劇場公開日 2021年8月13日

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「尖ったセンスに酔いしれろ!」ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5尖ったセンスに酔いしれろ!

2021年8月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

DCEUの作品は全て観ています。
感想
監督の過去作であるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも好きで楽しみにしていました。
結論としてとても満足度の高い作品になっていました。前作は過去作の中でも下から数えた方がいい程の作品でしたので、気分の上昇の仕方が桁違いでした。悪役であるということを正しく捉えたキャラクターの扱い方が素晴らしかったです。展開がとにかく読めない圧巻の物語構成でした。
・キャラクター
複数のキャラクターが登場するので覚えるために必死に観ようと考えていたのですが、序盤からまさかの大殺戮のオンパレードで素直に驚きました。このまま全員死ぬのか⁈と真面目考えたほどです。マーゴット・ロビーさんが好きだったので死なないで欲しい!と思いながら観ていました。また、今回から初登場のキャラクターであるポルカドットマン、キングシャーク、ラットキャッチャー2が特に好きなキャラクターとなりこれらのキャラクターも応援していました。
ラッドキャッチャー2は可愛すぎました。終盤のフォーカス展開は涙目になりました。キングシャークには何度も笑わされました。
ラスボスのスターロは可愛いらしい見た目に反した恐ろしい能力を持っていて怖かったです。
・物語構成
冒頭からエンジン全開で時間の流れがあっという間でした。
監督の趣味全開で不思議な作品でした。
まさに、ジェットコースタームービー。怒涛の展開で強引に観客を連れ込み(いい意味で)、合間に各キャラの能力、バックボーンを自然な流れで描く。そして、コメディを幾度も挟み癒される。気づけば終わっていた。そんな物語構成でした。
基本的にコメディ展開で進んでいたので、ラストの感動展開は意外でした。目頭が熱くなりました。支離滅裂な物語にみえて実は国家感の物語であることも好印象です。
・音楽
流石はジェームズ・ガン監督。グロテスクな描写に反してノリのいい音楽で気分を上昇させてくれます。素晴らしかったです。
・絵作り
色彩豊かな色使いをしていました。灰色の背景に対するキャラクターたちの独自の色使いが画を華やかにしていました。
予告にもあったハーレイの花弁を飛ばすアクションシーンが特に色彩が目立っていた印象です。
・グロ描写
グロ描写が苦手な方は本作を絶対に見ないでください!多少耐性がある私でも怯んでしまうほどに過激描写が幾度も描かれるので注意が必要です。R15の限界に挑んでいます。しかし、この映画の場合グロ描写すらも不謹慎な笑いに変えてしまう力をもっていました。よって見終わった後に楽しかった‼︎という気持ちが残りました。

総評
グロ描写が苦手な方以外には強くオススメしたい傑作映画。
エンターテインメントとは何かという答え全てが詰まっていました。今後の彼らの活躍も見てみたいです。

Y K