「ニコニコ陽気なテニス版『巨人の星』 米国人のモチベーションの源は狂暴性にあり?」ドリームプラン 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
ニコニコ陽気なテニス版『巨人の星』 米国人のモチベーションの源は狂暴性にあり?
真夜中に中途覚醒してしまったので、吹き替え版でサクっと鑑賞です。
さしずめ『ウィンブルドンの星』ってところかな?
まず感じたのは、めっちゃ窮屈でしんどい生き方やろうなぁ…って同情したり、ムカムカしちゃったの。
娘たちは勿論だけど、パパ本人にも。自ら望んでそうなったにせよ。
私があんなふうにまで、一生懸命に何かに打ち込んだことがないから、そう“やっかんだ”のもあると思うですけれど。
娘さんたち、父親の夢を叶えるための“テニスロボット”状態じゃないですか。ニコニコ楽しんでプレイしていたけれど。
なので、リチャードパパに終始ムカムカしてたの。主人公のくせに、感情移入がこれっぽちもできなかったの。
周りからのアドバイスも、妻の心配もガン無視で、ひたすら我が道を行く頑固一点張りだったじゃないですか。
そんな自分のことを大好きそうじゃなかったですか。あのパパ。
あまつさえ、自分の思い通りにならんかったら、大声で恫喝まがいの言葉まで吐きやがって!
ド素人のくせにオープンスタンスに拘りやがって!
てか私がド素人ですすみません。どーしてもテニスのポイントの数え方がわからないの。テニスとは縁もゆかりもないから、不自由しないんですけれど。
だからね、意地悪にも「どっかで一回、コテンパンに挫折したらええねん!」なんてなこと思いながら観てたの。
コーチから「全部自分のためだ!自分が目立ちだがってる!」とかさ、妻からさえも「正しいのは自分だけなのね!」みたいに言われてたじゃないですか。
まさにその通りで「もっと言うたれ!」って思ったのね。
なのに、結局は成功者ですわ。意地悪な物の見方なんですが、なんか釈然としなかったの。
これ、実話らしいのですね。なら、なおさらそう思うの。リアル世界で、リチャードパパに振り回されて不快な思いをした人たちにとっては、苦虫を噛み潰すような顔になる映画だったと思うから。
もし私が、ヤな思いした当事者だったら「リチャード!ざけんな!」って思ったでしょうね。
にしても、かなり評価の高い作品のようですね。
私は前述の理由で“無し”の方向だったのですけれど。心が狭いなぁ。融通きかなくて、偏屈なのは私の方。
あのね、本作でも考えたんですが、米国人のモチベーションやポジティブシンキングの源って、凶暴性から来てるんかなーって思ったの。
コーチングの際に、めっちゃ攻撃的な言葉を吐くじゃないですか。
『ロッキー』でのミッキーやアポロもそう。
「徹底的に叩きのめせ!」だとか「稲妻のように!」「恐怖の男になるんだ!」「虎の目だ!」みたいに大声を張り上げていたって思うの。多分そんな台詞だったと覚えてるです。
つい最近観たクロール 狂暴領域』でもそう。
「おまえは何だ!言ってみろ!」→「最強捕食者」みたいなパパからの刷り込み教育。
本作では「弾丸のようにだ!」とか「メジャーリーグ級だ!」「誰もがおまえと当たるのを怖がるようになる!」だとかさ。
米国人こわいガク((( ;゚Д゚)))ブル
日本人なら何でもかんでも“道”に結びつけるから、むしろ逆に謙虚で静かな指導になるんですけれどね。
「闘いに勝つということ…(タメ)それは何だ?それは自分自身の弱さに克つということだ。わかるか?」みたいな?知らんけど。
あつ、そうだよ!『ベスト・キッド』でのミヤギさんの指導方法が、まさにそんな感じだったよ!
このあたりの対比、真面目に考察するのも面白そう。しないけれど。
えーっとね、ごめんなさい。
やっぱりパソコンからコメントのお礼書こうとすると、フリーズしてしまう謎現象が起こってしまうです。
「スマホ使えよ!」って話なんですが、老眼&操作音痴つらい…
なので、また閉じちゃいますね。
このトラブル、どーなってるんかなぁ?
.com様側の落ち度だったら許さない!絶対!
(二度に渡ってのレビュー削除の恨み、まだ忘れてへんねんで!)