DUNE デューン 砂の惑星 : 特集
絶対に忘れられない“究極の映画体験”
全宇宙の運命はひとりの“選ばれし青年”に託された
ひと足先に観たら予想を軽く超えた!!全貌徹底解説
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ついに、ついにだ……。映画ファンが噂してやまない“あの映画”の公開が、間近に迫ってきた。その映画の名は、言うまでもなく「DUNE デューン 砂の惑星」! 10月15日の日本公開を目前に控え、“熱”が増すばかりだ。
先だって上映されたベネチア国際映画祭での反応などを目撃し、「待ちきれない!」と思っている映画ファンも多いことだろう。この“世紀の大傑作”を120%楽しむためにも――。映画.comにおける総力特集、第2弾は本作のあらすじやキャラクターを、さらに深掘り。
そしてなんと! いち早く観賞した編集部員の“第一声”を、熱量そのまま(ただし、ネタバレなしで)お届けする!
たった5分で満足度1200% 「ずっとここにいたい」
正真正銘“傑作”が誕生、人生が変わる瞬間を味わおう
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某日、「DUNE デューン 砂の惑星」の特別試写会に足を運んだ映画.com編集部員の心はざわめいていた。なにせ、これから始まる映画を観た後は、自分の人生が永遠に変わってしまうかもしれないのだ。
「人生のオールタイムベスト」になる可能性がある映画が観られる高揚感に身を浸しつつ、ついに上映がスタート。5分後に、編集部員はこう思っていた。「どうか、この世界が終わらないでほしい」と――。
大げさに思うかもしれない。だが、これは純然たる事実だ。「DUNE デューン 砂の惑星」には、それほどの“特別な力”がある。まさに、「究極のシネマ・エクスペリエンス」の名にふさわしい神の映画を、目にしてしまったのだ。
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まずは改めて、本作のあらすじをかいつまんで紹介しよう。舞台は10191年。皇帝の命令で、砂漠に覆われた“砂の惑星”デューンを治めることになった父レト・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック)と共に、かの地に降り立ったポール(ティモシー・シャラメ)。しかし、デューンをめぐる巨大な陰謀に巻き込まれ、父は殺され、自らも命を狙われる存在に。そんなポールには“未来が視える”能力があり――。
全宇宙の運命を託されたたったひとりの青年の“覚醒”を描く本作は、いわばヒーローの誕生物語。極限状況下で宿命を受け入れ、成長していくドラマは激アツで、とにかくストーリーにグングン引き込まれるため、ダレたり、飽きてしまうことがない。
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さらにビジュアル面の表現が圧巻のクオリティ。衣装に美術、ガジェットに映像――すべてが最高品質で、この世界観への没入感がエグい。いわば、スクリーン上で展開する一つひとつの事象に対し、心が動いて仕方ない――。
そして、噛み締めれば噛み締めるほど物語や作品の奥深さが増していく――。まず心が震え、とにかく感嘆する二段構えの凄さ……。“映像の魔術師”ドゥニ・ビルヌーブが創り上げた唯一無二の世界観に、ただただ平伏するしかなかった。見終えた第一声は「スゴかった……」、これに尽きる。
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“選ばれし青年”ポールから目が離せない――
キャラクターの絆とエモい展開にグングン引き込まれる
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あなたの映画観をアップデートすることになるであろう「DUNE デューン 砂の惑星」。作品の完成度を極限レベルにまで引き上げているのは、この作品のために集まった出演者たちの功績も非常に大きい。
総じて、キャスト×キャラクターの定着率が抜群に高いのだ。さらに、個性豊かなキャラクターが主人公ポールと絡むことで、“エモさ”は倍増。キャスト×キャラ×コラボレーションのトリプル構造で、無限に楽しめる!
●ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ):壮大な運命に覚醒する“選ばれし子”
まずはやはり、日本でも高い人気を誇る“新世代の“プリンス・オブ・ハリウッド”ティモシー・シャラメ。「君の名前で僕を呼んで」でアカデミー賞®主演男優賞にノミネートされ、「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」など、徐々に作品の規模感を拡大してきた彼が、キャリアハイとなるスケール感の本作で、主人公として堂々たる演技を見せつける。
全宇宙の平和を一手に託された“選ばれし子”がここまでハマる人物は、彼をおいて他にはいないだろう。主人公ポールがヒーローとして立ち上がる苦悩や葛藤、その先に待つ成長は、シャラメ自身と密接にリンク。神々しいまでのオーラを纏うシーンは、鳥肌ものだ!
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×ダンカン・アイダホ(ジェイソン・モモア):貫録ある武力の持ち主 ポールの良き理解者
ポールが全幅の信頼を寄せる武芸の“師”であり、兄貴分としての役割も果たす優しき戦士、それがダンカン。レトの密命を受け、先に砂の惑星デューンに潜入し、先住民との関係構築に動いていた強者であり、アトレイデス家にとってなくてはならない存在だ。
海のヒーロー、アクアマンを野性味たっぷりに演じたジェイソン・モモアは、まさに適役。未知の“砂の惑星デューン”で、ポールが頼れる唯一の存在であり、先に潜入していたダンカンとの再会シーンには笑顔がこぼれるはず。常に大局を見て動くクレバーさや、豪快な“男っぷり”には惚れずにはいられないし、そんなダンカンとポールが宿敵ハルコンネン家の急襲に立ち向かう姿にはシビれまくる!
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×レト・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック):勇ましく威厳ある姿で一家を牽引する“真の公爵”×レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン) :ポールを見守る母。自らの運命に立ち向かう
ポールを心身ともに鍛え上げる両親であるレト公爵とレディ・ジェシカを演じたのは、「スター・ウォーズ」新3部作の活躍が記憶に新しいオスカー・アイザックと「ミッション:インポッシブル」「レミニセンス」のレベッカ・ファーガソン。
のちに全宇宙の未来を託されるポールに多くの要素を受け継ぐのがこのふたり。この関係性がまたエモい……!
父であるレト公爵からは人の上に立つ者の振る舞いやリーダーシップ、そして何よりも人を信じる心を学び、ポールもまた尊敬する父のようなリーダーを志す。母レディ・ジェシカからは強い能力を受け継ぐ。“女性を生む”はずであったレディ・ジェシカから生まれたポールは本来ならば“生まれてはいけない男の子”。それ故、命を狙われるほどの強い能力を持つこととなる。父母としてだけでなく、メンター&トレーナーとしても接するレトとレディ・ジェシカを、アイザックとファーガソンが気高く演じ切った。彼らが見せる嘘偽りのない“高潔さ”は、尊敬する父を巨大な陰謀で殺され、ヒーローとして覚醒するポールのキャラクター性にも大きく寄与している。
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×チャニ(ゼンデイヤ):ポールの“夢”に度々現れる謎の美女、物語の鍵を握る
「グレイテスト・ショーマン」や「スパイダーマン」シリーズなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍し続けるゼンデイヤ。確固たる自分の芯を持ち、知性が輝く彼女のイメージは、ポールの運命を導いていくミステリアスなチャニと完全に一致。
“砂の惑星デューン”に足を踏み入れ、全宇宙の未来を託されたポールの夢に度々現れては「ポール」と呼び掛けていたチャニが出会ったときに、何が起こるのか――。“選ばれし子”として覚醒するポールをどのように導くのか――シャラメ×ゼンデイヤという若手実力派の化学反応含め、壮大なドラマのうねりを期待させる。
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【国内外での評価は】すでに絶賛評続出
「ノマドランド」監督クロエ・ジャオらも心酔
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では海外や国内の著名人は、どんな感想を持っているのだろうか? この項目では、「ノマドランド」などのアカデミー賞受賞監督クロエ・ジャオや、日本の天才クリエイターたちの鑑賞コメントをご紹介。誰も彼もが、この“究極のシネマ・エクスペリエンス”に呑み込まれた様子だ。
クロエ・ジャオ(映画監督/「ノマドランド」など)「試写室での体験にただただ圧倒されました。ドゥニ・ビルヌーブのようなフィルムメーカーが、自分のビジョンをつなぎ合わせ、非常に素晴らしく、とても映画的な“何か”を組み合わせることができることに、私自身希望がもらえます」※Sight & Sound Magazineの取材で発言
石川慶(映画監督/「愚行録」「Arc アーク」など)「映画館でこんなに原始的な興奮を覚えたのはいつ以来だろう。 SF映画史を、以前・以後に切り裂いてしまうくらい鮮烈なインパクトを持つ作品だ。まさに、新しい神話の誕生に立ち会っている、そんな映画体験」
佐藤大(脚本家/「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」など)「様々な作品に影響を与えてきた伝説的SFファンタジーが画も物語も最高解像度で再構築された得難い体験。原作との答え合わせやリンチ版との比較、ホドロフスキー企画への目配せ等を超えた新たな叙事詩の開幕を心から賞賛。知らない人こそ繊細に描かれるポールの冒険のはじまりが楽しめるかも。先入観なくしてもう一度観ます」
山崎貴(「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ監督)「本物のDUNEがそこにはあった。僕は2時間半、確かにアラキスに立っていた。そして、その歴史的な瞬間を目撃した」
ここで取り上げたコメントはあくまでも一部。凄まじい熱狂は、ぜひとも以下のリンクから全容を目撃してほしい。
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