劇場公開日 2021年12月17日

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「【バッグスのサングラスが欲しい!/考察】」マトリックス レザレクションズ ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【バッグスのサングラスが欲しい!/考察】

2021年12月19日
iPhoneアプリから投稿

「レザレクションズ」は、「マトリックス 」の続編で、「リローデッド」や「レボリューションズ」に関連はないと何かで読んだけど、「リローデッド」や「レボリューションズ」も含めたシリーズの続編だった。
本当にインチキなメディアがあったもんだ!

ところで、ネオやトリニティーのサングラスは、ちと時代遅れ感が強いので、僕は、バッグスのサングラスが欲しい!

さて、「レザレクションズ」もテーマは選択だ。

そして、更に、考察が必要な気がする。

(以下ネタバレ)

用意されるのは、再び、二者択一(バイナリー)。

ネオと対極の存在とされるスミス。
これも二元論(バイナリー)だ。

昔も今も、何も変わっていなかったのだ。

支配されることに慣れてしまって、自由とは何かわからなくなってしまった世界。

長く隠れた平穏な時代を経て、調和とは、或いは、平和とは、単に争いの不在だと信じきっている世界。

調和や平和を獲得するために選択し、時には闘ってきたにもかかわらずだ。

僕たちの世界も同じだ。

仮に選択肢が二つしかなくて、冒険を選択し、その先の未来が今とは異なり、より良い調和だったりするかもしれないにもかかわらず…、現状維持を選択して更に窮屈な世界になるかもしれないのに…、あなたはどちらを選択するか迫られるのだ。

誰も、全く同じと保障などしていないのにだ。

そして、もうひとつ。

今回のキーは、ネオとトリニティーを再生したのは誰かということだ。

対極のはずのマトリックス自信は、それ自体では存在し得ず、同様に対極の存在を求めるのではないのかということだ。

相対する対極がないと、世界は独自に存在しえないのか。或いは、世界は自己崩壊するとでも言いたいのか。

ラナ・ウシャウスキーは、ここで、僕たちの世界のループ感、或いは、そう、デジャヴ感を表現しようとしたのではないのか。

ノン・バイナリーのラナ・ウシャウスキーは、前の三部作が良かった、この「レザレクションズ」はダメだとおっしゃるに違いない人たちを、ネオのごとく予知して、そんな現状維持さんたちを、もしかしたら笑っているかもしれない。

僕は、まあ、楽しめましたけど、ネオとトリニティーの最後のランデブー・フライは、ちょっとダサいと思いました。

ただ、成長したサティに会えたのは嬉しかったし、エンドロールの先の、「ゲームは終わった、ネコの動画だよ!」ってところも、最大限の皮肉が効いてて良かったと思います。

ランデブー・フライは、マイナス0.5。

ワンコ
talismanさんのコメント
2021年12月19日

バイナリーとデジャヴ、この二つがマトリックスの二大テーマであること、同感です!

talisman