「【バッグスのサングラスが欲しい!/考察】」マトリックス レザレクションズ ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【バッグスのサングラスが欲しい!/考察】
「レザレクションズ」は、「マトリックス 」の続編で、「リローデッド」や「レボリューションズ」に関連はないと何かで読んだけど、「リローデッド」や「レボリューションズ」も含めたシリーズの続編だった。
本当にインチキなメディアがあったもんだ!
ところで、ネオやトリニティーのサングラスは、ちと時代遅れ感が強いので、僕は、バッグスのサングラスが欲しい!
さて、「レザレクションズ」もテーマは選択だ。
そして、更に、考察が必要な気がする。
(以下ネタバレ)
用意されるのは、再び、二者択一(バイナリー)。
ネオと対極の存在とされるスミス。
これも二元論(バイナリー)だ。
昔も今も、何も変わっていなかったのだ。
支配されることに慣れてしまって、自由とは何かわからなくなってしまった世界。
長く隠れた平穏な時代を経て、調和とは、或いは、平和とは、単に争いの不在だと信じきっている世界。
調和や平和を獲得するために選択し、時には闘ってきたにもかかわらずだ。
僕たちの世界も同じだ。
仮に選択肢が二つしかなくて、冒険を選択し、その先の未来が今とは異なり、より良い調和だったりするかもしれないにもかかわらず…、現状維持を選択して更に窮屈な世界になるかもしれないのに…、あなたはどちらを選択するか迫られるのだ。
誰も、全く同じと保障などしていないのにだ。
そして、もうひとつ。
今回のキーは、ネオとトリニティーを再生したのは誰かということだ。
対極のはずのマトリックス自信は、それ自体では存在し得ず、同様に対極の存在を求めるのではないのかということだ。
相対する対極がないと、世界は独自に存在しえないのか。或いは、世界は自己崩壊するとでも言いたいのか。
ラナ・ウシャウスキーは、ここで、僕たちの世界のループ感、或いは、そう、デジャヴ感を表現しようとしたのではないのか。
ノン・バイナリーのラナ・ウシャウスキーは、前の三部作が良かった、この「レザレクションズ」はダメだとおっしゃるに違いない人たちを、ネオのごとく予知して、そんな現状維持さんたちを、もしかしたら笑っているかもしれない。
僕は、まあ、楽しめましたけど、ネオとトリニティーの最後のランデブー・フライは、ちょっとダサいと思いました。
ただ、成長したサティに会えたのは嬉しかったし、エンドロールの先の、「ゲームは終わった、ネコの動画だよ!」ってところも、最大限の皮肉が効いてて良かったと思います。
ランデブー・フライは、マイナス0.5。