「今までのバットマンをリセットして観れるか、新たなバットマン映画として 評価が分かれると」THE BATMAN ザ・バットマン AKF-RHOOさんの映画レビュー(感想・評価)
今までのバットマンをリセットして観れるか、新たなバットマン映画として 評価が分かれると
本編始まっては、ファレルの音楽、ダークな映像、映像画角でシュールな作品の予感。今までのアメリカンヒーロー(アメコミ)、DC、MARVELモノ、TVシリーズの作風、感覚での展開を予想してラフに構えていたら、ノーラン監督路線とも違った作りで、見事に期待を遥かに超えた良作でした。映画「羊たちの沈黙」(本格的な謎解き、シュールな映像)、「ダイハード3」(爆破犯行)に、災害型パニック映画、雨の中の雑踏(ブレードランナー)のような描写、スパイダーマン(アクション)のような、多々、色々な要素が散りばめられ、監督は映画「ダークナイト」超えを宣言していたと思われる1つにカーチェイス、この映画はもともとアクション映画ということを彷彿させる迫力ある映像で、IMAXを使わない作品としてはトップクラスの出来に。他、キャトウーマンの誕生秘話的内面、バットマンの早期の混沌とした内面の環境秘話、ペンギン早期、ジョーカーか?・・、などなど、映画一本で3本分ぐらいの内容(時間も長いが感じさせない、ジャンルも多要素)のお腹いっぱいの作品でした。
今までのキャラクター、作風を作品をリセットして、単品バットマンとして見れるかで、評価は別れると思います。
アメリカンヒーロー物あまり好まない(私)の方でも、意識せず本格的なダークミステリー大作として観てほしいし、実際、予想外の出来に、期待を良い方に裏切られました。
★dtsx観賞⭐ IMAX撮影でないので、音重視で選択。(映像は4kレザー投影館選択)
★重低音⭐
★音圧⭐
★分離度⭐
★移動音⭐
★サイド、上、後(活躍度)◎
★サラウンド⭐
★音楽⭐
音楽は、アベマリアに、ショパンのピアノソナタ2番「葬送」や、ラフマニノフを彷彿させる作品sonata in Darkness(クラシック、ピアノソナタが好きな方にも12分ほどの曲聴けます。絶品です⭐)が、ほか、バットマンの短いメロディをフレーズを繰り返し要所に使用する事による作品の真髄に擦り込まれるべく深みにハマり、ニルバーナの曲の問いかけるものへ、観るものに投げかけてくる、現代文明(人の心、生きる事に生ずるさまざまな歪み)時代背景(映画背景)までも(見る人により深くも、浅くも観れる)考えさせる見方もできる映画でした。
たくさん共感ありがとうございます。
TENETも、レビューなさってないのに、
ありがとうございます。
この映画のロバート・パティンソンもとても良かったですね。
おっしゃるとおり、ショパンそしてラフマニノフ
沁みましたね。
f(unction)さんありがとうございます。
バットマンの曲アレンジで今回初めて心動かされました。クラシックのロンド形式とまではいかないものの、耳に残ります。音楽のネット配信でも聴けますので、聴いてみてください。この映画全29曲のラストのエンドロール曲、他。
アベマリアはあまりに露骨で陳腐だと感じる人もいるでしょうし、バットマンのテーマ曲もアレンジ込みとはいえ多用しすぎではないか?という指摘もありえますが、限られた素材を最大限に活用するという意味ではミニマルにまとめたとも言えますね。