、ペニーワイズ…まだまだいっぱい!
『レディ・プレイヤー1』以来の“再共演”。

前回演技力はともかく、ルーニー・テューンズの面々やエイリアンたちからもスカウトされるスペースなプレーを披露したのは、言わずと知れたNBAのレジェンド、マイケル・ジョーダン。
今回ルーニー・テューンズとチームを組むのは、レブロン・ジェームズ!
…ゴメンナサイ! よく知らない。
ドン引きしないで!
私ゃスポーツの世界には“超”と“ド”が付くほど疎いもんで…。スポーツに詳しい人が映画に疎いのと同じ。
NBA現役最高のスーパープレイヤーなんだとか。異名は“キング”。
私にでも分かるように例えるなら、バスケ界の大谷翔平か。年齢はだいぶ違うけど。
まあでも、『スペース・ジャム』の新作が作られて、マイケル・ジョーダンから変わってルーニー・テューンズらと今共演するなら、こうやって堂々主演に抜擢されるのだから。
詳しい人ならばもっともっと、魅力を語っても語り尽くせないくらいなのだろう。

話は…
息子ドムにも自分と同じバスケの道に進んでほしいレブロン。息子はゲーム製作に才ありで、仲がいまいち。
そんなある日WB社に招かれた際、巨大サーバーに吸い込まれ、VR世界へ。
サーバーを統括する悪しきAI、アル・G・リズムにそそのかされ、ドムは敵チームに。
レブロンはバニーと仲間を集め、息子と戦う事に…。

ドタバタギャグや話の展開含めかなり子供向け。
人気キャラが沢山登場して楽しいが、『レディ・プレイヤー1』のようなワクワク興奮はない。クライマックス、集ったキャラたちも結局背景だけ。
ライアン・クーグラー常連、“一文字違い”のマイケル・B・ジョーダンのお前か~い!出演は笑ったけど。
やっぱりどうしても話題の点だけ見てしまうが、一応の健全ファミリー・ファンタジー。

バニーらルーニー・テューンズは、個性的でチームとしてバ~ラバラ。
それが試合でも弱点となり、大差を付けられる事に。
でも、個性は弱点…?
個性こそ、強み。
“ルーニー・テューンズ”のドタドタなやり方で!
バスケ一本の父と、ゲーム好きの息子。
最初は分かり合えなかった。
押し付けていたから。
ここでも個性や自分の好きな事を尊重。
そうしてやっと、分かり合える。
自分らしいダンクシュートを決めろ!

近大