「砂虫が怖く主人公がみる夢が何とも魅惑的、オーニソプターもリアルで、次作に膨らむ期待感」DUNE デューン 砂の惑星 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
砂虫が怖く主人公がみる夢が何とも魅惑的、オーニソプターもリアルで、次作に膨らむ期待感
ドゥニ・ビルヌーブ 監督による2021年製作(155分/G)のアメリカ映画
原題:Dune、配給:ワーナー・ブラザース映画。
メッセージとブレードランナー2049ですっかりファンになったドゥニ・ビルヌーブ 監督作品だが、前史という感じで感動はあまり無い。ただ、襲いかかってくる砂の中にいる怪物(砂虫)の造形や映像等、画面のリアリティや迫力には感嘆。主人公が見る未来に起こるだろう夢の表現も、何度も登場するゼンデイヤの褐色の肌と強い眼差しのせいか、どこか甘く艶かしくて魅了的であった。
独裁者率いる軍隊との戦いの描写、広大な砂漠の描写やそこに生きる獰猛な生物、それと対照的な緑溢れる温室的存在など、宮崎駿のナウシカの世界と良く似ているなと思いながら見ていた。まあ実際は、宮崎駿も本映画原作のフランク・ハーバートによる「デューン砂の惑星」の影響を受けているということなのだろうか。
宮崎アニメでも登場していたが、トンボの様に翼をパタパタとして飛行する乗り物(オーニソプター)がリアルに美しく空を飛ぶ姿は、映画の中でも初めて見た気がする。コレだけでも、取り敢えず拍手という気はした。
全体的に、次作のためのプロローグ作品という印象で、次の本編?が、とても楽しみである。
監督ドゥニ・ビルヌーブ、製作メアリー・ペアレント、 ドゥニ・ビルヌーブ 、ケイル・ボイター 、ジョセフ・M・カラッシオロ・Jr.、製作総指揮タニヤ・ラポワンテ、 ジョシュア・グローデ 、ハーバート・W・ゲインズ 、ジョン・スパイツ 、トーマス・タル 、ブライアン・ハーバート、 バイロン・メリット 、キム・ハーバート 、リチャード・P・ルビンスタイン 、ジョン・ハリソン、原作フランク・ハーバート、脚本ジョン・スパイツ 、ドゥニ・ビルヌーブ 、エリック・ロス、撮影グレイグ・フレイザー、美術パトリス・バーメット、衣装ジャクリーン・ウェスト、 ロバート・モーガン、編集ジョー・ウォーカー、音楽ハンス・ジマー、視覚効果監修ポール・ランバート。
ティモシー・シャラメポール・アトレイデス、レベッカ・ファーガソンレディ・ジェシカ、
オスカー・アイザックレト・アトレイデス公爵、ジョシュ・ブローリンガーニイ・ハレック、ステラン・スカルスガルドウラディミール・ハルコンネン男爵、デイブ・バウティスタラッバーン、シャロン・ダンカン=ブルースターリエト・カインズ博士、スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソンスフィル・ハワト、ゼンデイヤチャニ、チャン・チェンドクター・ユエ、シャーロット・ランプリング教母ガイウス・ヘレネ・モヒアム、ジェイソン・モモアダンカン・アイダホ、ハビエル・バルデムスティルガー、デビッド・ダストマルチャンパイター・ド・フリース、バブス・オルサンモクンジャミス、ゴルダ・ロシューベル、ロジャー・ユアン。