「後半、怒涛の展開に圧倒された」THE BATMAN ザ・バットマン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
後半、怒涛の展開に圧倒された
DCコミックスの映画は暗くて重い。さらに最近は長いってのも追加される。本作もほぼ3時間。観るのに気合が必要なレベル。さらにTOHOシネマズの予告ではサスペンスなんて謳っている。サスペンス風のバットマン?足踏みした人は、自分だけではないはず。実際に観てみると、たしかにサスペンスだったり、ミステリー的要素が多い。でも、バットマンでこんなテイストどうなのよ!?と思いつつ、しかも途中まで結構ダレる。正直失敗してるのかなと。
ところが後半、怒涛の展開が待っていた。リドラーが提示する謎に答えを出していくことで真相に近づいていくブルース。バットマン(ブルース)と連続殺人の関係、リドラーが考えていた計画が明らかになったとき、さすがに驚いた。こんな現代的な答えが待っていたなんて。後半の展開だけで個人的な点数はかなり上がった気はする。失敗か?と思っていたのに、トータルなかなかよかったじゃん!くらいに評価が上がってるくらいだから。
マイケル・キートン(ティム・バートン他監督)、クリスチャン・ベイル(クリストファー・ノーラン監督)とは違うバットマン像が提示された本作。どうしても「ジョーカー」のヒットに寄せたなと思ってしまう。当然その先の続編も匂わせてくれているが、変にブレずにこのままリアル路線で行ってほしい。ただし、あまり長くならないでほしいとも思う。3時間が限界ですよ!