「結局焼き直し」マトリックス レザレクションズ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
結局焼き直し
SF苦手。
いや、なんじゃこりゃ?後半のマトリックスも訳わかんなかったけど、今回のは特に訳分からん。
まさかの続編ではあったのだが…えらい力技を使ったものだとゲンナリする。
劇中の台詞に「終わらない物語」を示唆する台詞があったがまさにそれ。そうまでしてドル箱コンテンツを離したくないらしい…気品が足りないとさえ思う。
また、なんか培養液の中に浸かってる2人ではあり、この現実は変わらないらしい。
で、解放されてめでたしめでたし、なのだけど…ラストカットはまた空想世界で終わる。
「???」
空想世界で自由になったとしても、それが目的ではなかったのではなかろうかと、首をひねる。
現実逃避万歳な事ではなかろうにと呆れる。
映像とか色々良かったのだけど…時速が違う世界の描き方とか面白かったんだけど、物語が、いや、設定なのかなぁ、さっぱり分からなかった。
映像は凄かったけど、物語はくっそつまんなかった。
■追記
思い返すにオープニングが秀逸だった。
兵士の足が映し出される。
天地が逆の状態で。
結構な時間が流れる。その内ふと考える。
「コレは水面に映し出された絵なのか、それとも現実の絵を天地逆に映してるだけなのだろうか?」
波紋1つ揺らめかない画面。
あー、そういう演出で映し出される絵は現実なのだろうなと思い始めた時、その絵は踏み出された現実の足によって破壊される。
既視感の破壊
曖昧な境界線
これこそがマトリックスの世界観なのだろうなと思う。