THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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あっという間の3時間!
176分というバットマン映画史上の長さですが、それもあっという間でした。 バットマンは元々探偵作品だったことから、監督のマット・リーヴスはそれに基づいてノワール風の作品を完成させました。 個人的には「ダークナイト」と並ぶ出来であると感じたのですが、アクション映画よりはサスペンス、スリラー寄りなのでドンパチを望む人は残念がるかもしれません。 それでも今作はアクションシーンがそんなになくとも、それ以上に脚本が素晴らしいので物語にどっぷりと浸かることが出来ました。途中で寝たとか言ってる人いましたが、ただただ勿体ない! マイケル・ジアッキーノによるテーマ音楽は かつてのダニー・エルフマンやハンス・ジマーらが書いてきたテーマに比べると、もっとダークで切ないものになっています。 明確な主題は無いものの、物語を盛り上げる効果を生み出していることは間違いないでしょう。 新しいバットマン像を生み出してくれた、マット・リーヴスに感謝したい。 そして続編が作られるのであれば、もちろんこの製作陣で進めてもらいたいし、観る側をもっと驚かせてほしいなと思いました。 「THE BATMAN」は久しぶりに衝撃を受けた作品でした。 最初のバットマン登場シーンはもう鳥肌もの!本当にカッコいい! バットモービルの地響きのようなエンジン音もゾクゾクしました。 バットマンの単独映画、ずっと待っていた甲斐がありました!
これまでの歴代バットマンのどれとも違うけどちゃんとバットマン
2022年劇場鑑賞63本目。 歴代バットマンで一番好きなのはベン・アフレック、好きな作品はバットマン・リターンズです。 ベン版が人間の持つあらゆるもの(知恵、財力、科学など)を使って強さを追求するバットマンだった、その対称的な位置にあるなとのロバート・パティンソン版バットマンを観て感じました。 ぶっちゃけるとまあ地味なバットマン映画なのですが、じゃあ3時間退屈かといえばそうでもなく、だんだん追い詰められていくバットマンがどう始末をつけるのか、目が離せませんでした。 ヴィランのデザインが覆面野郎、ほっかむり女泥棒、太っちょおじさんとリターンズやフォーエバーと比べると学生制作みたいなコスなのが地味に拍車をかけていましたが。後バットマンが最初出てきた時あまりにずんぐりむっくりだったのでバットマンに憧れる偽物だと思ったよ!中身岡元次郎さんか!(分からない方は検索してください)
ずっと暗いけど、面白かった。
『THE BATMAN ザ・バットマン』鑑賞。 *主演* ロバート・パティンソン *感想* バットマンはそこまで詳しくはないのですが、バットマン=ブルース・ウェインで、過去の経緯などは把握しているので、少しだけですが、ちょっとだけ知識はありますw 過去のバットマンは、ベン・アフレック版のみしか観たことありません。(^^; ちなみに、ドラマの「ゴッサム」、映画の「ジョーカー」は観たことあります。 ロバート・パティンソン版のバットマンはどんな感じになるのか。予告編を見たらかなりダークな雰囲気が漂っており、サスペンス要素があって、個人的にはそういったジャンルが好きな方なので、公開まで楽しみにしてました。(^^) 悪役リドラーがバットマンに対して、様々な謎解きを仕掛けてきて挑発していきます。犯行動機はわかりやすく、まさにサイコパス。 一切笑いの要素もなく、ブルースの台詞が少ないし、ずっと暗いし、尺は長いし、サスペンス要素が強くて、バットマンの登場シーンがカッコ良く、キャットウーマンも魅力的だったし、ゴッサムシティが凄く作り込まれてて、面白かったけど、個人的には、もう少しアクションが欲しかったかな~。 バットマンですから、今回はブルースウェインの過去を主軸として描かれてるので、ブルースの葛藤や苦悩も描かれてました。執事のアルフレッドが良い味出してました。 3時間近くありましたが、あっという間でした。 マーベルも面白いけど、DCも面白い!\(^^)/
住みたくない都市ランキング殿堂入り‼︎
悪党の掃き溜め•正義の堕落•モラルの欠如•責任転嫁 どこをとっても住みたくない都市第一位だ。おめでとう。(おそらく2位はサイレントヒル) 恐怖で悪党を抑制しようとする闇の騎士、バットマン。 非合法で悪党に天誅を下していくスカッと感が売りのヒーローだ。 あくまで闇に紛れて行動するから誰の意見にも左右されずに、自分が悪だと決めた相手をとことん追い詰めていくことができる。 ロバートパティんトンが演じるブルース・ウェインは歴代1番と言って良いほど線が細く、現代版にふさわしい草食系バットマン。 マスクをかぶっている時の方が台詞が多いんじゃないの?と思うくらい寡黙。 寡黙だけど、どこか憂を帯びている横顔が最高にセクシーでドキドキしてしまう。 ストーリーはサスペンスを謳ってはいるが、謎解き要素は皆無。 仲良しのゴードン刑事に呼び出されて、バットスーツを着たまま殺人現場を彷徨くのには笑ってしまった。 誰がどう見ても怪しいだろう!警察官が静止しても「通してやれ」ってゴードンの一言で現場に入れてしまうガバ捜査っぷり。 優秀で汚職をしない刑事であるゴードン。どうしてもゲイリー・オールドマンの顔がチラついてしまう。 ゲイリーのゴードン刑事は本当にハマり役だと思う。 現場に残されている暗号も有能執事のアルフレッドがせっせと解読。笑ってしまう。可愛いぞ。アルフレッド。 しかし、どうしてもアルフレッドにはマイケル・ケインの印象が強く思い出されてしまう。 謎かけでバットマンを翻弄するリドラーも、溢れ出る小物感が止まらない。 頭のネジが一本吹っ飛んでて、敵味方、自分自身でさえもブラフにしてゲームを楽しんでいたジョーカーのイカっれっぷりほどの魅力はない。 他力本願と詰めの甘さを感じてしまうと一気に興醒めしてしまう。 「正直者には恩赦を与えなくちゃ♡」的な自分で死を選びたくなるような残忍性があるゲームを仕掛けるでもなく、バットマンと同じように志があるわけでもないので、小物感が溢れている。正直、全然魅力的なヴィランではない。 キャットウーマン役のゾーイ・クラビッツの腰が細い。細すぎて、こんな細腕で泥棒家業ができるのか心配になるレベルだった。上目遣いがたまらなく可愛い。 ハリウッドの制作側の都合で、黒人俳優が多く採用されている。 人種差別にはもちろん反対だけど、しっくりこない感はある。だって、白人で見慣れて来たんだもの。 自分の感覚が古いんだよね。それでも、ゴードン刑事は白人な気がしてる。 作中で津波のシーンが描かれているけど、日本公開日が3.11だったのは偶然なんだろうか。 戦争や自然災害が勃発している世の中で、自分の暮らす国や土地がいつゴッサムシティ化してもおかしくない。 社会ルールが構築されなければ、マナーは生まれない。マナーが守れなければ、モラルは生まれない。 社会ルールを構築していくのには何年も掛かる。 今、自分が暮らしている生活が当たり前に続くと思えていることに感謝しなきゃいけないなと、改めて感じた。 CMでリドラーの謎かけが面白いかのように言われているが、謎解きではなく、深淵に近付こうとしている時には彼方からも見られている気持ち悪さ、相手と同じ目線に引き摺り下ろされる居心地の悪さを味わう映画だと思う。 ミステリというよりは、決められたロジックを淡々と見せられていく形なので、3時間も座って見ているのが苦痛に感じるかも知れない。見ている側は頭を使わないので。 期待していった分、肩透かしを食らった気がした。 字幕版で鑑賞したが、吹き替え版が櫻井孝宏vs石田彰なので、吹き替え版でも見たい。
想像以上に…
ロバートパティンソンの悩めるブルース青年とリドラー役のポールダノの振り切れてる確信犯な自称サイコ野郎感が良かったと思います。 確かに上映時間は長い!……長いのだけどあの雨と暗闇ばかりで鬱屈としたゴッサムシティで謎解きと復讐をモチーフにした恐怖を描き切るには必要最低限な時間だったかと。 カーチェイスのシーンで最後、転倒して追い詰められた◯◯◯◯目線で見るバットマンが逆さまに描かれてるのが最高にクールでコウモリ男を象徴するシーンでした。 あと手足を施錠されてピョコピョコ跳ねるシーンが文字通り◯◯◯◯でちょっと可愛かったのも。 天窓を突き破ってバットマンが登場するその後のお約束シーンはこれが走りなのかな? 後にアルティメット化されてく前身のバットモービルのカッコ良さはこれが1番好き。 アヴェマリアの使われ方やマイケルジアッチーノのサントラもこの世界観を見事に表現してました。 観てる者の息を詰まらせる物語の根底に流れる一貫した暗さは、最近マルチバース無双で怒涛の攻勢をかけてるマーベルには無いこれぞDCコミックス作品やん、と(ニッコリ ラストに出てきた謎の人物はもちろんアノ人ですよね。 セブンとか羊たちの沈黙がストライクな人にはきっとハマる作品だと思いました。 ザ・バットマン2(仮)も予定されてるとの事で個人的には続編にも期待です。 でも他の方のレビューでもあった通り、日本での公開日時はどうにか出来なかったのかな。 ウルティラスクリーン+VIBEオーディオにて鑑賞。
75点ぐらいが180分間ずっと続く感じ。
初日に観ました。 印象としては【JOKER】の世界観にかなり寄せています。画面の暗さ、音楽も含めて一言で言うなら『ダーク』。 主人公バットマンも過去一くらいで、若いが影のあるキャラクターという描かれかた。中年紳士のイメージが強いキャラクターだったので、かなり新鮮でした。イケメンだしね。 連続殺人犯リドラーを追い詰めるミステリー+アクション映画といった趣なのですが、全体的に起伏があまりないなと感じました。肝心の(?)謎解きもわりとあっさり解決していくので、しっかり観てても置いてきぼりになります。で、途中マフィア映画みたいな感じになり、リドラーの存在もわりと忘れます。 シリーズではお馴染みのキャットウーマンも登場します。唇がぽってりとしたスレンダー美人。ツンデレでバットマンといきなり仲良くなっているのがなんかな。なんかな。 ティム・バートン版でお馴染みの『ペンギン』も出てきますが(コリンファレル!)、まったく別のキャラで旧作ファンとしてはちょっと残念。 コーヒーショップ以降の展開は、まんまポールダノなので、ミステリアス感はほぼありません。怖さもないです。アベマリア歌い出すところはBGMがなければギャグとして笑ってしまう。
“人間”BATMANの復活
ノーラン版やスナイダー版のバットマンは、ガジェットも強力で並み居るヴィランを圧倒し、スーパマンとも対峙できうるほどの力を持つ。見様によっては彼らが表現したバットマンはポストヒューマン的な存在であったといえる。 対して、マット・リーヴス監督が表現したバットマンは、とても人間くさい存在だ。 まず空は飛べない(コウモリなのに)。 無感情を装っているが、内実は不安と苦悩に苛まれている。 自ら「復讐者」と名乗り、怒りがその力の原動力となっている点は敵役のリドラーとシンクロするものがある。2人の違いは、解釈と表現の違い程度に過ぎない。 ロバート・パティンソン演じるブルースは、バットマンとしての活躍が街の犯罪浄化に貢献できていないことに疲弊している。本作のクライマックスの大惨事も結局は防ぐことが出来なかった(アベンジャーズやジャスティス・リーグなら一発逆転できただろうが、現実はそうはいかない)。 社会に巣食う「悪」の存在は現実の社会も同じで、トップを引きずり降ろしても、その座に誰かが座るまで壮絶な競争が繰り広げられる。正義の実践者ひとりができることには限界がある。取りうる選択肢はふたつ。そこに絶望を感じて行動を止めるか、大河に一滴を注ぎこむ行為を諦めないか。 ノーラン監督三部作との比較がされるのは避けられないと思うが、ここは映画監督という調理人が「バットマン」という素材をどう調理し皿に盛り付けるか、の表現の違いでしかない。当然、観る人によって好き嫌いはあるのも映画鑑賞ならではのこと。
DC史上最もダークなヒーローを描く
今作のバットマンは、全体的にダークな映画に仕上がっています。 そのうえ上映時間が3時間もあるので、見るのにはそれなりの覚悟が必要です(^_^;) シーンの大半は暗い夜で構成され、音楽も非常に重い。 やはり他のアメコミヒーローとは違い、辛い「闇」の運命を背負ったヒーローなのだという事が伝わってきます。 加えて今回はサスペンス感が強く、終盤まで犯人が誰か分からない仕様。 これも今までの作品との違いですね。 悪役リドラーはジョーカーやベインに引けを取らない、十分にトチ狂った狂気の男でした(笑) ブルース・ウェインという主人公についてや、なぜバットマンになったか等は一切おさらいしてくれない為、「バットマン ビギンズ」を見ていないと ❓ になるかもしれません。 ともあれド派手なカーチェイスや暗闇の中での銃の閃光だけが光る格闘シーン等カッコ良さももちろんありますし、ラストにテンション上がる一コマもあるので、是非とも新生バットマンの幕開けをその目で見て頂ければと思います。
ジョーカーと並ぶ傑作だ
ダークナイト、ジョーカーを観賞済み。ダークナイトより面白かったです。3時間、スクーリンから目が離せない展開で、長く感じられませんでした。ジョーカーと並ぶ傑作といってよいでしょう。 音楽も素晴らしかったです。
疲れた
44本目。 長いのを覚悟の上での観賞。 見応えはあるけど、作品のリズムをバットマンに合わせてる感じ。 終わり?って所で、終わらないから前のめりになったりで。 夜勤明けだから、こんな風に思ってしまうんだろうと。
よいバージョンアップ
面白かったーーー! 単体で成立するバットマン映画でした。 原作やこれまでの映画のバットマン像とは異なります。 暗闇で暴力により秩序を護る暗い『ダークナイト』的なバットマンの完全否定というか、理性的でまともなキャラへバージョンアップ。 このバットマンなら『ジャスティス・リーグ』を結成しても納得(いや、『ジャスティス~』関係が今後どうなるか知らないけど)。 バットマンだけでなく、リドラーもキャットウーマンも時代に合わせたバージョンアップしてた感じ。 (ペンギンはやや物足りない印象を受けましたが) このバットマンとキャットウーマンが並ぶと、身体が大きくかっこよいので、『ベルセルク』のガッツとキャスカをなんとなく思い出します。 同時に、旧来の作品ファンには、どことなく「コレじゃない」感は大。 カレーを食べに店に入ったら、ステーキが出てきたような。 だから不味い(つまらない)となってはおらず、美味しい料理だったのが素晴らしい。 (だから嫌い、受け入れられない、という方も多いかもしれませんが) この座組なら、続編が観たいと思いました。 映画の三部作構想やドラマスピンオフも企画があるとかないとか、噂が先行していますが、今後にも期待したいです。 加えて、音響設計が重厚ゆえ、ドルビーアトモスやドルビーシネマ、ウルティラなどの音のいい劇場での鑑賞をおすすめします。 暗がりでのアクションが多いこともあって、レーザー上映タイプのIMAXやドルビーシネマ向きの作品と言えます。
暗い・重い
今の世界情勢や日本の有様と重ねてしまい大変陰鬱な3時間でした。救いようのない世界だけど希望の光になり続けなければならないバットマンの使命感は分かる。分かるけど今の世の中共感してしまいそうなのはバットマンではなく犯人側の人の方が多いかも。ジョーカーとは真逆の目線から描かれてるので、見直して比較してみようと思いました。いやーしかし鬱だったなぁ。
名探偵バットマン
なぞなぞクイズ大好きなヴィランが相手 日本人には少し理解しづらいなぞなぞかと 黒が映えるIMAXで観るのをオススメします 少し長く、単調な印象を受けた 一つシークエンスを減らせば上映時間が減り単調さも無くなるのに 個人的には超人的なベン・アフレックバットマンが好き ロバート・パティンソンは口周りが特徴的なのですぐバレそうで…
新生根暗バットマン
とにかく暗い。 大富豪としての華やかなな「裏の顔」がなく、ただただ暗いだけ。 キャラもみんな暗いから印象に残ったキャストがいない。 上映時間も3時間あり、トイレに立つ方や携帯で時間を確認される方が大勢いた。 唯一良かったというか印象に残ったのは「バットマンも敵も時代とともに変化している」という事でしょうか。あと音楽も良かったですね。 リドラーという敵役上しかたなかったのかもしれないですが、アメコミ探偵映画ですね。 全くお勧めしないです。 「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」には遠く及ばないです。
賛否が分かれそうな人間臭い?バットマン?
先行上映で上映日の前に見に行きました。 普通に面白かったですが物凄い面白かったか?と言われれば?でしょうか。 私もジョーカーに寄せている作品なのかと思いましたが今回のバットマンヒーローと言うより現実世界にバットマンがいたらこんな感じなのだろうな?と思いました。 今までのバットマンならヒーロー的な圧倒的な強さがありましたが今回のバットマンは爆風で簡単に気絶するわ敵の猛攻にあうとやられるしビルの上から飛び降りようとして一瞬躊躇するし現実にバットマンがいたらこんな感じなんだろうなぁとw 一つ前のバットマンはスーパーマンとガチに戦って圧倒していましたからw 地球の自転を逆方向に回して時間を戻す力を持つスーパーマンに勝てる人間がいるわけはありませんw バットマンの武器や装備品も古い世代が戻っている感じもしましたし。 バットモービルなんかはとくに昭和感(アメリカに昭和感はおかしいですがw)満載でそういうところは好感は持てましたがw いずれにしても今回のバットマンこれはこれでありではないかと思いましたしコレからこのバットマンはどういう物語を描いていくのか楽しみではあります。
エンタメではなく、しかし静かに胸が熱くなる。
大学生の時に『DARK KNIGHT』を鑑賞したとき、とてつもない衝撃を受けた。 ノーランの選ぶ構図やカットの気持ちよさ、音楽や音響の良質さと絶妙なタイミング、そして何より演じる俳優たちの凄まじい演技(特にヒースレジャーのジョーカーが、というのは言うまでもない。)と、観客をも苦しめる決断を迫るシナリオ展開。 非の打ち所がなく、ヒーロー映画の枠を完全に逸脱していながら、上質なエンターテイメントであり、かつ人間の芯に迫る映画だったと思う。 さて、今回の『THE BATMAN』である。 先のノーランが作り上げたバットマンと比較しても、エンターテイメント性を大きく排し、より人間の根幹に迫る内容だったと個人的には感じている。 パティンソン演じる「ブルースウェイン/バットマン」の、正しさへの想いや願い、そしてそれとは裏腹に、その存在が世界へ与え続ける影響が、思わぬ形でゴッサムシティを襲い掛かる。 正しさとは何か?人の在るべき姿とは何か?そもそも誰かのために何かをすべきなのか?など道徳的・倫理的な問いかけにもつながって、ずしりと重くのしかかる作品だと感じた。 それらの答えは、おそらく見る人それぞれで異なるだろう。私自身、今作について、何がどうあれば良かったのか?ということに、明確な答えは出せないでいる。 それだけ、深い問いかけを投げかける作品だったとも言えるだろう。 しかし、ただ一つ私が印象深く、その姿に惹かれたのは、どれだけ辛い現実に打ちひしがれても、前を向き、戦い続けようとするバットマンの姿だった。 混迷の中で、絶望の中で、悲しみの中で、それでも歩き続け、戦い続けようとする。 その姿こそ、今作が見せたかったものかもしれない。 どれだけ打ちのめされようとも、泥臭くて青臭くて人間臭い。そんなブルースウェイン/バットマンに、胸が熱くさせられる作品だった。
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