「ヒーローの定義」THE BATMAN ザ・バットマン bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーローの定義
もしかして、彼は後のロビン少年じゃない?
あの、亡くなった市長のジュニア。
とか言う妄想は置いといて。
ノーラン・トリロジーの後を継いでの、イヤ継いではいないけど、物語り的には。だから、後を受けての「バットマン」なんざ、プレッシャーしかないと思うんですよ。マット・リーブスも、よく請けたなぁ、なんて思ってたんですが、コレは意外にも良かったです。個人的には、かなり好き。バットマン・アイテムのギミックに頼ったアクションに走り過ぎず、ダークなミステリー仕立てにした所も、そのダークな中で不殺のヒーローを貫かせた所も、好き。
暗いです。重々しいです。雨雨降れ降れです。ゴッサムは今日も雨。ホラーかよ?な演出もあり。
とっとっと思ったら。ゾーイ・クラビッツがキャット・ウーマン?LEGOバットマンでもキャット・ウーマンだったんじゃ?と、地味にウケるw
リドラーことエドワード・ニグマがキモオタ?ポール・ダノにはお似合いだったりして、すんなり受け入れてしましました。
が。しかし。
ノーラン作品のインパクトですよ、問題は。特に「ダークナイト」の。いや、ヒース・レジャーの。
あの衝撃に比べればですよ。この前のジョーカーも、このバットマンも、良い事は良いんですが、正直、物足りなさは不可避。
いずれにしても、「人間の本質」を問うと言う、ノーラン・トリロジーの主題からの流れは、ジョーカーと同様に引き継いでます。不殺の行動原理は、「るろうに剣心」も同じですが、お花畑感は、剣心の劇場映画同様にほぼゼロ。
冒頭。悪いやつらをヤッツケル訳じゃ無く。蔓延る悪を排除すると言う訳でもなく。復讐のために生贄を求めて雨の暗闇となった街を彷徨うバットマン。
クライマックスでは、アリーナの天井から水没したフロアーの見下ろす構図。松明を持つバットマンに続いて、歩き出す人々。
マット・リーブスのヒーローの定義が、この対比だと思う訳で。
率直に言うと、ノーランのバットマンと比べるのは酷だと思うんです。思うんだけど、これはこれで、すごくよく出来てるし頑張ってるので、スキって言います。
良かった。とっても。
でもですよ。バットマンって、いつからこんな風になったんですかね?
もう二度とエンタメアクションには戻れないですよね。
タタタタ・タタタタ・タタタタ・タタタタ バットまーん。
とか、もう無理ですよねw
絶対に。
取り敢えず、初回はIMAXにしました。
bloodtrailさん、お世話になっております。ノーラン三部作意識します。映画館で見ることができたらいいな。地震大丈夫でしたか?今、富山に居るのですが結構揺れました。気をつけて下さい。
bloodtrailさん、こんばんは。ノーラン監督のはヒース・レジャーのしか見てませんが他も見るといいでしょうか?ヒース・レジャーが最高で、次がジョーカー(ホアキン)、その次がジョーカー(ニコルソン)で好きです。ヴィランが勝負のバットマンで今回のはバットマンの悩みが前面に出ていて良かったと思いました。