「ゴッサムシティは今日も雨」THE BATMAN ザ・バットマン バスト・ラーさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴッサムシティは今日も雨
駆け出しバットマンの奮闘記、全体的に暗いいいぞ、もっとやれ
バットマンの魅力て、コミックでも嗤うバットマンの登場とその人気から見るに正義の心はあるけど一歩間違えば最恐のヴィランていう危うさに惹かれる
今回のバッツも復讐に取り憑かれてかなりヤベー奴感漂う仕上がり
リドラーとの頭脳戦で氷のような明晰さをみせたかと思えばペンギンとのカーチェイスはサイコ合戦(今回のコブルポットは陰鬱な中の癒し枠)ゴッサムのプリンス、完全に情緒不安定である
街の権力者は腐敗しきってて、ガッツリフィルムノワールしてるのに、最後はちゃんとヒーロー映画らしくブルースのヒーローとしての在り方を持ってきていていろいろな要素が楽しめ、なんだか得した気分
ただバランスのいい映画だけにブルースのお父さんとファルコーネの繋がりのところだけやけに浮いてて違和感がある
ファルコーネが自分の都合の良いようにウェイン父の方から記者を始末するよう頼んできたと偽ったていうのはまあそうなんだろうけど、家族を守ろうとしたただただ善人でしたてアルフレッドの言葉も嘘臭く聞こえる、仕えてたからフィルターもあるだろうし、アルフレッドからみてブルースは傷ついた子どもに見えてるのであのタイミングではそうとしか言えんてのもあるだろうけど、“人は見たいものを見る”てのはジョーカーに通じるものがあるのかなあ
ブルースにとって両親が聖域化してしまっていて下手に触れられないせいか、もとある話と映画のシナリオを合わせるにあたって上手く処理出来ていない感じがする
市長選に立候補してるのに志しを同じくした仲間はいなかったのか、とかスキャンダル起こした以外の親戚全然出てこないとか、お父さんの像がイメージできないから当時そこにいてある程度事情も知っているはずのアルフレッドが暗号解くだけが取り柄の無能にみえる、戦いかた(物理)は教えましたが、じゃねーだろ
最後に出てきたのはジョーカー?このシリーズは続くのでしょうか、パティンソンバットマン良かったから続いてほしい
やたらスーツで濡れるシーン多かったので大変だっただろうなあ