「テニスの王女様」ドリームプラン サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
テニスの王女様
シンプルに予告が面白そう!そして、アカデミー賞6部門ノミネートしてるから安心して見れそう!ということで鑑賞。想像通り、身を任せて見ることが出来る胸熱映画でした。
「ウィル・スミスはアカデミー賞確実」と謳っていた理由がわかりました。めちゃくちゃ良かった。自分の娘たちのために前を向き続けるリチャードのカッコ良さ、たくましさに見とれた。ウィル・スミスにしか演じれない役柄だったと思う。家族もコーチもすごくいい人。特にリチャードの奥さん、ブランディが心底家族思いでカッコよかった。
話の展開としては非常にシンプルで、割と平凡。だけど、144分もあるのに全然飽きない。ウィル・スミスの好演もあるだろうけど、展開の速さと選曲の良さが時間を忘れさせる要因だと思う。スポーツを題材にした映画やらアニメやらはあまり好きじゃないのだけど、この映画はとても見やすくて面白かった。ラストシーン、興奮したなぁ。
シンデレラのシーン、オファーのシーン、テニスコートを見つめるシーンなどなど、リチャードが2人を成功へと導いた場面が多く描かれている。素晴らしい伝記映画では無かろうか。テレビからも周りからも悪人扱いされながら、計画を実現したリチャード。娘を警備員に自慢するシーンはなんだか心が温まった。
でも、ここまで高く評価されるのは...ちょっと違うかな。アカデミー賞にノミネートされるほどの映画ではない気がする。主演男優賞は確実だとは思うけど、個人的に作品賞には「ウエストサイド・ストーリー」が選ばれて欲しい。作品賞を取るには物足りない。
解決しないままの問題もいくつかあったり、全体を通してもっと丁寧に描くべきだったと思ったり。駆け足と言うよりはスキップしている感じ(伝わるかな...)。あたかも綺麗に作りました風だけど、抜けているところを見て見ぬふりをしている気がした。
まぁまぁでも、いい映画でした。
アカデミー賞6部門ノミネート作品なのに、以外にも観客は私合わせて2人。平日夜だったからかな?意外や意外でした。