「ものすごくバカげてるけど、それがどうした!!」モータルコンバット 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
ものすごくバカげてるけど、それがどうした!!
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魔界と人間界が最強を決める大会を開催していて、魔界が9連勝してるのに、予言で負けると言われた魔界側が、人間側の代表選手を大会前に殺そうとする。ちょっと待ってくれ。どんだけセコいプランなのか。しかも9連勝するほどに圧倒的な強さを誇ってきた常勝チームか、予言のひとことでビビって大会すら開催できないようにしようと画策するのだ。もう、強いのか弱いのか、どっちかよくわからない。
一事が万事で、こういう「なんでだ!?」って驚く展開がてんこ盛り。クライマックスではある重要キャラクターが蘇るのだが、なんで蘇ったのか理由がさっぱりわからない。ただ唐突に、「蘇ったぞ!」と主人公のように参戦してくる。もう理屈が通らないことばかりだが、なんだか許せてしまう。なんでだ?
元になったゲームをあまり知らないので、どこまでゲームの世界観に忠実なのかもわかっていないのだが、とにかくバトルシーンを撮ってることが楽しそうで、ついこっちも頬が緩んでしまう。正直、バカバカしくて呆れる局面がほとんどだけど、いい具合にこちらの脳内ハードルが下がって、元気が良くていいね!!とか思ってしまう。いったい何を観たのだろう。気がつけば張り手で土俵の外まで弾き飛ばされていた気分。あっぱれ。
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