「ヤングバットマン」THE BATMAN ザ・バットマン 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤングバットマン
これまで多くのシリーズを製作・何人もの俳優が演じてきたバットマン最新作。
今回、ロバート・パティンソンが演じるバットマンはこれまでの老成したバットマンとは違い、バットマンを始めて2年目という“ヤングバットマン”。
なので線も細く動きも早いが荒っぽく、衣装やバットモービルなどガジェットの数々もどこかアマチュアっぽさというか手作り感がある。
そして、本作はブルース・ウェインがバットマンになるまでの物語であり、メインヴィランのリドラーも、ペンギンも、キャットウーマンも、それぞれのキャラクターが完成していない状態なんだよね。
3時間近い上映時間に観る前は正直怖気づいたけど、体感としては2時間くらい。ストーリーテリングがスマートなので観やすいので、冒頭から物語に引き込まれてしまう。
監督は「猿の惑星:新世紀」「猿の惑星: 聖戦記」のマッド・リーヴス。
「ぼくのエリ 200歳の少女」のリブート「モールス」も手掛けていて、元作品をよりスマートに仕上げる手腕を見ると、リブートが得意なのかも。
本作も、単純にミステリー・サスペンス映画として面白い中で、バットマンというキャラクターの本質を入れ込みながら、現代社会の問題にも切り込んだストーリーになっている。
「猿の惑星」繋がりでブルースを支えるアルフレッド役をアンディ・サーキスが演じているけど、今までのお爺ちゃん執事から年齢も若返って頼もしさもアップ。
DCEU作品とは別枠で、本作を軸にした「バットマンユニバース」として今後ドラマ配信も予定されてるらしいし、ロバート・パティンソン版バットマンの今後も楽しみ。